さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

ドキュメンタリー映画 「ちづる」

2011-11-25 | 映画・ドラマ

 10月31日の東中野の街。

  

 
 東中野駅ホームから見た、ポレポレ東中野のあるビル。

 



 この映画の主人公・ちづるさんは、
 1歳の時に自閉症と診断され、
 3歳の時に知的障害があることがわかった、
 現在22歳の女性です。

 兄である赤崎監督は、
 初め、自分が大学の友人に、
 妹のことを話すことができないでいました。

 そんな自分を変えたいという思いで、
 卒業制作作品として、
 ちづるさんのありのままの姿を、
 障がい者として、というだけでなく、
 ちづるさんの魅力も含めて、
 カメラに収めていきました。

 けれど、
 大学の指導教授でもある池谷薫監督とのディスカッションなどを通して、
 自分の中にもある、障がい者への偏見に気づき、
 ちづるさんを追うだけの撮影ではなく、
 家族(母や監督自身)を撮ることに改めます。

 ナレーションも字幕もほとんどなく、
 3人の日常を描いています。

 お母さんとちづるさんの、
 激しい取っ組みあいも正直に写しとり、
 ゆっくりした言葉の話しあいや会話など、
 「ある家族の日常」と言える映像になっています。

 ちづるさんの、
 素直な、正直な感覚がとても素敵で、
 知らず知らずに引き込まれていきました。

 笑顔がやわらかくて、愛らしい。
 魅力的な女性です。

 たしかに、社会の中では「障がい者」と言われる存在です。

 でもそれは残念な考え方ですね。

 一人の、人間としての、
 特別な存在ではなく、
 
 おっちょこちょいで、ヤワな、
 足腰が痛くなっている私とイコールな人間としての
 ちづるさんなのです。

 よく「障がいも個性」という言い方をすることがありますが、
 それもちょっと引っかかります。

 子どもや、病気の人や、高齢者などに
 社会の援助が必要なように、
 どのような人にも社会的な力が生きていれば、
 いいのにな、と思います。


 この映画をみると
 多くの人が、きっと、
 柔らかな気持ちになることでしょう。

 
 
          ポレポレ東中野で上映中。
 
コメント (3)
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秋の花など

2011-11-19 | 草花・木

 おととい撮った写真です。



 わが家からすぐのところにある木。

 あれ、なんの木でしょう?

               

            


 この山茶花は、日陰に咲いているので、ちょっと小ぶりです。

            


 小さな菊の花を見ると、必ず頭に思い浮かぶ歌。

     遠い山から吹いて来る
     小寒い風にゆれながら
     気高く清く匂う花
     やさしい野菊うすむらさきよ

 小学校の運動会で、お遊戯を踊りましたっけ。

          

          

          


 建て直しの工事をしている隣の団地。ちょっと覗いてみました。

          

          


 このすぐそばに、いろんな野草がごちゃごちゃ咲いていた場所は、
 ちょっと寂しくなって、草花の数も少なくなりました。

          


 きょういちばんの華やかな花。

 



 このあと、新宿で買い物をして、
 夜は、この日のメイン、
 大門実紀史さんの「震災復興問題と税金」の講演を聴きに。
            

 
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「今こそ、原発を止めよう!」 (広瀬隆さん)

2011-11-11 | 平和

 冷たい雨が降っています。

 静かな午後。


 さっき、居眠りをして椅子から落ちました 

 怪我はしませんでしたが、
 初めての体験で、なんとも・・・ 

 「質のよい睡眠をとること」が、
 私にとっての大事な治療(整体治療)のひとつなのですが、
 この居眠りは、まして椅子から落ちるなんぞは、
 決して良質ではありませぬ。
 




 今週の生協のカタログのなかに、
 「Lib.」という、
 本や、CD、DVD などを紹介するカタログがありました。

 今号の1~2ページは、作家・広瀬隆さんのお話です。

 広瀬さんの言葉。



 僕はもともと農業がやりたかった。でも原発が怖いから、まずこれを止めてからだと思って始めたら、一生を棒にふってしまったんです。(冗談めかしながら。)

 怖いのは、まだ今回の原発事故の現状をほとんどの日本人が知らないままだということです。

 福島から住民を避難させ、小さな子どもや妊婦、若い人たちを守ること。そして何より、緊急に原発を止めること。毎日、余震が続くでしょ。夜中に飛び起きるんです。怖いんですよ。日本はすでに地震の活動期に入っていて、次の大事故が今日起こってもおかしくない。もし東海の浜岡や関西で同じような事故があったら、日本は終わります。

 (若いお母さんたちへのアドバイス)子どもの食べ物に関心を寄せてほしい。

 家庭の電気の問題は切り離して考えて欲しいのです。実は産業や工場で使う電気が大部分を占めているんですから。家庭でクーラーの使用を控えたりすることは、意識としては大事だが、節電という点ではさほど意味がないと考えています。しかも今も稼働している原発は11基(9月14日現在)、5000万キロワットだった供給が1000万キロを切っている。我々の電力は事実上、火力発電で十分にまかなえるのです。

 今回の原発事故は、あってはならない事故でした。でも、起こってしまった事実は直視すべき。聞きたくない、事実を見たくないという無関心派は、自立度が低いのです。見て見ぬふりの結果、おとなは自業自得でいいかもしれない。でも、いま学校へと外を歩いている小さな子どもをどうしますか!現実に起こっていることを知り、あの子たちを見て、何も思わなかったら人ではないですよね。大事なのは一人ひとりの自立。そうすれば思考の出発点が変わる。疑問もわいて、行動に変わる。

 (ひとりでは何もできないと、無力感を持つ人に)反対運動とはそもそも理解されないことを伝えるための運動。
 (まず正しく知ること、知恵を絞り自分の言葉で隣人に伝えていくこと。未来のために今できる限りを尽くしていけば、社会は必ず変わる!)


コメント (2)
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