刻む 井 耿子
今晩は何にしようかと
老々介護の
台所に立つ
つい最近まで
兵隊検査なら甲種合格間違いなしの夫
それを思うとき
小さい時振った日の丸の小旗が
また浮かんでくる
あの小旗でどれだけの青春を奪ったかと
ここまで生きてこられたのは
もう戦争はしないと宣言した
憲法九条のおかげ と
大根を刻む
ゆりかご やはぎ かのう
駅の柱の陰や改札脇に着の身着のまま横たわっているいのち
できるだけ視野に入れないようにしている私
誰かに抱かれあやされにこにこ世界を見つめていたひとたちよ
第二次世界大戦では世界中5千万以上奪われたという無辜のいのち
植物や生きものたちはどれほど?
その血によって贈られた戦後憲法
父は晩年野花の朝露ほどの軍人恩給と社会保障により病院のベッドで生をとじ
戦場で出会った母は戦後に私を生んでくれたが
母の弟はいまもアジアのどの地かにのざらしのまま
“維新”を継ぐ者は憲法尊重擁護の義務に反しているし
私は同じ時代を生きる人たちの慈しみによって生きながらえてきたが誰もが
働く場をえて
暖かいリビングや寝床に日々帰り
幸福にいのちを全うする 不断の努力をしたい
あとづけに、「どうぞ作品をおつかいください」とあります。
「本パンフレットに収録されている詩は、憲法改悪、戦争反対などの活動に、ご自由(無料)にお使いください。その場合、掲載紙誌を詩人会議事務局までお送りいただければ幸いです。」とのこと。
詩人会議
暑い日がつづきます。
お元気でしょうか。
私は夏負けです。
灼熱地獄!と冷却装置!の間を通り抜けることを想像しただけで
起き上がる気力をなくし、
治療に行く予定をキャンセル・・・。
きのうあたりからほぼ平常にもどり、
これでなんとか大丈夫なようです。
さて、たまっていたご案内を3件お届けします。
↓ 今年のチラシはちょっと色がイマイチですがお許しください。
これから大急ぎで夕食の支度。
また近いうちにアップ致します。(ほんとに?)
きのうは雷雨のために、
開始して30分ほどで隅田川の花火は中止になりました。
友人のIさんのお宅は、
お部屋から花火がばっちり見えるということで、
「これから大宴会よ」と
きのうの夕方、Iさんは電話で言っていたのですけどね・・・。
きょうはまたたいへんな被害が出ました。
山口県と島根県、
これまで経験したことのない豪雨。
人間の勝手が生んだ地球の怒り。
(フォントが乱れているようです。
私のところではこれ以上直せなくて、すみません。)