みっちゃんのブログ

今日のありがとう

母の夢

2010-09-02 09:04:33 | 日記・エッセイ・コラム

 早朝、実家へと車を走らせた。真夜中、亡き母の夢を見て胸騒ぎがした。

夢の中で、私は「母さんが元気でいてくれたら・・・」と何度もつぶやいて、

「母さんー」と叫んでいるところで目が覚めた。もしかしたら、もう実家が取り壊されているかもしれないとの思いがよぎった。

私の実家は、事情があって立ち退きを迫られていた。立ち退いて家を取り壊し

更地にして、戻せというのが相手方の要求だった。

 今年はじめから、私たち姉妹は決断を迫られていた。法律的なこと、これから先のことなどなど、何度も話し合い、ようやく相手方と折り合いがついた。

先日、実家を整理した。そして、家を明け渡した。

三人でお墓参りをして亡き父と母に報告した。

父が「そうか。面倒をかけてすまんかったんなあ。」といっているような気がした。

 父は終戦後、祖母を連れて引き上げてきて、この小さな家を買った。

その後、なんども増築、改築を繰り返して、現在の実家となった。

私たちは、それぞれに忘れられない思い出がいっぱいある。

感傷的になってしまうのも、当然の感情・・・

 しかし、これも時の流れ・・・ 実家のそばには、泉がある。

子供の頃、よく遊んだものだ。かに、こい、めだか、ミズシマシ、ふな等が

いっぱいいた。泉の水はとてもきれいに澄んでいて、冷たかった。

この周辺を整地して、憩いの公園にする計画が持ち上がり、今回の運びとなった。

丁度、両親がなくなって、時期がめぐってきたのだろう。

 亡き母の御霊が心配して、悲しんで私のところにきたのだろう・・・

それは、夢とも母の気配ともいい難い空気だった。

大丈夫、まだ実家は建っていた。しかし、其の姿をたもっているのも

あと少しだ。寂しいけど、これも神様の御計らい・・・

 そういうことなのだ。・・・

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