朝起きたら、腰痛――とまではいかない変な気持ち悪さ。そういえば今週は、ほぼ外出していません。昨日金融機関に行ったくらい。
自宅にいるということは、イコールPCの前に座りつづけているということで、しかも私の座る姿勢は、心理的にはもちろんコンフォータブルなんですが、しかしそれがどうやら物理的身体にとっては無理な姿勢らしいんですなあ。で、腰回りの蝶番がねじれて緩んでしまったのでしょう。
ちょっと歩かねば、と、昼過ぎ外出着に着替えましたが、外がめちゃくちゃ暑い。怯んでしまい、なんとなく畳の上に寝ころんだら、5時に電話で起こされるまで、目があきませんでした。
疲れてたんやろね\(^o^)/
『青銅時代』は、200頁中150頁まで。
おぼえていたとおりで、主人公は目がおかしくなるのですが、それは暗い夜道でデート中、不良に因縁をつけられ、目をメリケンで撲られた結果というものでした。主人公は気を失い、ガールフレンドは不良に連れ去られる、というまるでハードボイルド小説のような展開(もちろん小川国夫ですからハードボイルドにはなりません。ただしマッチョという意味ではマルロー「王道」の文学論がかわされる)。
目は後遺症が残り、それは視野が黒い枠組みで狭められ、どうかすると映像がストップモーションになったり、霧がかかったりする。視野の中心が見えなくなる、という私の記憶とはすこし違うようです。で、それは事件の記憶と相関しているようで、いわば内宇宙を映してしまうのかもしれません(メルロ=ポンティ的心身論の言及あり)。
『濹東綺譚』の本文ラストが(「舞姫」的という意味で)気に入らないのですが、本書を読み、ちょっと考えが変わったかも。