HICKORY盤でSUE THOMPSONの“with STRINGS ATTACHED”です。録音年はわかりませんが英国録音のようです。英国録音は音が良いという認識があるのですが如何でしょうか。スートンプソンという歌手は1925年にネバダ州生まれ。7歳ぐらいからギターを弾きながらカウガールソングを歌っていました。10代に家族と共にサンノゼへ引越ししてからは田舎のTVショウに出演していました。戦争中は軍需工場で働き戦後に20才で結婚し女児に恵まれましたが結婚生活は3年で破綻し、再び彼女はノースカリフォルニアのクラブで歌の仕事をするようになりました。バンドリーダーでもありラジオテレビの司会もしていたDude Martinのスカウトショウで認められ Martinのバンドに招かれたのです。彼女の声はリトルガールシンギングと言われていました。という元来からのカントリーシンガーのようで、本アルバムもカントリーソングのアルバムとなっています。オーケストラ伴奏でアレンジはJIM HALLが主として腕を奮っており他にBILL McELHINEYやANITA KERRも名を連ねています。カントリーソングによく見受けられるような粘りがあり高音の声質で歌っています。
CAPITOL盤MARGARET WHITINGの“song for the STARRY EYED”オーケストラ伴奏で指揮アレンジはFRANK DEVOLとなっています。彼女は1924年ミシガン州デトロイト生まれという事ですが、デトロイトには数度行ったことがあるので、その理由だけで親しみを感じます。“Till We Meet Again また逢う日まで”で有名な作曲家リチャードAホワイティングの娘として生まれ小さい頃から父について歌やピアノを学び歌手である叔母のマーガレットヤングにも指導を受けたということです。 父の友人で作詞作曲家そして歌手でもあったジョニー・マーサーのNBCラジオショウに出演したのが芸能界へのデビューとなりました。その後フレディ・スラック楽団で歌った“ザット・オールド・ブラック・マジック”やビリー・バタフィールド楽団で歌って45年にミリオンセラーを記録した“ヴァーモントの月”(1954年に再録音している)やポールウェストン楽団で歌った“It Might As Well Be Spring 春の如く”等の多くのヒットレコードを放ち、1946年にはソロとして吹き込んだ“オール・スルー・ザ・デイ”が初ヒットとなりました。代表作は“A Tree In The Meadow 牧場の樹”(48年)、“スリッピン・アラウンド”(49年)で、いずれもミリオンセラーとなったとあります。
彼女の歌は白人女性が歌う良質なボーカルという意味でロ-ズマリークルーニーに通じる部分があります。全く気負いのない自然な唄い方でナチュラルという言葉がぴったりです。本アルバムもスタンダード中心で、like someone in love/let's fall in love等が収録されています。
彼女の歌は白人女性が歌う良質なボーカルという意味でロ-ズマリークルーニーに通じる部分があります。全く気負いのない自然な唄い方でナチュラルという言葉がぴったりです。本アルバムもスタンダード中心で、like someone in love/let's fall in love等が収録されています。