手術前日。
こっそりと義母のショートステイの準備をし、夕食後ひと芝居うちました。
私のつくったシナリオはというと・・・
姉から母の具合が悪くなったと電話(のふり 実際母はデイの車のドアに指を挟まれ3針縫った)
→実家に行きたいけど主人が留守なので義母をひとりにできない、どうしよう、と義母に聞こえるように言う
→ケアマネさんに電話(のふり)
→無理を言って、二泊三日のショートステイをとってもらった
→母の様子しだいで帰ってこれるかわからないから、ショートステイに行ってくれたほうが安心だと伝える
で、お芝居の甲斐があったのか、そのときは義母も納得してくれました。
しかし、翌朝になると何ひとつ覚えていないかった・・・
それなら、悩んでこんな手の込んだ(?)お芝居する必要もなかったのかも・・・
翌日は一日事務所と家を留守にすることになるので、朝は5時半には起きてあれこれ準備。
その傍ら、今日はデイではなくショートなのだと、義母に何度も言い聞かせます。
手術はあさイチと聞いていたから、ヘルパーさんに置手紙をして早めに家を出ました。
(ヘルパーさんは主人の従姉なので、事情は前もって話しておきました。
初めてのショートステイなので、迎えに来られるまで大変だったようです。
でも、おかげですごく助かりました。感謝)
前の晩、主人は(私もですが)よく眠れなかったようで、おまけに朝食抜き。
それでなくても病院食ではボリュームがなく足りないと嘆いていた主人は、しょぼーんとした様子(苦笑)
しかし、主人に襲いかかる苦難はまだ序の口なのでした。
カテーテルは首の付け根と、足の付け根の2か所からいれられるそうです。
足の付け根の方は・・・前日看護師さんに毛を全部剃られたと申しておりました。はい。
まっ、これはしょうがないですね
娘たちからの応援メールもあり、往生際の悪い主人もさすがに観念したかにみえたころ
若い看護師さん二人が準備に来られ、私は退散。
デイルームという談話室みたいなところで待ちます。
しばらくすると、ぱたぱたぱたと足音がこちらへ。
顔を上げると、慌てた感じの看護師さん。
えっ、何か問題発生!?
看護師さん「すいません。尿道カテーテルが入らなくて痛がっておられるんです。
それで、売店でアキシールカテーテル(だったと思う)を買ってきてもらえませんか?」
私 「えっ???」(状況が把握できず、軽くパニック状態の私。それでも一応尋ねる)
「それって、サイズとかあるんですか?」
看護師さん「ご主人はMで大丈夫だと思います」
私 「・・・は、はい・・・」
それって病院で常備してないの?、という疑問を持ちながらも、とにかく大急ぎで売店へ行きました。
ところが、売店で聞くとMの在庫はなく、Lしかないとのこと。
一瞬迷いましたが、手術の時間は押してるししかたありません。
「じゃあ、とりあえずLをくださいっ!」
急いで看護師さんに渡したところ、無事装着(?)できたようです
で、ようやく準備完了。
予定より遅れて、10時ごろ手術室に入っていったのでした。
あとで聞いた話ですが、ベッドの上ではまな板の鯉状態で、点滴はなかなか入らないし、
尿道カテーテルは痛いし、もう散々だったらしい(爆笑)
主人が手術室に入ってしまうと、あとはただ待つのみです。
早い人で2~3時間、時間がかかる人だと5~6時間と聞いていたので、
いったん家に戻って片付けをし、事務所に寄ってファックスなどをチェック。
お昼前に病院へ。
4人部屋の窓側の方がちょうど退院されたので、ベッドを窓側に移してもらいました。
それから病室のテレビを見たり、雑誌を読んだり、ネットをつないだり・・・
それでも時間はなかなか経ちません。
1時になり2時になり・・・
同室のおじいさんが、
「わしは4時間かかって、嫁はんが心配してたわ。 待つのも大変やな」と
声をかけてくださいます。
そして5時間が経過したとき、看護師さんが来られ
看護師さん「ちょっと遅いので様子を聞いたのですが、まだかかりそうです。
メドもたたないようで・・・」
私 「えーっ」
看護師さん「あっ、心配ないですよ。ただ時間がかかりそうというだけで」
そう言われてもねえ。
私の頭の中は、時間がかかる→状況が悪い→やばい、という図式が・・・
気を取り直し、遅くなることを覚悟して家へ帰ることにしました。
この日は生協の配達日だったのでそれを片付け、庭の水やりをし、
雨戸を閉め、事務所にも寄って再度病院へ。
たまたま近くの病院に不整脈専門の先生がいてくださったのは、本当にラッキーなことだと思いました。
そして、やっと主人が戻ってきたのは夕方の5時半ごろ。
なんと手術に7時間もかかったのでした。
てっきり意識がない状態で戻ってくると思っていたら、しっかり起きてます。
時間がかかりすぎたので、手術の途中で目が覚めたとのこと
(全身麻酔ではなく、安定剤を投与して眠った状態で行われるらしい)
なので最後の一か所が大変だったこと、それを焼くと脈が正常に戻ったことなど
全部聞いていたそうです。
術後は6時間絶対安静で、両足を固定され寝返りも打てません。
ほぼ1日、食事はおろか水分も摂れなかった主人に、待ちに待った夕食!
もちろんひとりでは食べることができないので、私が介助して食べさせました(笑)
固定器具をはずしてもらうのを待つと夜中になってしまうので、あとは看護師さんに任せて
私は帰宅することにしました。
この日は朝早くから動き回って、さすがに心身ともにくたくた。
義母がいないので、帰るなりかーっとビールを飲んで、ゆっくりお風呂に入って、
階下の物音に神経をとがらせることなくぐっすり眠りました。
あ~、お疲れさん!
ところがその頃・・・、主人の苦難はまだ終わってはいなかったのでした。
・・・続く
こっそりと義母のショートステイの準備をし、夕食後ひと芝居うちました。
私のつくったシナリオはというと・・・
姉から母の具合が悪くなったと電話(のふり 実際母はデイの車のドアに指を挟まれ3針縫った)
→実家に行きたいけど主人が留守なので義母をひとりにできない、どうしよう、と義母に聞こえるように言う
→ケアマネさんに電話(のふり)
→無理を言って、二泊三日のショートステイをとってもらった
→母の様子しだいで帰ってこれるかわからないから、ショートステイに行ってくれたほうが安心だと伝える
で、お芝居の甲斐があったのか、そのときは義母も納得してくれました。
しかし、翌朝になると何ひとつ覚えていないかった・・・
それなら、悩んでこんな手の込んだ(?)お芝居する必要もなかったのかも・・・
翌日は一日事務所と家を留守にすることになるので、朝は5時半には起きてあれこれ準備。
その傍ら、今日はデイではなくショートなのだと、義母に何度も言い聞かせます。
手術はあさイチと聞いていたから、ヘルパーさんに置手紙をして早めに家を出ました。
(ヘルパーさんは主人の従姉なので、事情は前もって話しておきました。
初めてのショートステイなので、迎えに来られるまで大変だったようです。
でも、おかげですごく助かりました。感謝)
前の晩、主人は(私もですが)よく眠れなかったようで、おまけに朝食抜き。
それでなくても病院食ではボリュームがなく足りないと嘆いていた主人は、しょぼーんとした様子(苦笑)
しかし、主人に襲いかかる苦難はまだ序の口なのでした。
カテーテルは首の付け根と、足の付け根の2か所からいれられるそうです。
足の付け根の方は・・・前日看護師さんに毛を全部剃られたと申しておりました。はい。
まっ、これはしょうがないですね
娘たちからの応援メールもあり、往生際の悪い主人もさすがに観念したかにみえたころ
若い看護師さん二人が準備に来られ、私は退散。
デイルームという談話室みたいなところで待ちます。
しばらくすると、ぱたぱたぱたと足音がこちらへ。
顔を上げると、慌てた感じの看護師さん。
えっ、何か問題発生!?
看護師さん「すいません。尿道カテーテルが入らなくて痛がっておられるんです。
それで、売店でアキシールカテーテル(だったと思う)を買ってきてもらえませんか?」
私 「えっ???」(状況が把握できず、軽くパニック状態の私。それでも一応尋ねる)
「それって、サイズとかあるんですか?」
看護師さん「ご主人はMで大丈夫だと思います」
私 「・・・は、はい・・・」
それって病院で常備してないの?、という疑問を持ちながらも、とにかく大急ぎで売店へ行きました。
ところが、売店で聞くとMの在庫はなく、Lしかないとのこと。
一瞬迷いましたが、手術の時間は押してるししかたありません。
「じゃあ、とりあえずLをくださいっ!」
急いで看護師さんに渡したところ、無事装着(?)できたようです
で、ようやく準備完了。
予定より遅れて、10時ごろ手術室に入っていったのでした。
あとで聞いた話ですが、ベッドの上ではまな板の鯉状態で、点滴はなかなか入らないし、
尿道カテーテルは痛いし、もう散々だったらしい(爆笑)
主人が手術室に入ってしまうと、あとはただ待つのみです。
早い人で2~3時間、時間がかかる人だと5~6時間と聞いていたので、
いったん家に戻って片付けをし、事務所に寄ってファックスなどをチェック。
お昼前に病院へ。
4人部屋の窓側の方がちょうど退院されたので、ベッドを窓側に移してもらいました。
それから病室のテレビを見たり、雑誌を読んだり、ネットをつないだり・・・
それでも時間はなかなか経ちません。
1時になり2時になり・・・
同室のおじいさんが、
「わしは4時間かかって、嫁はんが心配してたわ。 待つのも大変やな」と
声をかけてくださいます。
そして5時間が経過したとき、看護師さんが来られ
看護師さん「ちょっと遅いので様子を聞いたのですが、まだかかりそうです。
メドもたたないようで・・・」
私 「えーっ」
看護師さん「あっ、心配ないですよ。ただ時間がかかりそうというだけで」
そう言われてもねえ。
私の頭の中は、時間がかかる→状況が悪い→やばい、という図式が・・・
気を取り直し、遅くなることを覚悟して家へ帰ることにしました。
この日は生協の配達日だったのでそれを片付け、庭の水やりをし、
雨戸を閉め、事務所にも寄って再度病院へ。
たまたま近くの病院に不整脈専門の先生がいてくださったのは、本当にラッキーなことだと思いました。
そして、やっと主人が戻ってきたのは夕方の5時半ごろ。
なんと手術に7時間もかかったのでした。
てっきり意識がない状態で戻ってくると思っていたら、しっかり起きてます。
時間がかかりすぎたので、手術の途中で目が覚めたとのこと
(全身麻酔ではなく、安定剤を投与して眠った状態で行われるらしい)
なので最後の一か所が大変だったこと、それを焼くと脈が正常に戻ったことなど
全部聞いていたそうです。
術後は6時間絶対安静で、両足を固定され寝返りも打てません。
ほぼ1日、食事はおろか水分も摂れなかった主人に、待ちに待った夕食!
もちろんひとりでは食べることができないので、私が介助して食べさせました(笑)
固定器具をはずしてもらうのを待つと夜中になってしまうので、あとは看護師さんに任せて
私は帰宅することにしました。
この日は朝早くから動き回って、さすがに心身ともにくたくた。
義母がいないので、帰るなりかーっとビールを飲んで、ゆっくりお風呂に入って、
階下の物音に神経をとがらせることなくぐっすり眠りました。
あ~、お疲れさん!
ところがその頃・・・、主人の苦難はまだ終わってはいなかったのでした。
・・・続く