ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

岡田淳氏講演会 @神戸

2019-05-14 | 日々のこと。
元号がかわり、しかも10連休ということで、何かと賑やかだったゴールデンウイークも終わりました。

私はというと義父の十三回忌の法事に始まり、京都でひとり人暮らしをしていたとき
お世話になった叔父の葬儀で終わるという、何かと慌ただしい休日となってしまいました。

それでも、長女と次女が帰省したので近くの山や海へ行ったり、






パンを焼いたり。




(ドライフルーツとナッツ入りコーヒーカンパーニュ、見た目は悪いですが美味しかったです)


実家では、久しぶりに姉夫婦たちに甥や姪、それにうちの家族が大集合。
賑やかな宴会となりました。



そんなこんなでなかなか連休疲れのとれない中でしたが、ようやく訪れた私の休日!
長女に誘われて、神戸で行われた岡田淳氏の講演会に行ってきました~

岡田淳氏はご存知のように、定年退職まで図工教師を勤めながらファンタジーを書かれていた
児童文学の作家さんです。

子どもたちの読む本が絵本から児童書に移るころ、私もまた子どものころあまり読まなかった
児童書を手に取るようになり、そのおもしろさに夢中になりました。
やはり好きだったのはファンタジーで、岡田淳氏をはじめ、たつみや章、荻原規子、梨木果歩、
上橋菜穂子、そして海外ファンタジーへと広がっていったのでした。

その中でも岡田淳氏の物語は、小学校の教師をされていただけあって、子どもの目線で
子どもの生活の中から描かれている作品が多く、子どもたちにも親しみやすいものでした。
長女が絵本から初めて手にしたお話の本も、氏の『放課後の時間割』だったと思います。

それから親子で大好きだったのが『こそあどの森の物語』。
子ども向きであるにもかかわらず大人が読んでもわくわくしたり、せつなかったり、
胸にじーんときたり・・・
大人にも感動を与える作品でした。
20年近く前、まだ小学生の子どもをおいて京都まで絵本や児童文学の講座に一泊で
行ったことがありますが、それも岡田淳氏の講演を聞きたいがため。
今思うと、なんともミーハーな母親でしたね



今回の講演会は長女が誘ってくれたわけですが、せっかく神戸へ行くので
ぶらぶらして美味しいもの食べて楽しまなくっちゃ~


当日の神戸はお天気がよく、海も空も青い!









思わず、何十年かぶりに観覧車にも乗りました(笑)






さて、岡田淳氏の講演会ですが、30分前に到着したときにはすでに50人ほどの行列が!
今日はサイン会もあり、そのためわざわざ家から娘の分と2冊本を持ってきていたので
焦りましたが、整理券をもらってひと安心。

講演会は「ぼくはこうして物語作家になった そしてこうして物語をつくっている」という
タイトルに沿って、まさに氏の作家活動の始まりからどんなふうに物語を生み出しているかまでを、
自費出版の作品や作家になる前に出版された本の挿絵、ご自身のスケッチブックなどを紹介されながら
話されるというとても内容の濃いものでした。
教師をされていただけあっておしゃべりも上手でおもしろく、しっかり笑いもとられてました。
(そういうところはやはり関西人ですね~・笑)

特に興味深かったのは、見せてくださった登場人物たちの言動を時系列にあらわした表や、
こそあどの森の登場人物を描いたスケッチブック。
まだ物語を書く前に、スケッチブックにそれぞれのキャラクターや家などを詳しく描きはじめ、
そのうちに人物たちが動き出して物語がうまれたのだそうです。

今回長女はこそあどの森全12巻を読み直し、改めてその物語の奥深さに感動したと言っていました。
一気読みすると、登場人物のつながりや物語の伏線がいろいろ見えてくるのでしょうね。
私も全巻を続けて読んでみたいと思っています。









講演会のあと無事サインもしていただき、帰りはちょっと早いけど長女とオイスターバーで乾杯。






海風を感じる店内は居心地よくて、牡蠣もワインもとっても美味しかった~

それにしても、あの頃まだ小学校の低学年だった娘がこんなに大きくなって、
当時読んだ本の作家さんの講演会を一緒に聞きに行けるなんて・・・
それがとても感慨深く思われました。

そりゃ、私も年をとるはずだわ・・・






コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする