さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

いちゃりばちょーでー

2007年08月12日 02時44分31秒 | ゲイ
自分は32歳の男性同性愛者です。
その意識に目覚めるのは、人それぞれ。
自分は、他人とくらべ、遅くも早くもなかったってところでしょうか。

小学校、中学校と、周りの子供達が、異性への興味を示し始めるのに対して、
自分には、女性を好きになったりする気持ちがおきないことに、
とても悩んでいました。

そして、覚えたての自分のオナニーの時も
アダルトビデオの中や、エロ本の中の女性でなく、
一緒に描写される男性に興味があることや、
同級生の男性に言葉に表せないような「思い」を抱いていたことも、
少しずつ認識してきていたのですが、
「自分は男性の『性』にではなく男らしさに憧れているんだ」と、
同性愛に対する感情を押さえ込んでいました。

ただ、どうしてもその感情は抑えられなくて、
田舎から東京に上京したのを機に、
深夜のラジオで聞いて知っていた、「新宿2丁目」というところで、
ゲイ向けの雑誌をはじめて買いました。

中身を見た瞬間、電気が走るように、オナニーに耽ったのですが、
それでも、自分は、希望の大学に進学して地方に行けば、
同性愛をきっと忘れることが出来ると思いました。

ただ、希望大学への進学は見事に失敗。
東京の大学に進むことになって、
自分は、異性愛者として生きることをあきらめました。

19歳の自分は、自分らしく生きたいというよりか、
現状を仕方なく受け容れて、
どうして生きていけばいいのか必死だったかもしれません。

ただ、今振り返ると、
必死というよりか、時の流れに身を任せすぎで、
いい年をした大人になる最近まで
ふらふらと危なっかしい生き方をしてきたように思います。
だからこそ、自分はHIVなんてものも貰ってしまったわけですが、
同性愛者として、もっといい出会いだとか、いいチャンスを
ずっとずっと無駄にして生きていたなと。

同性愛者である自分のことを隠して生きていくことで、
心のバランスを崩したり、悩んだりする人も
多いと思います。
自分も、家族、会社には偽っているのですが、
それは、真実を知ることで傷ついたり嫌な気持ちになる人への配慮であって、
そうでないところで、自分を解放できる場所があれば、
充分だと思います。

今日は、東京プライドパレードに参加してきました。
性的マイノリティである自分達が社会の中で認知され、
ストレートの人たちと一緒に生きることを訴えること、
そしてゲイを中心として広がるHIVの予防、啓発活動が、
主な目的です。

代々木公園の出発時、公園通りに出る瞬間、
タワーレコード脇、宮下公園へ向かう交差点で、
明治通りから表参道へ曲がり、原宿駅前の交差点を潜る瞬間、
ゴールの代々木公園でレインボー色の風船アーチで、
目の前に広がる多くの観衆に迎えられ、歩く僕ら。
そして、その間ずっと演奏されるブランスバンドの音。
先頭で空中を舞うフラッグ。
手拍子と太鼓の音は、僕の中に、帰宅してもなお鳴り響いています。

僕らは、こういう時代に生きている。
一年に一度、こんな日があっていいじゃない。
それは、自分を解放する日。
誘ってくれた人、お疲れ様。
一緒に歩いてくれてありがとう。
そして会場でお会いした皆さんありがとう。
そして、この言葉を教えてくれた友人へ、ありがとう。

「いちゃりば ちょーでー」

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんくるないさ~ (伊右衛門)
2007-08-12 11:10:54
昨日は楽しい時間をホントにありがとうね!

忙しい時間を割いて歩いて飲んで食べて喋って、そして寝る時間まで削って日記の更新。

いつまでも僕の目標とする憧れのくまぞーくんです(笑)



それにしても昨日の暑さは尋常じゃなかったよね。

体調不良など起こさないように、アフターケアはしてあげましょう。



早い時期の再会を楽しみにして、まずはお礼まで。

最後に相方さんにもよろしくお伝えくださいね。



いつもありがとう!
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暑い中お疲れ様でした (台吉)
2007-08-12 13:08:52
大盛り上がりだったみたいでちょっとうらやましいです
出掛けていたので参加することも見学応援することも出来なかったけど
今度は沿道からの応援で一歩踏み出せたらなと思いました

ボクも昔はくまぞーさんと同じような思いで悩んでいました
20代まではずーっと不安で悩んでいましたが
今は相方がいるのでだいぶ解消されました
やっぱり『一人じゃないんだ』と分かったこと 思えたことが一番ですね
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Unknown (kumazzzo)
2007-08-12 23:35:49
>伊右衛門様。

楽しかったです!今日は、どんな一日を過ごしたのかな。
精力的にいろんな人とつながり交友を深めていく
伊右衛門さんこそ、僕の憧れです。
また新しい一歩を踏み出す力をみんなからもらったようです。
ありがとう!

>台吉さん

20代、30代と悩む人もいれば、10代からすんなり
受け容れられる人もいるというのは、
とても不思議ですよね。
育った環境や立場みたいなものとかいろいろ影響するのでしょうね。
ぜひ、来年は沿道から、見てみてください。
きっと再来年、自分も歩きたいって感じると思います。
その前に、台吉さんともいつかご飯ご一緒したいですね。

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