goo

本物のもつ力。

2010-11-12 | 思うことの徒然

昨日はビシュヌジュエリーの撮影日。
今回もカメラマンの大垣さんにお願いしたのですが、
またもやとっても素敵な写真が出来上がり、感無量☆
(実物のジュエリーもとても素敵なのですが、
カメラマンさんの腕により、ジュエリーの内に秘めたオーラまで写ったみたいです!)
きっと、みなさまの予想をはるかに超える^^
素敵な商品紹介ページをご覧いただけることと思います☆
楽しみにお待ちいただけるとうれしいです♪

ところで、例のごとく、撮影に使用する小物を探しに
インテリアショップなどを見て回っていたのですが、
今回はあまり調達するものも少なく、ほぼ自宅の小物を使いました。
ただ、ひとつだけ「これ☆」と思って購入したもの。
それが、アンティークの小さな紙とアンティークの小さな陶製ボールです。
(ボールは直径1cmくらい!)
見つけたのは、自由が丘のBROCANTE(ブロカント)さん。
くらしのたのしみのショップやその他スタイリングのお仕事があると
必ず寄ってしまうショップです。

この小物たちをお会計しているときに、
たぶんオーナーの松田さんと思われる方が
(雑誌などでお見かけしているので、たぶんそうだと思うのですが・・・)
「ショップをされているのですか?」
とお声を掛けてくださいました。
「そうなんです。ジュエリーの撮影の時に、ちょこっと飾るものが欲しくて」
と答えたところ、
「じゃあ、ぴったりですね!きっと素敵な写真になると思いますよ。」って☆

「ほんのちょっと後ろに写っているだけなのに、
写真がぐーんと引き立つのですよね。」と私。
「本物ですから☆」と松田さん。
「以前本のスタイリングのお仕事の時も、
ブロカントさんで小物をお借りしたんです。
その時も、後ろにちょこんとあるだけで、お写真がとっても素敵になって
すごく喜ばれました☆」
とお話すると、松田さん、
「それは本物だからです。本物はやっぱり違います。」ときっぱり。
そして、本当にその通りだなぁ、と思ったのでした。

これが本物のもつ力なのでしょうね。
アンティークって、
例えば、古瓶なのに、なんでこんなに高いのかなぁ、って思う時もありますが、
本物の持つオーラというものは、やっぱり違うのです。
それは、スタイリングをしている時にそう感じます。

ジャンクでチープな雑貨の中に本物の雑貨をひとつ飾る時がありますが、
それはそれで、本物の雑貨が引き立つ感じが楽しめて良いのです。
でも反対に、本物の雑貨がいくつかある中に、ジャンクな雑貨をひとつ飾ると、
もう、そのジャンクな雑貨がその場にいられないのです。
その空間の中に居場所がなくなってしまうのです。
これは不思議な感覚なのですが、そうなのです。

それで思い出したのですが、
確か黒澤明監督は、カメラには写らない家具の引出しの中身にまでこだわった、
という話を聞いたことがあります。
映画「赤ひげ」での医者の家の薬棚。
この薬棚の引き出しの中身はカメラには写つらないし、
部屋の小道具のひとつに過ぎなかった訳ですが、
この薬棚の中が空っぽだと知った監督はとても怒ったそうです。
「医者の薬棚の中には、薬草がつまっているはずだ」と、
箪笥の中まで薬草を入れさせた、というエピソードを聞いたことがあります。
カメラには写らなくても、リアリティが違うのだと。
薬棚の中身はカメラに映らなくても、
その薬棚の持つオーラは映像から滲み出てくるのでしょうね。
余談でしたが、そんなことを思い出しました。


goo | comment ( 0 ) | trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。