ショッピングモールと言えば、昔は、スーパーの専門店街だったり、
ビブレやパルコのような流通系のテナントビルが、代表的だったでしょうか。
ただ、いくつもの棟を通路でつないで、街を再現したショッピングモールの草分け的な存在は、
おそらく船橋市にある「ららぽーと」だったかと。
大学生の時、初めてららぽーとに行った時は、実家のある静岡では見たことない、その規模にビックリしたものです。
1990年代に入って、ジャスコやマイカル(現イオン)が、スーパーや映画館をキーテナントにして、モールでつなぐような、
巨大ショッピングセンターをあちこちにつくりはじめ、
バブル崩壊後の不況を受けてか、アウトレットモールが認知され、新しくオープンするたびにその規模が大きくなっていき、
2000年代にはいって、JR東日本のルミネなど鉄道会社が運営する駅ビルや駅ナカ事業が注目されたり、
丸ビルや六本木ヒルズなど、再開発されたオフィスビルとともに、大手不動産が街のにぎわいを再現するために
運営する商業施設が新スポットとして人気を集めたりと、
ショッピングモールも、いろんなタイプのものが誕生したような気がします。
がしかし、どうやら、数年前からショッピングセンターは淘汰の時代。
特にリーマンショック後は、資金難で、ショッピングセンター自体が閉鎖されたり、
核になるスーパーが撤退してしまったり。
どのショッピングセンターにも、人気がある同じようなテナントが入っているため、
反対に特徴がなくなってしまい、「どこ行っても同じじゃん!」という状況は、
容易に、覆しがたいのも事実だったりします。
そんな中で、テナント運営会社は、個性的なテナントを集めるために、
最近では、有名店や知る人ぞ知る的なお店を必死に集めるようになったと思います。
つーわけで、今日書きたかったのは、都心のオフィス街で本格的な大阪のお好み焼を味わえる、こんな店の話。
それだけで、もう判る人には判るくらい、いまさらな話ですが、
画像は、東京都千代田区丸の内2丁目・東京ビルディングTOKIA地下1階「お好み焼 きじ」丸の内店で、
五目焼きそばと、すじ焼き。
東京ビルディングは、三菱地所の丸の内一帯の再開発により2005年に誕生した、オフィスビル。
TOKIAも、ビルと一緒に誕生したショッピングモールですが、
2002年の丸ビルや2007年の新丸ビルのオープンと比べると、規模も小さく、少し目立たなかったかもしれません。
でも、オープンの時からある、この「お好み焼 きじ」は、当時、大阪の有名店が東京に進出してきたということで、
王様のブランチに代表されるようなテレビ番組ほか、
マスコミに登場し、ずっと行ってみたかったお店の1軒でした。
それを知ってか知らずか、この日は、友人に連れて行ってもらいました。
30分ほど並んで店内へ。
並んでる最中にオーダーを取るのですが、おもわず、食いしん坊の虫が湧き、メニューから2つオーダーです。
もう完全に「どすこい!炭水化物祭り」です。
大きなヘラに載せられて、出てきた五目やきそばが、
滑るように鉄板にのると、昇る立つソースの匂いと、そのビジュアルにノックアウト!
イカやキャベツなど、具だくさんの焼きそばは、コクのある独特の深い味わいのソースがからみ、
青のりや刻み海苔の磯の香りがさらに食欲を掻き立てます。
ノックアウトされたのにもかかわらず、さらに、すじ焼きは、ガツンとやれます。
食べながら、フルボッコにされるようなものです。
なんつーても、半熟に焼かれた卵の黄身が、鉄板の上に流れ出すシーンは、
まるで、ドライオーガズムで頂点を感じるのに近く、生地の外側のソースが少し焦げ、
かりっとなっているのに、中から流れる黄身や、柔らかい牛すじのコントラストは、
口に運ぶたびに、何度でも繰り返したい快感です。
そして、ねぎですよ。きりっと全体の味を締めてくれます。
まあ、多少、表現が下品で申し訳ないですが、
久しぶりに、これは、最高にうまいなという逸品でした。ごちそうさまでした。