いつものスーパーへ行く途中、
ん? なんだ?
側溝の中に詰まっている枯葉のなかから、
これは松でしょうか、
芽が出ていました。
やわらかで、かわいい。
昨年10月以降に読んだ本のご紹介をします。
佐野藤右衛門 「桜のいのち庭のこころ」 (ちくま文庫)
清川妙 「91歳の人生塾」 (小学館)
佐藤さとる作 村上勉絵 「コロボックル むかしむかし」 (講談社文庫)
斎藤茂太 「「ゆっくり力」ですべてがうまくいく」 (集英社文庫)
碓田のぼる 「歌集 桜花断章」 (光陽出版社)
吉沢久子 「94歳。寄りかからず。前向きにおおらかに」 (海竜社)
上野千鶴子 「おひとりさまの老後」 (文春文庫)
いま、観たい映画があります。
2月10日号の「しんぶん赤旗」日曜版に、
君塚良一監督の映画が、
タブロイド判1ページを使って紹介されていました。
映画 「遺体~明日への十日間」
これは、石井光太さんが、
東日本大震災の3日後から取材を始めた、
釜石の遺体安置所をめぐっての
地域の人々の献身的な行動を描いたルポルタージュを
映画化したものです。
『遺体 震災、津波の果てに』は、
現在までに19刷とのこと。新潮社刊。
俳優に対する監督の注文は、
泣く人は泣くし、泣けなかったら泣かなくてかまわない。
そのとき感じたことを演じてください、
うその反応だけはしないでください。
ということだったそうです。
「遺体安置所は畳の部屋にある感覚。
どんなに(体育館が)泥だらけだったとしても
僕は土足では歩けない」
という西田敏行さんの考えで、
西田さんは泥まみれの体育館に一人、
靴を脱いで上がったそうです。
記事の最後にある、
君塚監督の言葉です。
“無償の行為”っていうのは、忘れられた言葉だったかもしれない。
でも実際にそれが行われていたっていうのが衝撃でした。
どうしてできたんだろうと。
これをやらないで次の企画にはいけない。
僕が今までやってきたことを否定することになる。
“映画人としてできる供養は映画をつくることだ”
という思いで、
みんなが真摯(しんし)に向き合ったと思います。