ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Marla Smith

2006年03月29日 | 女性ボーカルS
Marla Smithなる女性のCUB8001盤というレーベルの“TAKE OFF IN SOUND”というアルバムです。正直な感想を言うと買わない方が身の為です。今日、二度目を聴いていますが、声の質がよくないし小石でうがいをしたような声質で一般人としては上手い方でしょうがジャズシンガーの幕下付け出し程度でしょうか。何より心に訴えるものが感じられません。買って後悔したアルバムの一枚です。このアルバムのオリジナルが1万円以上で売られていますが売れるのでしょうか?と言っても私のは国内盤ですが買って聴いてから上記のように感じた次第ですから致し方ないかも。ライナーノーツには何も書かれていません、全く資料がないとだけです。聞いたところではAA社のチケット係をしていたらしく、その関係でAA社の飛行機から飛び降りたような写真になったんでしょうか。あるいはAA社の良きスポンサーを見つけたか音楽関係者を誑し込んだじゃないかのと邪推したくなります。アルバム裏面は英語で何やら書かれていますがAA社の宣伝みたいです。

本アルバムはオーケストラ伴奏でSAMMY LOWEのアレンジ。それと懐かしいSAM TAYLORの名前も載っています。
国内盤の中古でまだ良かったなアと思った1枚でした。このアルバムを気に入っている人がいらしたらごめんなさい。私の好みで判断という事でご容赦下さい。

収録曲は
A面が
1,GONE WITH WIND
2,A SONG I CAN CRY TO
3,NOBODY LOVES ME
4,WILD FIRE
5,SPEAK LOW
6,ANOTHER SUMMERS DREAM
B面が
I,CAN'T DO A THING ABOUT YOU
2,HOLD ME
3,THE BOY ON THE BEACH
4,YESTERDAYS
5,EASY GOIN'
6,ALONG WITH ME

Ella Fitzgerald

2006年03月29日 | 女性ボーカルF
アルバム紹介100枚目記念です。

VERVE盤ですが、これは国内再発盤ポリドールからのELLA FITZGERALDの“THE GEORGE & IRA GERSHWIN SONG BOOK ”の5枚組BOXです。BERNARD BUFFETの絵をあしらったアルバムとして有名です。伴奏はオーケストラでアレンジ指揮はお気に入りのNELSON RIDDLEです。またの機会があれば他の絵が載った写真も紹介します。

紹介100枚目記念という理由でエラの事を少し紹介します、今更ですがご辛抱下さい。
1917年バージニア州生まれのエラはジャズシンガーとしてビリーホリデイやサラボーンらと並ぶ歴史的なシンガーと思います。少女時代はホームレスとして極貧の十代を過ごしますが、NYのアポロ劇場のアマチュア・ソング・コンテストでの優勝をきっかけに芸能界へ入ったという事です。35年、チック・ウエッブ楽団の専属歌手として活躍、38年にはA-Tisket, A-Tasketのヒットを飛ばし人気歌手としての足がかりを築いた。その後40年代後半のLady Be GoodやHow High the Moonといったヒットによって、エラはジャズ界に揺るぎない地位を占めるようになりました。コール・ポーターやジョージ・ガーシュインの作品ほか、彼女は色々なジャンルの作品を歌ったが、その上品な歌声は変わることはなく広い音域と澄んだ高音は声もステキだし、心の深いところに届く何かを彼女は与えてくれます。
86年から引退生活に入り93年に糖尿病の合併症のため両足の切断手術を受け1996年に残念ながらカリフォルニア州ビバリ-ヒルズの自宅で亡くなりました。

エピソードを一つ。
エラ・フィッツジェラルドはマリリン・モンローのお気に入りの女性シンガーでした。エラがある雑誌で、『真の意味のデビューはマリリン・モンローのおかげです。私は50年代にモカンボ(ロサンゼルスの有名なクラブ)で歌っていました。ある時、彼女は店のオーナーに電話してすぐに私のステージの予約席がほしいと言ってきたのです。もしそうしてくれたら、毎日最前席を取るからと、そうすればマスコミも毎晩やってくるわよと彼女は言ったそうです。本当に彼女は毎晩やってきてマスコミも押しかけたいへんな騒ぎとなりました。おかげでその後私は小さなクラブで仕事をしなくてもすむようになったのです。彼女は稀有な女性です』と語ったそうです。

Audrey Morris

2006年03月29日 | 女性ボーカルM
上手い!マーラ スミスの後に聴くと余計上手いです。これがジャズボーカルと感じさせます。

本アルバムはBETHLEHEM盤の“THE VOICE OF AUDREY MORRIS”1956年録音です。
彼女のは歌に表情があり細かいところまで丁寧に歌い込んでいます。じっくりと聴かせるシンガーです。彼女の歌はアン・バートンあたりにも影響を与えたらしいです。彼女はクラブで弾き語りもしバラッドを得意としていたらしいです。女っぽい温か味のある声ですがジュリーロンドンのようにささやくのとは違い、しっかりと腹に力を込めて歌います。このアルバムの後、家庭に入りましたが80年代にカムバックしたという事です。

収録は
1,I NEVER MENTION YOUR NAME
2,IT'S ALWAYS YOU
3HOW `DJA LIKE TO LOVE ME
4,GLAD TO BE UNHAPPY
5,WHAT MORE CAN A WOMAN DO
6,IF LOVE WERE ALL

7,BLUE TURNING GRAY OVER YOU
8,IF YOU COULD SEE ME NOW
9,I GO FOR THAT
10,I WONDER WHAT BECAME OF ME
11,YOU IRRITATE ME SO
12,MY OLD FLAME
伴奏はオーケストラ伴奏ですが、ステュ・ウィリアムソン(TP) ビル・ピットマン(G) ジョー・モンドラゴン(B) アーヴ・コットラー,アルヴィン・ストーラー(DS) マーティ・ペイチ(COND,CELESTE)となっています。

Irene Kral

2006年03月29日 | 女性ボーカルK
オリジナルはCHOICE CRS盤ですがこれは国内再発盤トリオでIRENE KRALの“WHERE IS LOVE?”1974年録音です。
彼女は1932年のイリノイ州シカゴの生まれ。ジャッキー&ロイのロイ・クラールの妹です。ハイ・スクール時代にはピアノとクラリネットを演奏していたとあります。48年にジェイ・バークハート楽団に加入しウディハーマン、チャビージャクソンを経て、コーラスグループのタトルテイルズに参加した後に、55年にソロ歌手として独立しました。また57年から58年までメイナード・ファーガソン楽団でも歌い、スタンケントン、ハーブポメロイ楽団にも参加したらしいです。62年にはシェリー・マンのコンボで歌ったが64年からの10年間をカリフォルニアに移り引退同然だったが、74年にアラン・ブロードベントと組んでカムバックし、レコーディングしたのが本アルバムのです。76年トランペッターのジョーバーネットと離婚、77年には初来日しています。

彼女の歌は音程に抑揚をあまり付け加えず少しだけ鼻にかかった声が自然な感じです。癒し系ボーカリストとでも言うのでしょうか。残念ながら78年に乳癌のために他界しました。

本アルバムのパーソナルはIrene Kral(vo), Alan Broadbent(p)だけとなっていますがその調和が素敵です。伴奏がピアノだけというのは妙に落ち着きます。

収録曲は
1,I Like You, You're Nice
2,When I Look In Your Eyes
3,A Time For Love
4,Love Came On Stealthy Fingers
5,Never Let Me Go
6,Spring Can Really Hang You Up The Most
7,Lucky To Be Me
8,Where Is Love
9,don't Look Back