さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

映画 『ただいま それぞれの居場所』

2010-05-05 | 映画・ドラマ
 介護保険制度が始まって、今年で10年になるのですね。

 えー、もうそんなに?とも思うし、まだそんなもん?とも思います。

 本来は多分、いい制度だと思うのです。これで助かっている人も多いですし。

 ただ、どうも利用しにくいようですね。

 必要としている人が、充分に利用できるようにしないといけません。

 「後期高齢者医療制度」などという、世界で日本だけらしいこの制度が、選挙の公約どおりに廃止にならないでいる状況で、この先どう生きていけるのかという心配が、だんだん近づいています。



 過日、ドキュメンタリー映画『ただいま それぞれの居場所』(監督:大宮浩一)を観ました。


          


 一般的な介護施設を利用している人の中には、画一的な介護からははみだしてしまい、施設から断られることもあるようです。

 この映画では、「いしいさん家(ち)」「井戸端げんき」「元気な亀さん」「優人(ゆうと)」の四つの施設での生活を追っています。介護施設を経営する人、その家族、施設で働いている人、施設を利用している人が大家族のように見えてきます。

 四つの施設では、「問題行動」もそれはその人にとっては意味ある行動と受け止め、一人ひとりと人間として真正面から対しています。

 

 この映画を観ながら私はもう20年ほど(?)前に読んだ『夕映えの時を美しく』という本(題名はうろ覚え、著者も忘れてしまって、申しわけありません。)を思い出していました。

 このころはまだ「認知症」ということばは使われていなかったと思います。ボケと言っていた?

 どんなにボケようとも、環境さえ整っていれば、その人らしく生きていくことが出来る。
そう思って嬉しくなったのでした。



 そんなふうにありたい。

 多くは政治の問題でしょう。



 映画館を出る時、大宮監督にサインをしていただきました。

          



               ポレポレ東中野

                 http://www.mmjp.or.jp/pole2/ 
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