チャチャヤン気分

《ヘリコニア談話室》後継ブログ

ステーション233の水の彫刻師

2007年11月18日 14時44分00秒 | 翻訳
「ステーション233の水の彫刻師」 ジョージ・ゼブロウスキー
初出:オリジナルアンソロジー「インフィニティ」No.1(1970)



 ステーション6(シックス)の観測室に坐って下方の地球をパネルから監視していると、ふいにこの惑星(ほし)の美しさが胸にせまってきてクリスチャン・プリーガーを困惑させた。ここ8時間のあいだ彼は巨大台風が太平洋上に発達していくのを監視していたのだが、その間ずっとその眺めを誰かと分かち合いたくてうずうずしていた。自分がどんなにそれを美しいと感じているか、誰かに伝えずにはいられない気分だった。それで仕方なく自分自身に語りかけるのだけれども、それもついに50回目を数えた。……


[ 原文はこちらで読めます→SCI FICTION ]


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