ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

大変、大変!〈その4 手術〉

2014-05-30 | 日々のこと。
手術前日。
こっそりと義母のショートステイの準備をし、夕食後ひと芝居うちました。
私のつくったシナリオはというと・・・

姉から母の具合が悪くなったと電話(のふり 実際母はデイの車のドアに指を挟まれ3針縫った)
→実家に行きたいけど主人が留守なので義母をひとりにできない、どうしよう、と義母に聞こえるように言う
→ケアマネさんに電話(のふり)
→無理を言って、二泊三日のショートステイをとってもらった
→母の様子しだいで帰ってこれるかわからないから、ショートステイに行ってくれたほうが安心だと伝える

で、お芝居の甲斐があったのか、そのときは義母も納得してくれました。
しかし、翌朝になると何ひとつ覚えていないかった・・・
それなら、悩んでこんな手の込んだ(?)お芝居する必要もなかったのかも・・・


翌日は一日事務所と家を留守にすることになるので、朝は5時半には起きてあれこれ準備。
その傍ら、今日はデイではなくショートなのだと、義母に何度も言い聞かせます。
手術はあさイチと聞いていたから、ヘルパーさんに置手紙をして早めに家を出ました。
(ヘルパーさんは主人の従姉なので、事情は前もって話しておきました。
 初めてのショートステイなので、迎えに来られるまで大変だったようです。
 でも、おかげですごく助かりました。感謝
 

前の晩、主人は(私もですが)よく眠れなかったようで、おまけに朝食抜き。
それでなくても病院食ではボリュームがなく足りないと嘆いていた主人は、しょぼーんとした様子(苦笑)
しかし、主人に襲いかかる苦難はまだ序の口なのでした。

カテーテルは首の付け根と、足の付け根の2か所からいれられるそうです。
足の付け根の方は・・・前日看護師さんに毛を全部剃られたと申しておりました。はい。
まっ、これはしょうがないですね

娘たちからの応援メールもあり、往生際の悪い主人もさすがに観念したかにみえたころ
若い看護師さん二人が準備に来られ、私は退散。
デイルームという談話室みたいなところで待ちます。
しばらくすると、ぱたぱたぱたと足音がこちらへ。
顔を上げると、慌てた感じの看護師さん。
えっ、何か問題発生!?

看護師さん「すいません。尿道カテーテルが入らなくて痛がっておられるんです。
      それで、売店でアキシールカテーテル(だったと思う)を買ってきてもらえませんか?」
 私   「えっ???」(状況が把握できず、軽くパニック状態の私。それでも一応尋ねる)
     「それって、サイズとかあるんですか?」
看護師さん「ご主人はMで大丈夫だと思います」
 私   「・・・は、はい・・・」

それって病院で常備してないの?、という疑問を持ちながらも、とにかく大急ぎで売店へ行きました。
ところが、売店で聞くとMの在庫はなく、Lしかないとのこと。
一瞬迷いましたが、手術の時間は押してるししかたありません。
「じゃあ、とりあえずLをくださいっ!」

急いで看護師さんに渡したところ、無事装着(?)できたようです
で、ようやく準備完了。
予定より遅れて、10時ごろ手術室に入っていったのでした。
あとで聞いた話ですが、ベッドの上ではまな板の鯉状態で、点滴はなかなか入らないし、
尿道カテーテルは痛いし、もう散々だったらしい(爆笑)



主人が手術室に入ってしまうと、あとはただ待つのみです。
早い人で2~3時間、時間がかかる人だと5~6時間と聞いていたので、
いったん家に戻って片付けをし、事務所に寄ってファックスなどをチェック。
お昼前に病院へ。
4人部屋の窓側の方がちょうど退院されたので、ベッドを窓側に移してもらいました。

それから病室のテレビを見たり、雑誌を読んだり、ネットをつないだり・・・
それでも時間はなかなか経ちません。
1時になり2時になり・・・
同室のおじいさんが、
「わしは4時間かかって、嫁はんが心配してたわ。 待つのも大変やな」と
声をかけてくださいます。

そして5時間が経過したとき、看護師さんが来られ

看護師さん「ちょっと遅いので様子を聞いたのですが、まだかかりそうです。
      メドもたたないようで・・・」
 私   「えーっ」
看護師さん「あっ、心配ないですよ。ただ時間がかかりそうというだけで」

そう言われてもねえ。
私の頭の中は、時間がかかる→状況が悪い→やばい、という図式が・・・

気を取り直し、遅くなることを覚悟して家へ帰ることにしました。
この日は生協の配達日だったのでそれを片付け、庭の水やりをし、
雨戸を閉め、事務所にも寄って再度病院へ。
たまたま近くの病院に不整脈専門の先生がいてくださったのは、本当にラッキーなことだと思いました。

そして、やっと主人が戻ってきたのは夕方の5時半ごろ。
なんと手術に7時間もかかったのでした。
てっきり意識がない状態で戻ってくると思っていたら、しっかり起きてます。
時間がかかりすぎたので、手術の途中で目が覚めたとのこと
(全身麻酔ではなく、安定剤を投与して眠った状態で行われるらしい)
なので最後の一か所が大変だったこと、それを焼くと脈が正常に戻ったことなど
全部聞いていたそうです。

術後は6時間絶対安静で、両足を固定され寝返りも打てません。
ほぼ1日、食事はおろか水分も摂れなかった主人に、待ちに待った夕食!
もちろんひとりでは食べることができないので、私が介助して食べさせました(笑)

固定器具をはずしてもらうのを待つと夜中になってしまうので、あとは看護師さんに任せて
私は帰宅することにしました。
この日は朝早くから動き回って、さすがに心身ともにくたくた。
義母がいないので、帰るなりかーっとビールを飲んで、ゆっくりお風呂に入って、
階下の物音に神経をとがらせることなくぐっすり眠りました。

あ~、お疲れさん!

ところがその頃・・・、主人の苦難はまだ終わってはいなかったのでした。

                                 ・・・続く






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大変、大変! 〈その3 入院〉

2014-05-27 | 日々のこと。
主人の入院・手術の日程が決まると、二人とも忙しくなりました。
もちろん入院の準備(やたら面倒な書類の記入とか)や、時期的に冬物の片付けとか、
そういう類のこともありますが、なんとなくお互い身辺整理?をはじめたんですね

しかも主人は、これまでの写真のネガのデータ化まで始めたんです。
わざわざアマゾンでフィルムスキャナーなるものを買って。
毎夜ネガをスキャンし、パソコンに保存したのを二人で見るわけですよ。
子どもたちが生まれ、海やキャンプへ行き、お雛様にクリスマス、運動会、発表会のイベント・・・
まるで、私たちのこの四半世紀を振り返るみたいに。
たぶん、私たちにはもうこの世の終わりのような雰囲気が漂っていたでしょうねえ(笑)

こんな調子だったから、入院の日が近づくにつれてお互いテンションはだんだん下がっていきました。
その影響もあるのか義母も不安定で目が離せず、私自身がまいってしまい安定剤にたよる日々でした。

そしていよいよ入院当日。
この日ははちょうど義母がデイサービスで留守だったので助かりました。
(義母には前の晩に、主人は連休中ウルトラマラソンに出るのでしばらく留守にすると話してあります。
 伝えておいても結局忘れてしまうのですが、一応)
入院は午後からだったので、私は1時間ほどいただけで義母が帰ってくるまでに帰りました。
主人は夕方から経食道心臓超音波検査。
これがけっこうしんどかったらしく、翌日まだ気持ち悪いと訴えてたほど。
いや、私も大変な検査だとは知っていたのですが、私の頭は義母の初めてのショートステイのことで一杯。
それどころじゃなかったんです~ ごめんね


義母がデイから帰宅したそのときから、義母と二人の不安な日々が始まりました。
ノートパソコンを主人が持って行ってしまったので、家ではネットも使えません。
主人がいると夜はたいていテレビをつけてバラエティを見ていますが、テレビの調子がわるく
とうとうBS以外ではNHKとTBSしか映らなくなってしまいました
そう、これではイライラしたとき気分転換の術がない。
こんなとき普段なら本に逃げ込むのに、あれこれ気がかりなことが多すぎて手に取る気にもなりません。
CDを流しながら書き物をしたりするけれど、ひとりの夜はおそろしく長い・・・

そんな淋しい夜に気を紛らせてくれたのが「シャーロック」の録画でした。
シーズン3が始まる前に再放送が始まったんですね~
主人がいると遠慮してなかなか見られないのですが(義母宅に同居したので私たちのスペースは一間だけ。
故にテレビも1台です)、ひとりなので思う存分見れました~(笑)


早速、翌朝から大変な1日が始まりました。
気分転換にちょこっと病院へ(笑)
心臓病の主人に心配をかけてはいけないと思ってはいるのですが・・・
つい、愚痴が出てしまいます。

どうか、明日の手術と義母のショートステイがうまくいきますように。

                                     ・・・続く



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大変、大変! 〈その2 義母をどうする〉

2014-05-20 | 日々のこと。
主人がカテーテルアブレーションの手術を決心したとき、もちろん主人のことが心配ではありましたが
一番の心配事は実は義母のことでした。

主人の入院中、義母をどうするか。

これが大問題。
まず主人と意見が一致したのは、義母には手術のことは言わないでおこう、ということ。
では・・・どうする?
手術には数日~一週間ほど入院が必要です。
それに、さすがに手術の日は私も病院にいて主人についていてあげたいし・・・

内心ショートステイを利用するしかないと思っていましたが、はたして義母がそれを
受け入れてくれるかどうか・・・
デイサービスもはじめの数年は嫌がって大変だったので、これまでショートステイを
利用したことがなかったのです。
それに、ショートステイを申し込むのは3か月前と聞いています。
手術の日程が決まらないことには申し込みもできず、もしショートが利用できなかったら
どうしようと、不安ばかりが膨れ上がってひとりやきもきしていました。

ようやく診察の日がきて、主人が手術の日程を決めてきました。
2~3か月先だろうと予想していたのに、なんと4月末の予約が取れたので
連休をはさんで入院するとのこと。
えっ、それじゃあショートステイは無理!?
しかも予定では9日間の入院!?

連休中はどこも満床と聞いていたのですぐにケアマネさんに連絡し、せめて手術の日から
数日だけでもとお願いして、なんとか平日だけということで二泊三日がとれました。
ただ手術が朝いちなのでショートのお迎えの時間に私が留守になり、それをどうするかで
またまた頭を悩ませることに・・・

義姉はお孫さんの世話で無理。
長女に帰ってきてもらおうかと迷っていたところ、その時間だけヘルパーさんを頼めるかも、
と思いつき、これまた即ケアマネさんに相談。
同居する前にずっと来てもらってた主人のいとこのヘルパーさんがあいてるということで、
すぐにOKの返事をいただきこれでやっとひと安心。
もちろん、義母にはショートステイのことは直前まで内緒です。
(というのも、義母はデイや月いちの病院行きの前日ですら、軽いパニック状態に陥り、
 何度も何度も日にちを確認し、あちこちのカレンダーを持ち出し、
 そのことしか頭になくなって大変なのです)

その後も、義母のことではいろんな出来事や事件がありました。
一方主人はなぜか身辺整理をはじめるし(笑)、私は私で義母のことや入院の準備で忙しくて
精神的に余裕がなくなっていきました。
それに、主人の入院のことは家族や仕事関係などごく一部の人にしか言ってなかったので、
私にはめずらしくひとりで心配事を抱え込んでしまいました。
そんなこともあって、だんだんお互いナーバスになっていってしまったのです。
(そんなときに4/15のブログを書いてしまい、ご心配をおかけしました。
 本当に申し訳ありませんでした

こんなふうに、目の前の壁をひとつずつ乗り越えて行くような思いで、入院までの日々が
過ぎて行ったのでした。

                                    続く・・・


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大変、大変! 〈その1 主人の病気〉

2014-05-15 | 日々のこと。
主人が退院して一週間が過ぎました。
今のところ脈は正常でひと安心・・・

そうなんです。
実は、主人は不整脈で手術を受けたのです。
不整脈ってよく聞くけど、心配のないものから命に関わるものまであるということを
今回初めて知りました。


ウルトラマラソンが趣味で、健康には自信があったであろう主人が異常を訴えたのは
去年のお正月あけのこと。
いつものようにランニングをしていて、息苦しさを感じたそうです。
それが何日も続き、どうやら年末年始の食べ過ぎのせいではなさそうだし
これでは走れないと、病院嫌いの主人が早々に病院へ行きました。
本人は喘息だと思ったらしいのですが、どうやら不整脈とのこと。
近くの総合病院を紹介してもらい、検査が続きました。

ある日「これはちょっとヤバいかも」ということで、急遽違う病院の不整脈専門の
先生を紹介してもらうことに・・・
ところがその先生の予約は一か月先までいっぱい。
調べたらたまたまその日が先生の診察日で、なんとか受付終了時間に間に合いそうだったので、
長時間待つのを覚悟して主人はそちらの病院へ行きました。
そのときは私もかなり心配で、近所でAEDのある場所を調べたほどです。

夜遅くまでかかったもののようやく診察を受け、今すぐ突然死(!?)することはないとわかりひと安心。
しかし、主人の不整脈は血栓ができやすくなるタイプのもの。
長嶋茂雄さんやサッカーのオシム元監督、亡くなられた小渕元首相は、それが原因で
脳梗塞を起こされたそうです。
それはそれでやっぱり心配・・・

とりあえず薬を飲み続けていましたが、脈はあいかわらず飛ぶし早いし、主人の生活の一部であった
走ることも諦めざるをえない状態でした。
それでも懲りない主人は、今度は歩き始めました(前向きなB型です)。
どこへ行くにも歩く、歩く。
一か月歩いた距離が、なぜか走ってた頃より多いほど(笑)
おまけに、私の心配をよそにいつのまにかビールも毎晩飲んでるし


それが1年ほど続いたでしょうか。
今年に入って、先生から手術をしないかと打診されました。
手術とか絶対嫌がるだろうなあと思っていましたが、脳梗塞のリスクを少しでも減らそうと
主人は手術を決心し、先生に伝えたのが先月のはじめのこと。
翌週には私も一緒に先生から手術の説明を聞きに行きました。

主人が受ける手術はカテーテルアブレーションといって、太い血管からカテーテルを入れて
心臓内部の不整脈の原因となっている部分を高周波電流で焼き切るのだそうです。
一応私もいろいろ調べていて、ある程度の知識は持っていたのですが
(なのであまり深刻に考えてませんでした)、
主人の不整脈の場合、広範囲にわたっているので手術が長時間かかりそうだということ、
もちろん、心臓にカテーテルを入れるので手術の際にリスクもあること、
しかもそれで根治する確率は60%、薬や2回目の手術で80~90%であることを聞き、
予想以上にこれは大変なことだと動揺したのでした。

                                     続く・・・


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ご心配をおかけしました

2014-05-10 | 日々のこと。



ご無沙汰しておりました。くっちゃ寝です。

先月、突然ブログを休止したため、ご心配をおかけして申し訳ありません。
何かあったの?とわざわざ連絡をくれた友人もいて、本当にごめんなさい。

くっちゃ寝は元気です。
主人も・・・何とか元気になって戻ってきてくれました。

そうなんです。実は、この連休に主人が手術をすることになりまして。
もう少し先のつもりでいたので、まだ私の気持ちの整理や準備もできずナーバスになっているところに、
義母のことであれこれ現実的な問題がふりかかり、私自身もういっぱいいっぱいで
とりあえずブログはしばらく閉じようと思ったわけです。

先日、主人も元気になって退院。
家に帰った当日から、肉を食べるわお酒を飲むわ・・・
せっかく病院食で痩せたのに、これではすぐもとに戻ることでしょうねえ

主人の許可も得たので、詳しいことはまた後日ブログネタとして書くつもりです(笑)
では、お楽しみ?に・・・











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