さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

ドキュメンタリー映画 『ヒロシマナガサキ』

2007-08-16 | 映画・ドラマ
               きょうの一枚 ─ アザミ
                       前回のアザミが、こうなりました。



   
    制作・監督・編集 : スティーヴン・オカザキ
       
       『ヒロシマナガサキ』   アメリカ映画

を観ました。


 綿井健陽さんの『リトルバーズ』で、イラクの人たちが、「ヒロシマ・ナガサキ」と口々に言っているのをみたとき、イラクでは日本のことをこんなふうに知っているのかとびっくりしました。

 けれど、原爆のことや、原爆を落とされた広島、長崎の人たちや街がどうなったのかは、知られてはいない、とジャーナリストの玉本英子さんが映画『ヒロシマナガサキ』のプログラムに書いています。

 知っているつもりの私たちも、映像を通じてその一部に触れると、新たな恐怖と憤りを覚えます。

 一人ひとりの証言も胸に迫ります。


 爆風で体が家の中を飛んでる。

 畑や道を越えて40メートル飛ばされた。

 きのこ雲、と言いますが、大きな炎の火柱なのです。

 コンロで黒焦げになった魚、としか言いようがない。

 目がドロンと鼻のところにぶら下がっている人。

 お腹から内臓が飛び出てる人。

 頭から脳みそが飛び出てる人。

 被爆者は、就職や結婚で必ず差別される。プラスになることは何もない。


 一方、戦後、アメリカのテレビ放送で、「なんてことをしたんだ」と後に書いたという、エノラ・ゲイを操縦したロバート・ルイスさんが、“原爆乙女”プロジェクトの谷本牧師と握手し、医療費の最初の寄付は自分がする、と申し出たシーンには、何やら“ショー”のように見えて、ちょっとした違和感があり、なじめませんでした。

 その上、中沢啓治さんの「占領軍によって憲法が作られた。9条は最高のプレゼント」という発言があり、ちょっと後味が苦くなってしまいました。


 これはどうしても、大澤豊さんの『日本の青空』をみてほしい、と思った次第です。



       岩波ホール
          http://www.iwanami-hall.com/

       『日本の青空』サイト
          http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/index.html

       『日本の青空』 上映予定
          http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/preview2.html


 


 
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3 コメント

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夕凪の街 桜の国 (k@ibaraki)
2007-08-18 19:26:52
 同じ日、私は、映画「夕凪の街 桜の国」を観ました。
 「父と暮せば」もそうでしたけど、じんわりとくる「反戦映画」でした。音楽も良くて、1年分の涙を使い果たしたような気がします。
 草履を作るシーンもでてきました。
http://www.yunagi-sakura.jp/
返信する
8月は・・ (さくらおばさん)
2007-08-19 21:38:01
・・観るものがたくさんありますね。

さくらおばさんとしては、桜にまつわる映画を観たかったですね。

同じ日に『陸に上った軍艦』を観た方があって、「メッセージが明瞭。とてもよかった」と言っていました。

k@ibarakiさん、しばらくは涙を流さなくてもよさそうですね。

ところで、「草履を作るシーン」をどうやったら見ることができますか?
返信する
Unknown (k@ibaraki)
2007-08-20 22:50:55
> 「草履を作るシーン」をどうやったら・・

それは、映画を観ていただくしかありません。
返信する

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