…墨田区押上。
なんだかんだと言って、スカイツリーの開業は、東京の今年一番の出来事だったんじゃないかなと思うほど、
インパクトがあった気がします。
東京駅の丸の内駅舎の復元でも、たくさんのお客さんを集めていて、
日本橋あたりも、住宅地としての需要がちょっとずつ出てきてるしているようだし、
東京の重心が、ぐぐっと東側に移動したかのような印象です。
新宿2丁目ほど集積していないけど、上野、浅草、新橋と、東京の都心から東部寄りにも、
ゲイタウンはひっそりと、かつ確実にあって、
東京の23区東部に部屋を探して住むゲイも多かったりします。
反対に、西新宿あたりの高層ビルの商業フロアのテナントは、
区画によって空きが目立ったり、上京してきた当時は、夜もにぎやかだったはずの歌舞伎町も、
コマ劇場も閉鎖されて人が減って寂しい雰囲気。
代謝が進まず、だんだん古くなっていく新宿をそばで見ることになる中野区の住民の自分としては、
寂しいかぎりですが、東京自体が、大きな意味で、街の代謝進んでいるという意味では、
いいことなのでしょう。
そんなスカイツリーに、この間、初めて登ってきました。
休みの日、ちょうど晴れた日曜日だったので、
今日はさぞかし眺めがいいだろうと思って期待していました。
午前10時半に着いたら、配布中の整理券には、4階のエントランスに午後2時集合の文字。
午後2時の整理券を持った人が並んだ順番で入場券を買い、エレベータの出発ゲートを通ることができます。
時間まで、東京ソラマチの中で買い物や食事を楽しんだり、ちょっと外に出て、川のほとりなどを散歩したり。
特に飲食店フロアは、話題店が多く、どこも激混みで、食品フロアの各店で食べ歩き用のスナックが用意されていて、
高速エリアのサービスエリアや道の駅感覚で小腹も満たされ、
あれこれと買えば、いい金額。まんまと、東武鉄道の戦略にはまっている感じがします。
午後1時40分ごろに並んで、実際に350mの展望台に登ったのは2時半過ぎだったかな。
一番高い展望台の天望回廊に登ったのは午後3時ちょっと手前でした。
11月の午後3時は、もう日が傾きはじめています。
スカイツリーから都心方面を眺めるには、逆行となり、
まぶしく、ちょっともやっとしていましたが、
地上450mからの眺めは、眼下の建物が模型のようにとても小さく、
遠くにあるフジテレビや都庁の建物なんかも、ちゃんと探せたし、
1時間ほど展望台にいても、全く飽きずに、パノラマを眺めて楽しんでいました。
スカイツリーは、電波塔として建てられていますが、地上波のテレビ放送の電波は、
まだ東京タワーからの引っ越しが終わってないとか。
実は試験送信したところ、かなりの建物で、アンテナの向きを変えるなどの対策がないとみられないと言うことで、
本来の目的としてはまだまだ途中のようですが、
なんといっても、楽しみに行列を待つお客さんの様子や、
エレベーターのドアが開いた瞬間のお客さんのリアクションや、
お年寄りや若いカップルまで、展望台で眺めている、どのお客さんも笑顔で、
それだけでも、充分素晴らしものが建ったなあと感じずにはいられません。