ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 

2006-05-31 | 読むこと。
とうとうハリポタのシリーズも第6巻まできてしまいました。
私が初めて「賢者の石」を読んだのは2001年2月のこと。11才で読み始めた長女は、ハリーとほとんど同じように成長し今16才。同年代ということもあり、かなりこの本の影響を受けています。それを思うと、やはりすごい本なのですね~。

私としては、ちょっと子どもっぽくて物足りないなあと思うところもあったのですが、話の展開は想像もつかないし、意外性もあって、子どもだけでなく大人も夢中になるよな~、と思います。
はじめのうちは子どもにもわかりやすいストーリー展開でしたが、最近は複雑になってきて(特に登場人物が多くて)小学生くらいの子どもが読むにはむずかしいかもしれませんね。・・・物忘れがひどくなったおばさんにとっても、ですが

感想を書くにあたって、どうしてもネタばれになってしまうので、読まれる方はごめんどうですが反転してよんでください


その1.みんなお年頃

この巻を読んでまず感じたのは、みんなお年頃になったのね、ということでしょうか。
4巻あたりから異性を気にし始めた彼らですが、今回は行動もかなり積極的。といってもハリポタのシリーズでは、内容が残酷になっていくにも関わらず、こういうことに関してはほほえましい、と言いますか・・・。ロンが女の子といちゃついても、ハリーが恋に悩んでも、どこか子どもっぽい。だんだん重~く、暗~くなっていく物語の中で、ほっと一息つけるエピソードになっているのですね。

ただ今回、ハリーがなんでジニーなの!?と少し面食らってしまいました。長女曰く、伏線があったやん、というのですが、どこか唐突な感じがして納得できないのですよ。
大方の見方に反して、というよりストーリーにも反するのですが、私としてはそもそもロン&ハーマイオニーというのが意外なんです。ハリーを一番心配したり理解しているのはハーマイオニーじゃないの?という気がしてならないわけです。もちろん友情から、というのもわかるんですが・・・。
ハーマイオニーが、ハリーよりロンのほうに惹かれるのかなあ・・・。そう言うと長女が怒るんですけどね。
これからハリーが大変なことになっていくとき、傍にはもちろんロンとハーマイオニーがいてくれるとは思うのだけど、違う意味でもハーマイオニーが支えになってあげればいいのになあ、と思っているのは私だけ?

その2.謎のプリンス

タイトルにもなっている「謎のプリンス」。これは直前までわかりませんでした。
「50年前にこの本を持っていた」ということからダンブルドア?とか、マグルとの混血ということでトンクス?なんていろいろ推理してたんですが、ブブーッ。塔の上での場面を読んでいて、あっひょっとしたら・・・スネイプ!?ピンポ~ン。

冷静に考えたらそうですよね。魔法薬の教科書なわけだし、スネイプはずっとそれを教えてたんだから。それにこの巻、はじめのうちからスネイプが出てきて、彼の行動が目を引く展開でした。しかし、彼がマグルとの混血だとは思わんかった~。それにあまりプリンスって感じでも・・・ごにょごにょ・・・。 意外でしたね。

その3.スネイプに関して

この巻を読んで子どもたちはスネイプが許せない、と言っています。やはりダンブルドアに直接手を下した、という罪は計り知れません。しかし、ダンブルドア自身弱っててそう長くはもちそうにない状況で、ドラコを殺人者にしたくないというダンブルドアの思いを受け止めるためにも、仕方がないことだったのかな、という気もします。あるいはこういう状況を予期して、ダンブルドアはスネイプに指示していたのか。または、スネイプの杖で、ということに何か意味があるのか・・・。

私はスネイプは裏切り者じゃない、と信じて読んでいるので、スネイプに都合の悪い展開になっても「これはきっとこうなんだ」とか理由をこじつけて読んでいるような気がします。 けっこうスネイプを気に入ってたりして・・・。 いやいや・・・(汗)。でも、彼って孤独で、母性本能をくすぐったりしません?
スネイプとネビルはキーパーソンかもしれませんね。7巻で、ええーっ!ということになるかも???


その4.「R.A.B」って

R.A.Bが書いた文章を読んだとき、「あれ?」って思いませんでした?分霊箱を盗んだにしては丁寧な文章。ヴォルデモードに対して「あなた」ですよ。ということは、その人物は死喰い人?それなのに分霊箱を破壊すると書いているということは、ヴォルデモードを裏切った人物がいるということなのでしょうか。
私がたまたま「不死鳥の騎士団」を読み直していると、ひょっとしたら・・・と思う人物がいたんです。イニシャルもミドルネームはわかりませんが、R.B。もしそうだとすると・・・。あれこれ、長女とふたりで勝手に妄想を膨らませています


その5.祝福

物語はだんだん暗くなってきましたが、今までになかったHAPPYな出来事もありました。そう、ビル&フラー、リーマス&トンクスのカップル誕生。
ビルが狼人間に襲われ無残な姿になってしまったとき、フィアンセのフラーはてっきり「わたし、このい(ひ)とと、もう結婚しませーん」と言うのかと思ったら、なんと「狼人間なんかが、ビルに、わたしを愛することをやめさせられませーん!」「傷跡は、わたしのア(ハ)ズバンドが勇敢だという印でーす!」と宣言。フラーはいい娘だったんやねえ。感激しました。 フラーを嫌ってたウィーズリー夫人と抱き合って泣き出す場面では、こっちまでもらい泣きしそうでしたよ。
そして狼人間といえばリーマス。今までいつも不幸な影を背負っていた彼にも、ようやく幸せが・・・。 トンクスに料理や家事は期待できないかもしれないけど、リーマスならどんな料理もおいしいって言ってくれそう。あるいは全部彼がやってくれそう・・・(殴)。



長々と書いてしまいましたが、ここまで付き合ってくださった方、ご苦労様でした
ハリポタは一度読んだくらいでは、とても把握できません。いろんなところに伏線があって、意外なところに名前が出てきて、それを見つけるのもまた楽しみのひとつですね。
第7巻で一体どんな結末を迎えるのか。
これで最後と思うと淋しい気もするけど、やっぱり待ち遠しい!








 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

苺アイス

2006-05-30 | 食べること。
今年は義母が苺をたくさん作っていて、我が家にもたくさんいただきます 
最近苺が高くてなかなかお菓子作りできない、と嘆いていたのですが、おかげで子どもの好きな苺のアイスを作ることができました。苺をミキサーにかけて、砂糖と七分立ての生クリームと混ぜて冷やし固めるだけ、とつくり方は超簡単。しっかり苺の味がして美味しいよ~

残りは苺ジャムに。市販の苺ジャムは我が家ではあまり人気がないけど、手作りだとすぐなくなります。
スーパーではそろそろ苺を見かけなくなったけど、我が家では当分楽しめそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 とりあえず・・・

2006-05-28 | 読むこと。
土曜日の朝のこと。
試験前でクラブが休みの次女は、朝食を食べ終えたあと部屋にずっとこもったまま。おお、さすがに勉強する気になったか、とそっとしておいたのですが、2時間ほどたっても出てこないので覗いてみると・・・。まだパジャマを着たままで、ベッドに座っているではありませんか!
「こらー!着がえんかー 」と口まででかかったところ、よく見ると目はうるうる、手にはまさに終わろうとするハリポタ下巻のページが開いたまま・・・  私は出かかった言葉をごっくんと飲み込み、そっと部屋を出て行ったのでした。

長女が号泣してたからだいたい想像はつきますが、いつもクールな反応しか示さない次女までもがあの様子。どんな結末になっているのやら・・・。

ということで、昨夜やっと読み終えました・・・
週末はほとんど主婦業を箒でした・・・いやいや、放棄してしまいましたが(


今回は、今までにもましてハリーは過酷な体験をすることになります。
シリウス無き今、またしてもハリーの大切な彼を失うことになるなんて・・・。このことは噂で知ってはいましたが、それに至る状況がなんとも・・・

タイトルにもなってる謎のプリンスって、一体誰?とずーっと気になっていましたが、読み始めても全くわからず、新しい人物が登場するのかなあ、なんて思っていました。読みながらあれこれ推理して、あの人?この人?と子どもに聞いたりしてたのですが、返事はすべてNO!
直前になってやっと、ひょっとしたら・・・と思った人物がそうでした。冷静に考えたら、なるほどなあって思うよ、と子どもが言ってましたが、なるほどそうですね。この巻は彼がけっこうキーパーソンになってます。

もうひとつ新しい謎の人物「R.A.B」。「不死鳥の騎士団」を読み返していて、気になる人物を見つけました!ひょっとして・・・ う~ん、気になります。

詳しい感想はまた後日。
でも、ネタばれしてしまいそう・・・。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 途中経過

2006-05-25 | 読むこと。
今週に入ってようやく『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を読み始めました。
さすがに以前のように一気読みはできなくて(年かなあ)、毎日少しずつ読んで、きのうやっと上巻を読み終えたのですが、う~ん、まだ何もわからないままです 
やたらロンが女の子といちゃついてる場面が気にかかる。君らもそういうお年頃なのね・・・

それにしても・・・。
やっぱり名前がわからへ~ん

読み始めるなり、「ベラトリックスって、どこかで出てきたよね」(名前を記憶してただけでもエライと思うんだけど)と長女に言って、
おかあさん!もうっ」と早速ひんしゅくを買いました

はい、長女はシリウスが大好きだったんです。ハリーに劣らず、シリウスの名前が出るたびに動揺してました(読みながら奇声を発していたのは、たぶんそのせい)。『不死鳥の騎士団』で、ベラトリックスのせいでシリウスは死んじゃったんですよね・・・。

ハリー・ポッターのシリーズでは、はじめに何気なく出てきた名前が実は重要人物だった、ということがよくあって(シリウスもそうでした)、あとで読み返して感心したものです。ネビルだって、まさかこんな重要人物になるなんて想像もしてなかったし。

でもね~、ここまでくるともう名前が覚えられないです
特に『不死鳥の騎士団』では登場人物も増えて、しかも話が重苦しかったから一度読んだきりで、内容をきちんと把握してるとは思えない・・・。こんなんで『謎のプリンス』読んでていいのかな~

ということで、きのう『不死鳥の騎士団』を本棚から引っ張り出してきましたよ 次女がまだ下巻を読んでいるので(試験前なんだけど)、こうなったらこっちも読んでやろう、と。
でも、下巻を読み出したらそれどころじゃなくなるかな?

どちらにしても、今週末はハリポタで過ぎていきそうです   











コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『蒲公英草紙 常野物語』

2006-05-24 | 読むこと。
恩田陸氏の小説は初めてです。
図書館で、まずどれから読んでみようかな、と迷って手にしたのがこの本でした。題名の優しさと、「常野物語」という言葉に惹かれて(「遠野物語」と似ていたからかもしれません)。

「常野物語」というのは、不思議な力を持つ一族を描いたファンタジーで『光の帝国』が最初に出版され、『蒲公英草紙』は第2弾。そして『エンドゲーム』と続くそうです。私の場合、順番どおりではありませんでしたが、単独で読んでも充分おもしろい作品でした。

今から100年ほど前の東北の農村が舞台で、ひとりの少女の目を通して槙村のお屋敷に関わる人々や、突然現われた「常野」といわれる不思議な一家との出来事が静かに語られていきます。

裕福な槙村家には多くの人々が出入りし、それぞれの登場人物のエピソードがそれほど多く語られているわけでもないのに、彼らの性格や過去、苦悩までが伝わってきます。洋画を描く椎名さん、仏師の永慶様、さまざまな発明をくり返す池端先生、真面目な書生の新太郎さん。生き方も信じるものの違う彼らですが、生きることの真剣さが感じられるのは、日本がそういう時代だったからなのでしょうか。

世紀の変わり目で、農村に住む少女の目から見ても新しい時代の到来の予感が感じられます。一方でなにやらきな臭い世界情勢もうかがえ、ふと今の時代とだぶります。この国はどこへ向おうとしているのか、不思議な物語の根底にはそんな問いが流れているような気がしてなりません。

この作品の中で印象的、感動的に語られているのは槙村家のお嬢様、聡子のことです。語り手である少女峰子は、病弱で外で遊ぶこともできない聡子の遊び相手として槙村家に通うことになるのですが、聡子の持つまっすぐな強さ、不思議な力を感じます。そんな聡子に魅かれ、峰子の、そして聡子にとっても幸せな日々が過ぎていきました。ほんの短い間ではありましたが・・・。

運命の日。今までの穏やかな日々が(いろいろ不思議な出来事はありましたが)ここで一転。緊迫したストーリー展開になり一気に読ませます。そして感動のクライマックス。じわ~っと涙が出てきます。もひとつはっきり理解できてなかった「常野」の不思議な力<しまう>ということが、ああ、こういうことだったのか・・・と納得。

しかし、この物語が感動して幕を閉じるのか、というとそうではありません。
この作品は峰子の思い出という形で語られているわけですが、その峰子も終戦を迎えます。懐かしく幸せだった子ども時代の思い出とはうらはらに、敗戦という現実。物語が美しかっただけに、この結末にはとまどいました。
この国のあり方、というか、どこに向かっていこうとしているのか、という重い問題をつきつけられたようで。

この国には、ほんの100年ほど前にはまだ「美しいもの」や「美しい心」といったものがたくさんあったのだなあ、と思わせてくれる本です。でも、それが今では一体どれくらい残っているのだろう、と思うと・・・。暗澹たる思いになりますね。










コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする