チャチャヤン気分

《ヘリコニア談話室》後継ブログ

The Man Without A Map (1968)

2023年11月25日 21時36分29秒 | 日記
The Man Without A Map (1968) 720P. Starring Shintaro Katsu. RARE (ENG Subtitles)

YouTubeで観ました。
いうまでもなく「燃えつきた地図」の映画版であります。
脚本も安部公房自身ながら、しかし原作とはほとんど別物(車がメインモチーフなのは同じかもですが)。
監督は勅使河原宏。いやもう、ムンムン濃密な映像美で、初見の私は圧倒されまくりでありました。
ということで印象はやはりヌーベルバーグ。表現主義的な映像もあり、というか、いやまあ表現主義自体、そもそもヌーベルバーグに包摂されていましたね。
とにかく、特に前半ですが、筋と直接関係ない映像がポコポコ嵌め込まれて、ヌーベルバーグ感が半端ないのでした。こういう良い意味での夾雑物、現今の映画からは放逐されてしまったんだなあ、と、いまさらながら(フィルムのザラザラ感も含めて)。
だいたい主演が勝新太郎で制作も勝プロ。となりますと、もっと後年ですが、勝制作監督の「座頭市」のヌーベルバーグ感も思い出されてくるわけで、そういえば車に疎いのでアレですが、主人公の勝が乗っているのが、ルノーのミニクーペ風の小型車(ドアが逆開きの)でして、それも映像の風景をパリの一角かと妄想させます。うーん、よい。
音楽は武満徹で超豪華。冒頭は「ウルトラQ」でしょうか(>おい)\(^o^)/

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Re: SFM同好会/宇宙気流(後編)先行公開中です。

2023年11月13日 21時54分48秒 | 日記
雀部さん


林芳隆さんインタビュー公開のお知らせありがとうございます。
一の日会が、昼の月例会に対する、夜の月例会であったこと、初めて知りました(ウィキペディアにも記述なし)。
創研になぞらえれば、昼の銀座会に対する、夕方の水車(喫茶店)でのダベリ会的な位置づけでしょうか(あるいはマヅラでの定例会?)。無理くりですが。汗。
いずれにせよ、こういう情報はリアル参加者には当然すぎて説明不要のもので(透明)、文書に残されることは少なく、関係者がいなくなるとともに永遠に失われてしまうのが常です。
その意味でSFファンダム史上大変貴重な証言で、本インタビューのお手柄じゃないでしょうか。
いや、よいお話を引き出されました\(^o^)/


      ――――――      ――――――


SFM同好会/宇宙気流(後編) (雀部陽一郎@「アニマ・ソラリス」)
2023-11-13 17:33:04

SFM同好会/宇宙気流(後編)先行公開中です。
前回のインタビュー記事から、なんと二年弱かかっています(汗;)
http://www.sf-fantasy.com/magazine/inquiry/231101.shtml
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「宇宙気流No.96」拝受

2023年11月11日 23時02分19秒 | 日記
SFM同好会・林芳隆さんから、『宇宙気流No.96』を頂戴しました!
いつもありがとうございますm(__)m
 

特集は「横田順彌 初期作品集」の六回目。「友よ、明日を……」が復刻されています。
早速拝読。
媒体を変えて何度目かの再読になります。
ヨコジュンさんの二大側面のうちのリリカル面が、(本誌の特集でそれ以前から作品化されていたことを知りましたが)はじめて商業誌において結実した作品。
もう一つの側面のハチャハチャ面に関しても、おさおさおこたりなく、「題名未定新コラム」第二回と「新・題名未定新コラム」第二回を収録して平仄が取られています。
で、ふと、レヴィ・ストロースの料理の三角形ではありませんが、ヨコジュンを中心に据えた《SF第二世代三角形》というのを思いついた。
先に述べたように、ヨコジュンSFはリリシズムとハチャハチャ(ドタバタ)という二面で形成されており、かかる二面は、それぞれカジシンとかんべむさしに向き合っているといえる。
それと同時に、ヨコジュンのいわゆる(乱暴にいえばという意味)「非科学性」は、堀晃の「科学性」と対角的という意味で、やはり向き合っているといえるわけです。そういえばレヴィ・ストロースは、三角形を言い出すまでは「右手/左手」とか「男/女」とか「光/影」といった二項対立をもとに立論していました。
図にすれば、こう。
 

わ、いま私、気づいてしまいました。
この三角形の三辺もまた、やはりリリシズムとドタバタで繋がっているような。
うーむ。もしかしてSF第二世代の本質はリリシズムとドタバタ?(>おい)\(^o^)/



コメント (1)
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