さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

映画 『それでもボクはやってない』 追加

2007-01-31 | 映画・ドラマ

 きのうの記事に追加します。

 
国家権力
 裁判官出身の主任弁護士(役所広司)が「これは国家権力との闘いでもあるんだから」というような言葉を口にします。
 裁判官も弁護士も職業でもあります。でも、一人の人間でもあります。
 どのような裁判であろうと、常に国民の人権を守る立場で判決を下してほしいと思います。

プログラム
 ぜひプログラム(600円)をお読みください。
  
  
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映画 『それでもボクはやってない』

2007-01-30 | 映画・ドラマ
 痴漢冤罪事件を扱った映画です。

 周防監督はたいへんな映画をつくってしまったなぁ・・・・、というのが、この映画をみ終えて先ず胸に湧いた想いです。

 「日本の裁判の現実の姿を正確に伝えることに重点を置いた」周防監督の言葉の通り、ほとんどを裁判のシーンに凝縮させています。

 ごく平凡なフリーターの青年が、いとも簡単に被疑者・被告人にされていく怖さ。

 そして、裁判所というところは、「疑わしきは被告人の利益に」という立場には立っていないらしい、という怖さ。

 裁判所は被害者(この映画では女子中学生)の供述によって有罪判決を書く。
 だから、被害者の思い違いや、あいまいな供述を覆すのは、ほとんど無理とさえ思えます。

 とくに痴漢という“軽い”行為など、なにも無罪を主張してがんばらなくたって、よくあることなんだから罰金払って終わりにしてしまえばいいじゃないか、と思いたくなってしまう現場の状況。

 なので、主人公の「だってボクはやってないんだから」という心底の、ごく普通の気持が、ものすごく強いものに思えてきます。

 この映画は、周防監督が2002年12月の新聞記事──家族や友人などの支援によって、痴漢事件の逆転無罪判決を勝ちとった──を目にして、どうしても撮りたい、と思ったのだそうです。

 そして、こんなに酷い現実を知ってしまった人間は、これを伝えなければいけない、という使命感でつくったものだということです。

 裁判のシーンはどうしようもなくドキドキしつづけ、のどの奥が何度もコクッとつまりました。

 あ、まだご覧になってない方、この映画は決して堅苦しくはありません。
 思わず笑ってしまう場面もあり、エンターテインメント性も十分ある、すごい映画です。

 主役の加瀬亮さんはじめ、出演者全員がとてもいいです。
 この映画をなぜつくるのかという周防監督の気持を生かすように、ドキュメンタリーに近い演技でした。
 これも周防監督の力によるところが多いようです。


 先日、“少年犯罪”の裁判の結果がテレビで報じられました。

 “少年”がどれだけ自分のことを述べられたのでしょうか。

 状況を分析、理解し、過去を思い出し、正確にしゃべれる人がどれだけいるのでしょうか。

 怖いことです。


 amnesty international Japanのサイトに、こんな記事がありました。

     http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=249




              十人の真犯人を
        
              逃すとも、

              一人の無辜を

              罰するなかれ

                  (映画の画面の初めに出てくる言葉)



      『それでもボクはやってない』公式サイト

          http://www.soreboku.jp/index.html



 昨日、東京高裁で、「NHKに賠償命令」という判決がありました。

 こんな見事な裁判は少ないのではないでしょうか。
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2年目

2007-01-28 | 暮らし

 いま、ひどい時代です。

 目指す未来の姿は描ける。
 そこへ到達する道すじも考えられる。
 世界も新しい方向へ動いている。

 けれど、自分の周りや自分の力を省みると貧弱に思える。

 どうしたらいいんだろう、何をしたらいいんだろう、早くしなければ・・・・。

 アセリのルツボに陥ってはいけませんね。
 “仲間”が“敵”に見えたり、“絶望”しか見えなくなったりしてしまいます。

 ここで私たちが仲間を失ったり絶望したりしてしまっては、これまで歴史を築いてきてくれた“人類”に、そしてこれから生きていく“人類”に申し訳ありません。


 私も私なりに。

 しなやかに、したたかに?

 (実は私、心身ともにヤワなのです。)


 ブログ生活2年目も、よろしくおつきあいくださいませ。
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1周年です

2007-01-26 | 暮らし
 
 きょう、ブログ開設1周年を迎えました。

 なんとも頼りないこのブログを、読んでくださった皆さんのおかげです。
 「読んでもらえなくてもいい」ではつづかないですものね。

 ありがとうございました。

 これからもマイペースで歩きます。
 よろしくおねがいいたします。

 ささやかですが、感謝の宴を用意いたしましたので、お楽しみください。


                         
                   
                           
                       
                
                        
                      
                   
                  
                 


  ── ── ── ── ── ── ── ── ── ── ──



              今日の一枚──傘の生る木

             

     まさか生るわけないでしょ!

     でも、どうしたんでしょうねぇ。地上7メートルぐらいのところです。
     放り上げたのでしょうか?
     わざわざ登ったのでしょうか?


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まっぴらさん・秋川雅史さん 『千の風になって』

2007-01-24 | 音楽
 
 阪神淡路大震災で亡くなった方々の、今年は13回忌でした。

 神戸滞在をもう一日遅らせていたら、自分も命を落としていたかも知れなかった、というまっぴらさん。

 4年後から毎年、1月17日午前5時46分に、神戸・諏訪山でトランペットを鳴らしつづけてきました。

 どの曲を、どのような想いで演奏するか、考えに考えて、黙祷の1分間に臨んできたということです。

 今年は『千の風になって』でした。


     私のお墓の前で 泣かないでください

     そこに私はいません 眠ってなんかいません

                   (詞の初めの部分です。)

              (新井満 自由訳・作曲 講談社刊)



 亡くなった方、遺族の方、友人知人の方々の心に寄り添い奏でるまっぴらさんのトランペットは、会場で黙祷を捧げている方々、この模様を放映したテレビ番組をみた多くの人々の心を打ちました。

 この日のことは、まっぴらさんのブログをぜひごらんください。
     
     http://blogs.yahoo.co.jp/akira326ok/44521035.html

   新井満サイト 「マンダーランド通信」
           http://www.twin.ne.jp/~m_nacht/




 今日の新聞の「思いのままに」には、テノール歌手・秋川雅史さん登場でした。
 
 きのうは「はなまるカフェ」にも出演していました。

 この『千の風になって』の歌は、だいぶ前から静かに広がっていましたが、昨年の「紅白」で──私はみていないのですが──ますます知られるようになったのでしょう。

 「この詞が、心のよりどころになってくれたら」「身近な一つひとつの命の大切さというものを感じながら、それを大切にしていくということが平和につながるのかなと思いますね」と秋川さんは言っています。

 この詞は作者不詳なのですね。
 アメリカ先住民の伝承、19世紀末のイギリス人が残した、アメリカ人女性が作った、など諸説あるようです。

 9・11で父を亡くした11歳の少女が、一周忌に朗読した、アイルランド共和軍のテロで亡くなった青年が、両親への手紙の中に入れていた、などエピソードも多数あるようです。



 いま私はこれを書きながら、綿井健陽さんの記録映画『Little Birds』を思い出しています。

 このことはいつか機会があったら綴ってみたいと思います。

 



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~イラク人医師による報告会@東京~

2007-01-18 | 平和

                  

                  今日の1枚──ふきのとう

 ふきのとう、といえば、雪の下から顔を出す、というイメージが強くありますが、12月にはもう枯葉のなかから空を見上げていました。
                  
                  
 高遠菜穂子さんのブログからです。

 市立札幌病院未熟児センターで研修を受けているイラク人医師のお話を伺う企画です。


↓転送・転載歓迎↓

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
  
    ◆ イ ラ ク の い ま ◆
   
   〜 二人のイラク人・女性医師に聞く 〜

 *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 イラク戦争開戦から4年———
 治安回復のきざしがいっこうに見えない中、
 構図の見えない対立は激しい暴力の応酬を繰り返し、
 市民の暮らしと安全は悪化の一途をたどるばかりです。

 日本の市民のイラクへの関心も次第に薄れ、
 メディアも犠牲者の数を機械的に伝えるだけに
 なってしまった今こそ、イラクで暮らす人々の声を
 聞かなければなりません。

 イラク第2の都市バスラから、研修のため来日中の
 二人の医師に、メディアが伝えないイラク国内の
 人々の暮らしや医療の現状について伺います。
 ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています。


≪お話≫ ガフラン・サバ医師(35歳)
     アンサム・サリ医師(35歳)
 共にバスラ母子保健病院の小児科医。専門は新生児。
現在市立札幌病院未熟児センターなどで研修中。

「私たちは、イラク南部・バスラ市の医師です。
 私たちの国は、長い間あらゆる種類の戦争に苦しめ
 られています。人々は、理由もなく殺されています。
 侵略者たちは“人間”に何の関心もありません。
 子どもたちは、侵略者の強欲を満たすためだけに、
 その生命を奪われています。彼らは、私たちの
 精神と肉体を抹殺しようとしています。
 しかし、私たちの意志は、彼らよりもはるかに
 大きなものです。期待と希望を、そして皆さんの
 ような暖かい友人を持っている限り……」


≪聞き手≫ 国井 真波(JIM-NET/JCF看護師)

●日 時:2007年2月4日(日)
      午後5時30分 開場/午後6時 開演
●場 所:文京区民センター(文京区本郷4-15-14)
     2階2A会議室/都営地下鉄 春日駅A2
     出口すぐ上/営団地下鉄 後楽園駅徒歩
     3分/JR水道橋駅 徒歩13分)
●参加費:500円

≪共催≫
  イラクホープネットワーク
< http://www.iraq-hope.net >
  NPO法人PEACE ON
< http://npopeaceon.org >
  JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)
<http://www.jim-net.net/ >
  CADU-JP(劣化ウラン廃絶キャンペーン)
< http://www.cadu-jp.org >
          
≪協力≫
  セイブイラクチルドレン札幌
< http://www16.ocn.ne.jp/~sics >

====================================================


 ブッシュ大統領は「イラク増派」を計画し、日本政府はこれを歓迎しています。

 「WORLD PEACE NOW」ホームページの「LATEST NEWS」1.14Upにあった記事です。

 アメリカの民主主義のこれからは?

       http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/706



いつまでWEB上で見られるのかわかりませんが・・・・。


 今日はお知らせだけですみません。

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ちょっと できすぎ?!

2007-01-14 | 暮らし
 
 まだ配達される前の1月10日に、k@茨城さんからメールをいただきました。

 今度の日曜版は志位委員長と池辺さんの対談なのですね!素晴らしい!

 浅尾大輔さんはご自身のブログで

 配達途中でファミレスに寄り道し、ホットコーヒーを飲みながら日曜版の方を斜め読みしたら、志位さんと池辺晋一郎さんの新春対談がとても面白くてハハハと笑い、久しぶりに心までホットになって・・・・

と書いていらっしゃいます。

 私も読みました。
 おもしろ~い。

 政治の話、音楽の話を縦横に自由に語っています。

 ダジャレの大御所・池辺さんが最後にいいます。

 私は「降参は白旗。マーマレードはアオハタ。僕は赤旗」といつもいってるんですよ。

 アハハハ ですよね。

 そして左側のページは「つり」のページなのですが、今週はなんとハタハタなのです!

 ちょっと、できすぎじゃありません?!



      志位和夫さん  http://www.shii.gr.jp/
         

 

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ペコちゃんに会えない

2007-01-13 | 暮らし

 お隣の団地にいる姉の家へ届け物に行って、駅ビル1Fにある V..ce で遅い朝食をとる、というのが、土曜日(まれに日曜日のことも)の朝のわが家の行動です。(夫はとても楽しみにしています。)

 夫はトーストセット(トースト、サラダ、コーヒー)、私はその日によって少しちがいますが、ちょっと賑やかなサンドイッチとコーヒーです。
 私のほうが“豪華”なので、夫のトースト3分の1と私のサンドイッチ3分の1を交換することがよくあります。


 大きなガラス面の席からは、5メートルほど離れた向かい側の F..家 が見えます。

 12月23日には、ケーキらしきものの荷が積まれ、お客さんがひっきりなしでした。
 「今日は一年で一番売り上げが多いかもね」などと言いながら、私たちは食事をしました。

 F..家 の店先にはいつもペコちゃんがいて、子どもたちに頭をなでられたり、軽くたたかれたりします。
 この日のペコちゃんはサンタさんの衣装を身につけていました。

 ペコちゃんは季節に合わせた服装をしていて、「あ、今日は着物だ」などと、私たちも楽しんでいました。


 ・・・・今朝はお店のシャッターに、こんな紙が貼られていました。
 (写真がブレていてすみません。)

              

 もちろん、ペコちゃんはいません。


 もうペコちゃんには会えないのでしょうか。

 このお店で働いていた若い人たちは、これから先どうなるのでしょうか。
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平和な一日

2007-01-07 | 暮らし
 
 兄夫婦主催の新年会。

 いつもは1月2日にしているのですが、今年は今日、7日でした。


 S線K駅から5分ほど歩いた所にある居酒屋・Tに、きょうだいとその子ども、孫合わせて10人が集まり(男2人、女8人!)おしゃべりをしながらお昼の食事。

            
             meiさんの肩越しのご馳走の一部。

 先ずはお年玉。
 そして、それぞれ持ち寄ったプレゼントの交換。

 下の写真に全部は入りきれていないのですが、私は「らんらん納豆」を持って行って、こんなにたくさんの種類のものをもらいました。

 どの家族も同じものがそろったことになります。

          

 写真ではちょっとわかりにくいのですが、小物の下にあるタオルは、姉がベビー服のように作った壁掛け式の手拭です。


 このあと、ここからまた5分ほどの所にある兄の家へ。

 今日は義姉の誕生日だったので、義妹3人でちょっと戻ってSのお花屋さんへ。
バラの花束を買って○○回目のバースデイのプレゼントにしました。

 meiさんはプチケーキを買ってきました。

            

 目移りしてどれを選んだらいいのか、meiさんの娘はとても困った様子。

 今日は、昨日の大雨が信じられないような好天で、そのことを何回も喜び合いました。「北海道のほうじゃ大変みたいよね」と言いながら。


 帰りのモノレールの車窓から富士山が見え、同じ車内の見知らぬ女性と並んで、その姿を携帯のカメラに収めました。

            


 庶民の日常的な平和とは、こんなものです。


 こわさないでください!
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 『望』

2007-01-05 | 平和

 新しい年になりました。

 もうじき、ブログ開設1周年です。

 今年もよろしくお願いいたします。


 今日の新聞には「平和・文化そして現代」という、山田洋次さんとアーサー・ビナードさんの対談の2回目が載っています。

 ──もうこの国はダメなんだ、と思っている日本人は多いと思います。そう思っちゃったほうが楽なんだ、教育基本法「改正」も含めてね。でもそんな簡単に絶望なんかしちゃいけない。(山田)

 ──絶望というのは贅沢の一種で、そんなものをゆっくり味わっていられるほど優雅な時代じゃない。(ビナード)

 ──絶望はいつも、それを醸し出そうとしている連中の思うつぼですからね。抵抗しなくていい、どんどん絶望してねって。(ビナード)


 昨日、20人ほどで新年会をしました。

 「お年玉」を持ち寄ってのアミダクジが恒例になっています。

 私が当てたのは、書家・ねなしかづらさん筆による額入りの書『望』です。(筆名を出すこと、写真を掲載することをご本人が快諾してくださいました。)

          

 『絶望』ではない。
 『望』です。

 今年、私にとっての漢字を『望』にします。
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