ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Ella Fitzgerald

2006年03月29日 | 女性ボーカルF
アルバム紹介100枚目記念です。

VERVE盤ですが、これは国内再発盤ポリドールからのELLA FITZGERALDの“THE GEORGE & IRA GERSHWIN SONG BOOK ”の5枚組BOXです。BERNARD BUFFETの絵をあしらったアルバムとして有名です。伴奏はオーケストラでアレンジ指揮はお気に入りのNELSON RIDDLEです。またの機会があれば他の絵が載った写真も紹介します。

紹介100枚目記念という理由でエラの事を少し紹介します、今更ですがご辛抱下さい。
1917年バージニア州生まれのエラはジャズシンガーとしてビリーホリデイやサラボーンらと並ぶ歴史的なシンガーと思います。少女時代はホームレスとして極貧の十代を過ごしますが、NYのアポロ劇場のアマチュア・ソング・コンテストでの優勝をきっかけに芸能界へ入ったという事です。35年、チック・ウエッブ楽団の専属歌手として活躍、38年にはA-Tisket, A-Tasketのヒットを飛ばし人気歌手としての足がかりを築いた。その後40年代後半のLady Be GoodやHow High the Moonといったヒットによって、エラはジャズ界に揺るぎない地位を占めるようになりました。コール・ポーターやジョージ・ガーシュインの作品ほか、彼女は色々なジャンルの作品を歌ったが、その上品な歌声は変わることはなく広い音域と澄んだ高音は声もステキだし、心の深いところに届く何かを彼女は与えてくれます。
86年から引退生活に入り93年に糖尿病の合併症のため両足の切断手術を受け1996年に残念ながらカリフォルニア州ビバリ-ヒルズの自宅で亡くなりました。

エピソードを一つ。
エラ・フィッツジェラルドはマリリン・モンローのお気に入りの女性シンガーでした。エラがある雑誌で、『真の意味のデビューはマリリン・モンローのおかげです。私は50年代にモカンボ(ロサンゼルスの有名なクラブ)で歌っていました。ある時、彼女は店のオーナーに電話してすぐに私のステージの予約席がほしいと言ってきたのです。もしそうしてくれたら、毎日最前席を取るからと、そうすればマスコミも毎晩やってくるわよと彼女は言ったそうです。本当に彼女は毎晩やってきてマスコミも押しかけたいへんな騒ぎとなりました。おかげでその後私は小さなクラブで仕事をしなくてもすむようになったのです。彼女は稀有な女性です』と語ったそうです。

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