さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

日本アンデパンダン展

2017-03-08 | 美術・写真
    


     皮膚科で処方してもらった薬のおかげで、

    ぐっすり眠れた。

    が、ややだるい。


    寒い弥生。





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      「原発ゼロ」めざす全国の声


    「3・11」行動各地の計画が本日(2017.03.8)付「しんぶん赤旗」に

                                  掲載されています。
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森住卓写真展「風下の村」に行きました。

2013-02-05 | 美術・写真

 怖い、と思って出かけました。

 このところの私の頭から、
 原発のことが遠のいていることに、
 怖くなったのです。


 人間は日々刻々、
 新しい世界と向き合い、
 混ざりながら生きていかなければなりません。

 けれど、消してはいけない記憶があります。

 記録の力を借りて、
 少しでも記憶を取り戻そうと思って、
 きのう出かけました。


 森住さんの写真の多くは、
 森住さんのブログで拝見していました。

 でもパソコンの画面を見るのは
 生活の場、雑事が身近にある場においてです。

 写真展という場に身を置くことで、
 写真の中の飯舘村と私が結ばれ、
 自分を見つめることができます。


 これまでの75年間のほとんどを、
 私は都会で生きてきました。

 そして、10か所に住みました。


 そういう私には、
 飯舘村の方々の想いを、
 簡単には共有することはできません。

 悲しみとか、苦難とか、怒りとか、
 そんな簡単な言葉ではない。


 そのことを、写真を見ながら思っていました。


 でも、飯舘村は美しいところだし、
 人々は先祖の方たちも含めて、
 長い時間を共にすごし、
 同じ空気を吸ってきました。

 放射能が降るまでは。


 「悔し涙」の長谷川健一さん、
 「見ていられない息子の窮状」の志賀正男さんの表情が
 胸に焼きついています。


 原発事故直後から何回も現地に足を運んで、
 村の取材をつづけてこられた森住さんは、
 当然のことながら放射能をたくさん浴びています。


   ありがとうございました。

 森住さんにお礼を述べて、
 会場をあとにしました。




     写真展「風下の村」開催

   2月2日から2月12日まで
   コニカミノルタプラザ
   新宿駅東口高野ビル4F
   新宿区新宿3-26-11
   03-3225-5001



       森住卓さんのブログ
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山本宗補写真展 「老いの風景・Part2」

2009-03-10 | 美術・写真
 2月12日にご案内した 山本宗補写真展「老いの風景・Part2」(http://blog.goo.ne.jp/kunchi_2006/d/20090212 )に行ってきました。

 会場は浦和駅から近くの所にありました。

 なんとも趣のある茶房の2階がギャラリーです。

 入り口にはこんなものたちがあります。

          

          

          
          



 私の撮影はここまで。

 あとはお店のホームページ(http://www.ochakaido.com/sousi/shop/16_rafu.htm)と、山本さんのホームページ(http://homepage2.nifty.com/munesuke/za-2009-3-7.htm)をぜひご覧ください。


 入り口の戸を開けると、すぐにお店。

 お店には、スリッパに履き替えて上がります。

          


 作品は、畳敷きの二つの部屋(もちろんスリッパを脱いで入ります)に展示されていました。

 屋根裏を改造した、という感じの、むき出しの土壁と荒削りの柱と梁。うっかり立ち上がると頭をぶつけます。

 部屋に一つずつ明かり取りのように小さな窓があり、庭の一部を写真と隣り合わせに見ることができます。

 http://blog.goo.ne.jp/kunchi_2006/d/20070701の写真展で初めて 出会った お年寄りの皆さんにまた再会できて、懐かしさがこみ上げます。

 この年代の方たちの生きてきた道から、戦争の体験ははずせません。

 いちばんつらかった時代を生き抜いて、 今 をしっかりと生きている顔。

 またお会いしましょう、お元気で、と心でつぶやいて、1階の茶房へ。

 和菓子とほうじ茶をいただきました。

 おいしかったで~す!

 手作りの手芸品などが置かれた和の雰囲気ながら、バックに流れるモダンジャズがぴったりでした。

 「いまちょうど宗補さんお一人ですので」というお店の方の勧めもあり、購入した本にサインをしていただきに再びギャラリーへ。

          

 ぜいたくなことに、山本さんと10分ほど(もっとだった?)お話しすることができました。

 「きょうは3月10日で」という山本さんの言葉から、話は戦争のこと、軍隊のこと、教育のことなどに。

 私は山本さんのお母さま(今年89歳)のファンなので(お会いしたことはありません)、最近の様子を伺うことができて、ひとまず安心です。

 山本さん、ありがとうございました。
 いいひとときでした。


 写真展は、3月17日までです。

          
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写真展 『地球の上に生きる2008』

2008-06-03 | 美術・写真
 昨日は髪のカットで、鷺宮まで行きました。

 店長のSさんは間もなく40歳。
 今は休止していますが、バンド活動もしている、2児のお父さんです。

 Sさんが20代の頃からですので、かれこれ15年のおつき合いになるでしょうか。私は中野区に住んでいました。

 私の髪をセミロングからショートにしたのは、Sさんの同僚でした。

 わー、私、セミロングだったのですよねー。


 ヘヤーカットしたあとは新宿へ。

 きょうの二つ目の目的、「DAYS JAPAN」の写真展。

 へ行く前に、新宿駅南口の紀伊國屋サザンシアターへ、申し込んでおいたチケットを受け取りに行きました。

          


 そして、新宿駅東口のタカノビルへ。

 ちょっと疲れたので、5階にあるタカノフルーツパーラーでひと休み。
 マンゴーなんとかという冷たいデザートを食べました。ヒャッコイ!ヒャッコイ!!おばさんには毒ですねぇ。

 でも休憩したおかげで、「ロスジェネ」を読み終えることができました。


 さて、4階へ降りてやっと写真展です。


        『地球の上に生きる2008』

 「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞が第4回を迎えました。
 入賞作品の数々は新しいフォトジャーナリズムの息吹を感じさせ、同時に、私たちが生きる地球のさまざまな問題を訴えかけています。地球の上で繰り返される悲劇と絶望、しかし、決して忘れてはならない未来への希望。
 それこそ、世界の第一線で活躍するフォトジャーナリストたちが皆様に伝えたいと思っていることです。
 今、地球上で何が起こっているのかをその目で確かめてください。
 会場でお待ちしています。」       
                       (チラシより)


 「DAYS JAPAN」誌上で見ている写真なのですが、大判の写真はやはり迫ってくるものがちがいます。

 「地球の上に生きる」ですから、美しい紅葉もあります。
 が、急速に変化する地球環境ですから、美しいだけではすみません。

 何もわからずに、DNAによって生き、伝えている動物たちの、戸惑ったような、呆然としているような表情。

 「極寒の北極海を何日も休まずに泳ぎ続け、ようやく浮氷に乗って」いるホッキョクグマを囲む青い海と氷は美しい。何も知らなければ・・・。

 地球の様子を変えているのは、多くは人間でしょう。

 その人間は地球の上で、命を奪い合う行為をまだ続けています。

 犠牲になった人の姿を見るのはつらい。
 でも、見なければ。

 女性への無理解や差別もなくなっていません。

 貧困は、その深さを増しているように見えます。


 今年、第4回のDAYS国際フォトジャーナリズム大賞 DAYS特別賞は、アドリース・ラティーフさんの「治安部隊に射撃され、街頭に倒れる日本人ジャーナリスト長井健司さん」でした。

 長井さんと兵士、群集の動きがはっきり捉えられています。

 胸がしめつけられた4枚の写真です。

 よく目にした写真は4枚のうちの2枚目、http://blog.goo.ne.jp/kunchi_2006/e/26ab10f756a9a67cae3dc35cbdf7c7c2
のチラシにあるものです。

 1枚目。
 撃たれて仰向けになった長井さんが頭を少し上げて、撃った兵士を見ている。

 2枚目。
 カメラを持った右腕を上げている。

 3枚目。
 立ち去ろうとしている兵士の姿を、倒れたままカメラで追っている。

 4枚目。
 力尽きて、カメラを右手から離し、仰向けで口を開けている。(無念の表情に見える。)

 この写真はこのあと、ピューリッツァー賞も受賞しました。


 「DAYS JAPAN」の表紙にはいつも

   「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」

   「一枚の写真が国家を動かすこともある」

の文字があります。



 この写真展は6月19日(木)までです。

        http://blog.goo.ne.jp/kunchi_2006/e/26ab10f756a9a67cae3dc35cbdf7c7c2



       「DAYS JAPAN」

            http://www.daysjapan.net/index.html
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山本宗補 写真展 『また、あした  日本列島 老いの風景』

2007-07-01 | 美術・写真
 以前から気になっていた山本宗補(やまもとむねすけ)さんの写真展に、きのう、チャンスがあって行ってきました。

 「以前から」というのは、同名の写真集が出版されているのを知っていたからです。

 写真は全てモノクロです。

 それが、とてもいい。

 モノクロにこだわるわけではありませんが、モノクロはカラーよりも凝縮感があるように思えるのです。

 伝えたいことがぼやけていない、と言えばいいでしょうか。


 被写体となっているのは、70歳前後から100歳までの方とか。
 山本さんご自身のお母さん、お義父さんも含まれています。

 山本さん45歳の時からの作品。

 うーん、すごい。

 お年寄りに対する愛情と尊敬が、ぐんぐん伝わってきます。

 お年寄りの笑顔に邪気がありません。


 展示は、

  Ⅰ 大往生の島
  Ⅱ 個を生きる
  Ⅲ 老いの肖像
  Ⅳ 記憶を語る
  Ⅴ 一人では生きられない
  Ⅵ 家で逝きたい
  Ⅶ 旅立ち

に分けられています。

 
 写っている方々のほとんどは、私よりも年齢が高く、多くの方々が私よりもナマの戦争の体験をしています。

 「Ⅳ 記憶を語る」には「ひめゆり学徒」といわれる方々の顔もあります。

 東京大空襲で焼け出された後、ハンセン病療養所で過ごした金さんは、唇で点字を読んでいます。


 私の思い入れもあるかも知れませんが、このコーナーでは山本さんの訴えがきこえてくるようでした。


 帰り際、ブックカフェで写真集を購入していたら、思いがけず山本さんに言葉をかけられました。

 山本宗補さん、53歳。

 声のはっきりした、素敵な方でした。



 写真展は、残念ながらきょうで終了。
 また間に合うように書けませんでした。すみません。


     写真集 『また、あした  日本列島 老いの風景』

        発行所  株式会社 アートン
             http://www.artone.co.jp
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ベン・シャーン展

2006-10-08 | 美術・写真
 6日に「投稿」したのにアップされなかった記事を、少し変えてもう一度「投稿」しなおします。

                           

 10月4日、10人ほどで夢の島公園へ行ってきました。イベントのための現地調査です。

 ゆうかり橋を渡ると、キバナコスモスの群れが出迎えてくれました。背丈よりも高いものもあります。

            

 コアラに食べられたわけでもないのに、ユーカリの木がこんなふうになっていました。

            

 調査を終えたその足で、近くにある都立第五福竜丸展示館へ行きました。
 そこでいま、『ベン・シャーン展』をしています。

 9月26日に発売になったばかりの絵本『ここが家だ──ベン・シャーンの第五福竜丸』の素描が展示されていました。
 シャーンの絵に、詩人・エッセイストのアーサー・ビナードさんが文を書いて、絵に光をあてている感じです。

 詩人のMさんは、第五福竜丸をスケッチ。
 書家のNさんは、購入した絵本を慈しむように胸に抱いていました。


    ベン・シャーンの第五福竜丸と絵本展

   ~~~以下、転送歓迎~~~

■ベン・シャーンの第五福竜丸と絵本展■
期間:9月20日~11月20日
会場:都立第五福竜丸展示館内
主催・財)第五福竜丸平和協会
協力・協賛 集英社

◎第五福竜丸平和協会が所蔵するベン・シャーンの素描7点を特別展示します(10月15日まで)

◎アーサー・ビナードさんのギャラリー・トーク
 「ベン・シャーンの第五福竜丸――石に刻む線」
 10月7日(土) 午後2時より4時(予定)
 参加費無料
 絵本『ここが家だーベン・シャーンの第五福竜丸』即売とサイン会もあります。

20世紀を代表するアメリカの画家ベン・シャーンが描いたビキニ水爆・第五福竜丸事件の「ラッキー・ドラゴン・シリーズ」作品がこの秋、絵本になります。
シャーンの作品26点を詩人でエッセイストのアーサー・ビナードさんが構成し文を添えた絵本『ここが家だーベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社刊 9月26日発売 B5判56ページ 1680円)です。装丁はベン・シャーンの大ファンでもある和田誠さん。
協会所蔵の素描が展示されるのは、1996年「第五福竜丸のベン・シャーン展~ラッキー・ドラゴン 船体への投影」以来2度目。
今回は構成された絵本の各ページも展示されます。


     以上、「こんばんは」公式ホームページ「けいじばん」から
       http://6314.teacup.com/yshmuto/bbs


     東京都立第五福竜丸展示館
          http://d5f.org/top.htm
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ベン・シャーン展

2006-10-06 | 美術・写真
 一昨日、10人ほどで夢の島公園へ行ってきました。イベントのための現地調査です。

 ゆうかり橋を渡ると、キバナコスモスの群れが出迎えてくれました。背丈よりも高いものもあります。

           

 コアラに食べられたわけでもないのに、ユーカリの木がこんなふうになっていました。

           


 調査を終えたその足で、近くにある都立第五福竜丸展示館へ行きました。
 そこでいま、『ベン・シャーン展』をしています。

 9月26日に発売になったばかりの絵本『ここが家だ──ベン・シャーンの第五福竜丸』の素描が展示されていました。
 シャーンの絵に、詩人・エッセイストのアーサー・ビナードさんが文を書いていて、絵に光をあてている感じです。

 詩人のMさんは、第五福竜丸をスケッチ。
 書家のNさんは、購入した絵本を慈しむように胸に抱いていました。

 どんな形の暴力もなくしたい!
 人を殺す装置は要らない!


   ベン・シャーンの第五福竜丸と絵本展

   ~~~以下、転送歓迎~~~

■ベン・シャーンの第五福竜丸と絵本展■
期間:9月20日~11月20日
会場:都立第五福竜丸展示館内
主催・財)第五福竜丸平和協会
協力・協賛 集英社

◎第五福竜丸平和協会が所蔵するベン・シャーンの素描7点を特別展示します(10月15日まで)。

◎アーサー・ビナードさんのギャラリー・トーク
 「ベン・シャーンの第五福竜丸――石に刻む線」
 10月7日(土) 午後2時より4時(予定)
 参加費無料
 絵本『ここが家だーベン・シャーンの第五福竜丸』即売とサイン会もあります。

20世紀を代表するアメリカの画家ベン・シャーンが描いたビキニ水爆・第五福竜丸事件の「ラッキー・ドラゴン・シリーズ」作品がこの秋、絵本になります。
シャーンの作品26点を詩人でエッセイストのアーサー・ビナードさんが構成し文を添えた絵本『ここが家だーベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社刊 9月26日発売 B5判56ページ 1680円)です。装丁はベン・シャーンの大ファンでもある和田誠さん。
協会所蔵の素描が展示されるのは、1996年「第五福竜丸のベン・シャーン展~ラッキー・ドラゴン 船体への投影」以来2度目。
今回は構成された絵本の各ページも展示されます。

      「こんばんは」公式ホームページ「けいじばん」から。
       http://6314.teacup.com/yshmuto/bbs

 東京都立第五福竜丸展示館
       http://d5f.org/top.htm
       
       
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ケーテ・コルヴィッツ展

2006-06-19 | 美術・写真

 「ケーテ・コルヴィッツ展」をみに行ってから、13日も経ってしまいました。

 コルヴィッツについては名前すら知らなかった私ですが、昨年の夏、「たまたま立ち寄った美術館」でみて「衝撃で絵の前から動けなくなった」k@茨城さんから知らされ、初めて意識しました。
 茨城、新潟、姫路、熊本と巡回して、私がみた町田で終了。

 主催者の“ごあいさつ”に

 「20世紀ドイツを代表する芸術家ケーテ・コルヴィッツ(1867-1945)の回顧展を開催します。コルヴィッツはドイツ帝国成立から、ふたつの世界大戦にわたる激動の時代を生き、ナチスへの抵抗を貫いた女性であり、版画を中心に、素描や彫刻の分野にも優れた作品を残しています。」 (引用・部分) 

と紹介されています。

 展示の効果上、照明を暗めにしていることもあって、全体の印象として「暗く、重い」ものでした。そして、ごつごつした力強い感じ。
 内容は、貧困、飢え、戦争、死と向かい合ったものがほとんどです。

 顔を覆う手、頭をかかえる手など、その苦しみが強調される大きな手が、子どもたちをしっかりと抱きかかえる時は、愛と勇気に満ちた手となって感じられます。

 強烈な印象として残っているのは、「パンを!」と「ドイツの子等は飢えている!」です。(いずれも「国際労働者救援会」のポスター)
 目をいっぱいに開いて母親を見上げてとりすがる子ども。
 からっぽの食器を掲げて、必死の形相で食べものを要求する子どもたち。
 つらい絵です。

 が、一方で「若い母親と乳児」「母と少年」など、やわらかな母の腕のぬくもりに包まれた子どもを描いた作品もあり、このような絵をみると、人間の生活はこうでなくちゃ、と素直に思います。


 子どもたちが愛されない社会は、異常です。


   
  「ケーテ・コルヴィッツ」展は6月12日に終わりました。
    期間中にアップできなくて、ごめんなさい!

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「人間の未来へ ダークサイドからの逃走」展

2006-04-30 | 美術・写真

 部屋へ入ったとたんに、胸に圧迫感を覚えたのはなぜなのでしょう。この部屋は、金属ブロックを組み合わせて作った人体像が展示されていて、とくに「戦争」を思わせるものではないのに。
 これからの展開を、私の体が勝手に予感してしまったのか。建物の構造のためなのか。

 なんといっても、マイケル・ライトさん(アメリカ)の『100 SUNS』からの36点の写真が衝撃的でした。
 ギャラリーガイドに「(アメリカ軍の原水爆)実験にかかわった多くのアメリカ人は、人体に及ぼす脅威の真実を知ることなく、その強大な破壊力と美に魅せられている。」(マイケル・ライト談)とある通り、「美しい」画像です。キノコ雲の様々な形態が目を惹きつけます。けれど、その手前で実験を見ている人たちの─多分、人体実験だと思うのです─表情や姿に私が違和感を覚えるのは、放射能というものを多少でも知っているからでしょう。この方たちの多くは癌によって亡くなったそうです。
 最も胸のつまった作品でした。

 橋本公(いさお)さん(日本)は「わかりやすく、見るほうにも抵抗感のないものを創り」、展示していました。隣の部屋にいても始終「ピッポッ」という電子音がきこえていました。
 壁面にある大きな世界地図(パソコンやテレビの画面を大きくしたようなもの)のあちこちで、せわしなく光が点滅し、電子音が鳴っていました。
 1945年から1998年までに7カ国で行われた2053回の核実験を、1カ月を1秒に縮めて示したものです。
 チェルノブイリの事故も日本人に影響を与えているというのですから、こんなにたいへんなことが世界中で行われているのでは、地球は、人間は(他の生物も)どうなるのだろうと、体がこわばりました。

 広河隆一さん(日本)の写真は、『DAYS JAPAN』や写真集で見ていましたし、昨年の「フリーランス フェスティバル」ではお話をきくこともできましたので、強い関心をもってみました。
 アフガン難民やチェルノブイリの犠牲者を撮ったものが展示されています。
 幼い子どもの、何を見つめているのか“パッキリ”と開いた暗い目には、絶望しか映っていないのではないでしょうか。
 そもそも911そのものが「仕組まれたもの」という見方が広がっている、アフガニスタンやイラクへの軍事行動です。
 なんでこんなにも多くの人びとを苦しめなければならないのでしょう。
 その場にうずくまりたいのをやっとこらえました。

 展示作品のほとんどが、単純に明るい未来を指し示してはいません。むしろ暗澹たる思いに駆られます。
 そのような中にあって、長倉洋海(ひろみ)さん(日本)の、「生まれたばかりの赤ん坊を取り囲む難民の子どもたち」や、二人の幼い男の子と女の子が歩む後姿を撮ったユージン・スミスさん(アメリカ)の「楽園への歩み」が、私にとっての「人間の未来」をつくる原動力なのではないかと思わせてくれました。

 展示されたもののなかには、私の“好み”とは異なるものもあります。けれど参加した芸術家たちは、それぞれ「このやり方でしか表現できない」というギリギリの想いだったのではないでしょうか。そんなことも感じました。

 トルストイや池田香代子さんのことば、谷川俊太郎さんと茨木のり子さんの詩が、とても的確な場所にパネルで配置されていて、暗くなる気持ちをはげましてくれます。

 展示期間は5月7日(日)までです。

 

 水戸芸術館          http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html

 911 In Plane Site   http://www.wa3w.com/911/ 

 NHK BS 1 「チェルノブイリ 20年目の歌声」 再放送
  5月5日(金) 17時10分
  広河隆一さん出演

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観たい・・・

2006-04-10 | 美術・写真

      よりよき未来への願い
          「人間の未来へ──ダークサイドからの逃走」展

というタイトルの武居利史さん(美術評論家)の文章を読んで、胸が熱くなりました。

   「観客は会場を出るとき、希望をもって生きる勇気を与えられることだろう」

 同じ文章を読んだ、茨城県に住むKさんから、水戸芸術館のホームページの紹介メールが来ました。

   ・・・米国の単独主義、覇権主義は目に見える影響ばかりではなく・・・
   ・・・混沌とした時代にあって、ダークサイドに陥りがちな人間が、どこ
   まで他者への理解や人間の尊厳に対しての・・・
                       (水戸芸術館のホームページより)

 ますます熱くなります。

 出品者に広河隆一さん、オノ・ヨーコさん、ユージン・スミスさんなどの名があります。

 観に行きたい・・・。

 水戸かぁ・・・。

   水戸芸術館のサイトをぜひご覧ください。 

         http://www.arttowermito.or.jp/future/futurej.html

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