ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

数字まみれの日々

2007-01-30 | 日々のこと。
自慢じゃないけど、数字は苦手です。
数学は小学・中学では得意科目だったんですけど、よくあるパターンで、高校に入ったとたん急降下
『博士の愛した数式』や『世にも美しい数学入門』を読んで、ああ、もっと早くにこういう本に出会っていたら・・・。
いや、数字に興味をもったとしても、数学ができるとは限りませんからねえ

そんな私が、唯一数字まみれの日々を送る時期になりました。
我が家は自営業、そう、確定申告です。

毎年のことなのに、毎年同じようにあたふたしてる。これって・・・
会計ソフトを使っているので、数字さえ入ってりゃ簡単にできるんです、もちろん。
一応数字の入力はいつもやっているわけですが、入力ミスとか、カン違いとか、わけのわからない数字とか(それが1年分)、それらが複雑に絡み合ってだんだん数字が合わなくなる・・・。

おまけに、主人の分が終わったら、次は不動産収入のある義父母の分。
これがまた手計算で、しかも必要書類が揃わず(つまり失くしてる)直前にあわてるわけです。
前もって「揃えといてね」とは言ってあるのですが、義父が入院したりして、義母もそれどころではなく・・・。

毎日PCの前で、電卓と領収書とプリントアウトしたデータと、ぐちゃぐちゃになって過ごしています
いらいらすると、コーヒーにチョコレート。
甘いものがなくなると、禁断症状が・・・。

数字なんてもう見たくもないのに、そんなときに限って次女が「お母さ~ん、この問題教えて~」。
中学生の問題なら、と解き始め、えっ、ピタゴラスの定理?ぎゃ~、ルートの計算!
はい、お手上げです

今日はこんなにいいお天気なのに、それすら恨めしい・・・
いつになったら数字から開放されるのでしょうね
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晴れ舞台

2007-01-28 | 日々のこと。
週末に次女のピアノの発表会がありました。
6月の発表会のときは、クラブで突き指をしたため参加申込みをしなかったので、ちょうど1年ぶりの晴れ舞台。
曲目は6月に弾く予定だったハチャトゥリアンの「ワルツ・カプリース」。

6月に比べれば規模が小さく、観客も少ないのですが、次女にすればそんなことは関係なく、人前で弾くというだけで胃が痛くなるわけです。
昼食もあまり食べれず、直前に「あっ、メロディ忘れた!」なんて言うし、こっちまではらはらして胃が痛くなりそう・・・。
本人の緊張をほぐさなきゃいけないのに、私まで緊張してどうすんの~


幼稚園の頃から毎年出ている発表会。
小さい頃は何も意識していなかったのでしょうが、小学校の頃から場慣れするどころか毎年緊張感は増すばかり。
ひとりでステージに上がって鍵盤に向かうわけですから、親としても何もしてやることはできず、ただ客席から祈るのみ。
自分の番が近づいていよいよ楽屋へ向かうとき、ひとり重圧(?)を背負いながらも彼女の世界へ入っていこうとする後姿に、私の手元から遠ざかっていくような、私だけ置き去りにされたみたいな、そんな一抹の淋しさのようなものをふと感じてしまいます。

直前までお腹が痛いだの、指が動かへんだの、さんざん親を心配させておいて、いざ人前に出たら堂々と弾くわけですから、まあたいした度胸です。
ノミの心臓の私には、とてもそんな芸当はできません
途中間違って、一瞬指が止まったのでヒヤッとしましたが、その後間違いを引きずることなく弾き終えました。あ~、やれやれ


私も一応小学校4年生までピアノを習っていました。
私が習っていた先生は足が悪く、発表会も自宅のレッスン室に隣の和室を開け放しただけの会場でした。
他の生徒さんが弾いている間、正座をして待ちます。
正座が苦手だった私はだんだん足がしびれてきて、やっと自分の番になって立ち上がろうとしたとき、足の感覚がなくて、なんとその場にどてっ・・・

発表会の思い出といえば、そんなことくらいしか覚えていません
友達の通っていたピアノ教室では、教会のホールで発表会をするというのが(椅子に坐れるというだけで)羨ましかったなあ・・・。
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眠り姫?

2007-01-26 | 読むこと。
今週は忙しくて、気がついたらもう金曜日
確定申告の準備もしないといけないし、今年は次女の受験があるし、当分肩こりとストレス太りとの戦いです
ただ、ありがたいことに今年は体調もよく、今のところ風邪ひとつひいていません。去年は次女のクラブの朝錬で朝が早く、睡眠時間も短くて心身ともにきつかったのですが、今年はそれを思うとラクチンなこと。
人それぞれ自分なりの健康法というものがあるのでしょうが、私の場合、とにかく眠ること。それにつきます。ちょっとしんどいなあ、と感じたときや、いやなことがあったとき、落ち込んだときも寝るに限ります。眠ることでココロもカラダもリセットできるのでしょうね。今は、あったかい布団にもぐりこむときが、一番幸せかも・・・。

こんな私も、子どものころは寝つきの悪い少女でした。お布団の中で目をぱちくりと開けて、ぼーん、ぼーんと時計の音を数えたものです。そんな眠れない夜にはいろんなお話をつくっていたわけですが、その空想癖はこの年になっても失われていません。残念ながら、アイデアはすっかり枯渇してしまいましたけれど。

お話がおもしろいときは、とにかく早く布団に入りたくて、次から次からお話の続きを考えたものです。でも、そういうときって(今から思うと)、たぶん現実があまりおもしろくなかったから、なのでしょうね。
中学に入り体育クラブに入部したら、疲れてお布団に入ったとたんにこてんと眠ってしまい、もうお話をつくる余裕も(そして必要性も)なくなってしまったのでした。


けれど、もし夢に魅かれて、眠りから醒めなかったらどうなるのでしょう。
そんな不思議な漫画があります。



     『星の時計のリドル』
      内田 善美 作


出版されて、もう20年ほど経つのでしょうか。当時私が大好きだった漫画家内田善美さんの作品です。
彼女の一連の作品を長女が甚く気に入り、最近になって、この漫画に出てくるポーの詩を図書館であれこれ探してもらってやっと手に入った、といういわくつきの漫画なのです。おかげで私まで久しぶりにこの漫画を読むはめになりました。

浦沢直樹氏といい、この内田善美氏といい、漫画というより文学に近い奥の深さを感じます。というか正直言って、難しくて今読んでも私には理解できませんでした

同じ夢(古い屋敷、薔薇の香り、ポーの詩を誦する少女)ばかりを見、その夢に囚われているヒュー。
ロシアという故国を失い、世界中を彷徨うウラジーミル。

人と関わりあうことを避けてきたウラジーミルが、世界を旅したあとシカゴに戻り、ヒューの夢に否応なく関わりあっていきます。その夢の正体を知るべく、いろんな人に会い、いろんな学説を調べるのですが、ヒューはだんだん夢に囚われていき、いつかヒューを失うのでは、という不安を抱きます・・・。

ヒューの見る夢は何なのか。
彼は一体何者なのか。

登場人物たちがとても魅力的で、彼らの語る言葉はまるで詩のよう(時に学術的で理解できませんが)。彼らの語る夢、憧憬、予感、悲しみ、あるいは哀しみ、時間と空間、そして時空を超えた想い・・・。
内田氏特有の美しい絵と、美しい言葉。読者は時間の流れの外へ、そう内田ワールドに身を委ねるばかりなのです。

俺はね 何者でもない そのことがね けっこう気に入ってる
詩人でもない 画家でもない 音楽家でもない
たとえばさ そういうことが けっこう気に入っている
画家だったら 描かなければならない
詩人だったら 言葉があふれてしまうだろ
音楽家は 感情の一ひだも 葉っぱの一枚さえも 音に変えてしまうんだ
そういうミューズたちを 必要としないってこと 俺はけっこう気に入ってる
風は風のままに 季節は季節のままに 想いは想いのままに
何に変わる必要もない 何に語る必要もない
樹々は樹々のままに 水は水のままに 想いは想いのままに
                   <ヒューの言葉より>


明日は土曜日。たまには目覚まし時計をオフにして、「今日は眠り姫」と決めこみたいものです。でも私が起きないと、我が家では誰も起きようとしないし、朝ごはんもつくってくれそうにありません。
それに、目覚ましかけなくても目が覚めてしまうのは、やはり年のせいかしら・・・。

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いざ、冒険の海へ!

2007-01-21 | 読むこと。

   『朝びらき丸東の海へ』
   ナルニア国ものがたり3
     C.S.ルイス 作


年末に忙しいながらも『カスピアン王子のつのぶえ』を少しずつ読み進み、今年に入ってようやくこの『朝びらき丸東の海へ』まで読み終えました。
一度挫折しているので、ここまできてやれやれです

ナルニアからこの世界にもどって1年。再びつのぶえで呼び戻されたピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人ですが、ナルニアはすっかり変わり果てていました。しかし、王位を奪った伯父から命を狙われているカスピアン王子を助け、再びナルニアをよみがえらせます。

そしてこの『朝びらき丸東の海へ』では、4人のうちエドマンドとルーシィ、そしていとこのユースチスが、カスピアン王子とともに、伯父の時代に追い払われ行方不明になったままの7人を探しに、東の海へと大冒険にでかけるのです。

今回3人がナルニアに戻ったのは、なんとユースチスの家に飾ってあった1枚の船の絵からなんです!『ライオンと魔女』では衣装ダンスから、『カスピアン王子のつのぶえ』では、カスピアンの吹くつのぶえに呼ばれて、と毎回趣向がこらしてあって、今度はどんなふうにナルニアに行くのだろう、とわくわくしてしまいます。

この物語では、まだ誰も行ったことのない東のはての海への旅ということで、不思議な島々がたくさん出てきました。今だと宇宙船に乗って未知の星へ、ということになるのでしょうが、まだ海の向こうが謎に満ちていた時代を思い、ロマンをかりたてられます。
私が小さい頃、「シンドバッドの冒険」というアニメ映画がありました。絵もストーリーも、普段テレビで見ていたアニメと違い異国情緒たっぷりで、子供心に不思議な雰囲気を感じました。内容もはらはらどきどき、小さい私にはとても怖かったような気がします(いつの時代のことでしょうねえ)。そんなことを思い出しました。

登場人物もそれぞれ個性的です。ルーシィはもちろん、エドマンドもすっかり良い子になっていますが、今回登場したユースチスはどうしようもなく憎たらしい小僧・・・だったんです。ところが、この冒険でいろんな目に遭って(大変な思いもして)変わっていきます。ナルニアでは、エドマンドのときもそうでしたが、こういうところがけっこうシビアでドキッとします。もし私が子どもの頃これを読んでいたら、こんな私もいつかはいい子になれるかもしれない、なんて救われた気分になったことでしょうね

もうひとり(一匹?)この物語に重要な役割を果たしているのが、ネズミ(といってもただのネズミではありませんよ)のリーピチープでしょう。冒険好きで勇敢なリーピチープ。彼がいなかったら、この冒険のおもしろさも半減していたことでしょうね。

この物語は映画化されたら見どころがたくさんありそうです。
奴隷市場で売られそうになったり、竜がでてきたり、おそろしい「死水島」に「くらやみ島」、そうそう「のうなしあんよ」もどんなふうになるのか見てみたいものです。そして最後に出てくる「この世のいやはて」。どんな美しい世界が描きだされるのでしょう。楽しみです。わくわく

最近こちらの(わたしのまわりの)世界では、うんざりすることが多いのですが、本を開けば別世界。楽しいことや冒険が待っています。あ~、これって典型的な現実逃避・・・ 
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浦沢ワールド

2007-01-19 | 読むこと。
我が家には図書室(兼テレビ部屋?)なるものがあって、壁一面が本棚になっています。
本棚には画集、絵本、児童書・・・と言いたいどころですが、実は大半を漫画が占めているのです
これはほとんどおとーさんのコレクション?中古の漫画を100円くらいで探し出してくるのですが、あっという間に本棚を占領してしまいました。手塚治虫、古谷三敏、高橋留美子、そしてあの浦沢直樹(ついでに『るろうに剣心』、『スラムダンク』、私の好きな内田善美などの少女漫画)。

きのうNHKの「プロフェッショナル」で、浦沢直樹氏を取り上げていました。今年に入って我が家はちょっとした浦沢ブームで、実にタイムリーなのでした。

私が始めて彼の漫画を読んだのは『MONSTER』です。毎日新聞の書評欄に載ってて、こんなところに載るなんて一体どんな漫画なんだろう、と興味をもったのがきっかけ。
それをおとーさんに言ったら、以前から彼のファンだったらしく、我が家にも『パイナップルアーミー』や『マスターキートン』などの漫画があるとのこと。で、早速『MONSTER』も買い集めてくれたのでした(中古を探すので時間がかかりましたが)。

正直言ってこの漫画は難しいです。善と悪?心の闇?とてもそんなひとことで、簡単に説明できる漫画ではありません。
漫画好きの子どもたちですが、さすがにこの漫画はちょっと・・・とためらい、結局解禁したのは中学生になってからだったでしょうか。「難しい」とか「怖い」と言いながらも、何度か読んでいるようです。小説まで買ってしまいましたからねえ。
私が好きなのは『マスターキートン』。考古学研究者というのが気に入ってます。子どもたちは他に『Happy!』を一生懸命読んいました。

で、久しぶりに今、我が家でブームになったのは『20世紀少年』。長女がすっかりのめりこみ、続いて次女、おとーさんまでが読み出したら止まらない・・・(私はまだ手を出していません。何冊かたまってから読むつもりでした)。
私たちの世代には懐かしい、昭和のモノたちがたくさん出てくるようです。きのうの浦沢氏のインタビューを聞いていると、彼自身のいろんな思いを投影しているようで、とても興味を持ちました。でも読み出したら、他の事に手がつけられなくなってしまうだろうなあ・・・。

きのうの番組を見て長女はとても感激していましたが、高校生のときは漫画家になるのが夢だった私も、作者が原稿を描いているナマの現場を見ることができ、1本の丸ペンから生まれる線の確かさを知って圧倒されました。
しかし、噂ではきいてるけど、漫画の現場は厳しいです。浦沢氏も体調を崩されていたとか・・・。そこまでして描くという、彼の漫画にかける思いというのは凄いですね。今後の活躍を期待します

この週末は、私も浦沢ワールドかなあ。
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