時雨のち虹

気がつけば11月も今日で終わり。
どんより曇った日々が多くなりました。

今日は朝から冷たい雨が降っています。
ようやく陽がさしたと思ってウォーキングに出かけると、
空の三分の一ほどはかろうじて青空。
北の空は灰色の雲で覆われていました。

川に沿って上流の方へ歩き、橋をわたってＵターンすると、北の空に虹が。
そういえば、この時期よく虹をみかけます。
晴れたと思ったら雨が降り、雨が降ったらまた晴れる、
このあたり特有の気候のせいでしょうか。

寒いからと家の中にこもっていたら見えなかったであろう虹。
その虹に向かって歩いているなんて、ちょっと幸せな気分。

早速、日曜日なのに仕事をしてる主人と、
試験中で（一応）勉強しているらしい次女にメールで教えました。



う～ん、そういえば最近いらいらしてることが多くて、
そんな自分に嫌気がさしたりしてました。
うつむいて歩いていたら、空にかかった虹だって気がつきませんよね。

京都にて <イタリアンと御所と演奏会>

翌日は高校時代の友達４人と久しぶりに会い、
イタリアンレストランdivo-divaで昼間っからワインを飲みながら
美味しいランチをいただきました。




　　　　　　　京野菜の前菜
　　　　　　　　　　：



　　　　　前菜の盛り合わせ　　　　　　　
　　　　　　　　　：　
　　　　　　　　パスタ
　　　　　　　　　：
　　　　　　肉または魚料理
　　　　　　　　　：
　　　　　デザート盛り合わせ
　　　　　　　　　：
　　　　エスプレッソまたは紅茶
　　　
・・・画像がなくてすみません。
どれも見た目もきれいで、とっても美味しかったのですが、
おしゃべりに夢中になり写真を撮るのも忘れてました
気がついたときはデザートの途中。
イタリアンだけど重くなくて、野菜が甘く美味しかったです。


　　・・　　・・　　・・


高校時代、仲のよかった友達は６人。
今回、地元組のふたりは残念ながら来られず、
京都組２名、神戸組１名の参加となりました。

高校の友達といっても地元の高校なので、
幼稚園からの幼なじみや、小学校、中学校からの友達です。
昔話や親兄弟の話、同級生の話など、話題はつきません（笑）


ランチのあとも話たりず、お天気もいいことだし
どこかへ出かけようということで、
秋の一般公開中の御所へ行くことにしました。




　　　　　　　紫宸殿




　　　　　　　牛　車


京都にいたころ何度か訪れたはずなのですが、
そのころは「ふ～ん、これが御所か」くらいしか思いませんでした。

今では『源氏物語』ですっかりおなじみだし、
また、私の好きな幕末では歴史の舞台になったところでもあります。
蛤御門てどこやろ、とか、
大河「新選組！」で「お花畑をお守りする！」と言ってたっけ（笑）、
など、興味津々。

特に今回は建物の美しさに目を見張りました。
桧皮葺の屋根の描く曲線の美しさ、
白い壁と黒い柱の、簡素で清々しい美しさ。
こういう、いわゆる「日本の美」がわかる年齢になったということでしょうか。
飾り気のない美しさが心地よく感じられました。


京都御苑はとても広いところです。
一般公開されている京都御所まで砂利道が続きますが、
慣れない靴をはいていた私は、もう足が限界（涙）
おまけに、このあともうひとつ大切なイベントが。

そうです。
長女の所属するギターマンドリンクラブの定期演奏会。
ここから今度は長岡京市まで行かなければなりません。

人でごった返す阪急電車に乗り、
（京都にいたころは阪急に乗って通学、通勤してました。
　懐かし～、とは思うものの、疲れました）
痛い足を引きずり会場へ・・・。
あ～、もう、よれよれ。


　　・・　　・・　　・・


昨夜は長女と遅くまで起きていたので、
演奏の途中で寝てしもたらどうしよ～、と
不安を感じないでもなかったのですが、
マンドリンの演奏が始まるとすっかりその音色に
引き込まれていきました。

マンドリンの音色は不思議で、曲によって
はかなく美しく聴こえたり、エキゾチックに響いたりします。
以前、浜松の楽器博物館へ行ったとき、
インドや中東の弦楽器の音色を聴きましたが、
それらに近い感じがしました。
どちらかというと南欧のイメージかな。

そういえば、マンドリンって大学のサークルで多いですよね。
ステージに全員が揃ったとき、まず思ったのが
いかにも大学のサークルやなあ、ということでした（笑）
長女の大学のギターマンドリンクラブも歴史は古いらしく、
第40回めの定期演奏会ということでした。

さすがに卒業生はソロを弾かれてもうまくて、
マンドリンをかき鳴らす姿に思わず見入ってしまいました。
長女はマンドリンを持つ姿もまだ堅いようですが、
３年後にはこんなふうに弾けるようになるのでしょうか。
普段ジーンズしかはかない長女のロングスカート姿に、
ステージでこけやしないかはらはらしましたが、
いつかはこの姿も板につくようになるのでしょう。


自分自身を振り返ったとき、若いころのあのとき、あの出会いが、
自分のその後の人生に大きな影響を与えた、と感じることがあります。
長女にとってそれはハリポタの本だなあ、と思っていたのですが（笑）、
間違いなくこのギターマンドリンクラブもそのひとつになりそうです。

学生時代に熱中できるものに出会い、
たくさんの友達ができ、先輩にもかわいがられ、
かつて女子大生であった私でさえ羨ましいと思える日々を送って、
いいなあ・・・。

でも、打ち上げだからといって、朝帰りはほどほどにね～

京都にて ＜円通寺＞

今年大学に入学した長女が、マンドリンのサークルに入部しました。
幼稚園のとき、性に合わなかったのか、
２年でエレクトーンをやめてしまった長女。
その長女が、音楽のサークル！？と意外な気がしましたが、
これがすっかりハマッた様子。
長い夏休みも一週間ほど帰ってきただけで、
バイトもせずマンドリンの練習に明け暮れていたようです。

さてさて、その成果はどんなもんやろ。
ということで、長女がこの日のために猛特訓をしたという、
定期演奏会を聴くため久しぶりに京都へ行くことにしました。


この半年、お出かけらしいお出かけもせず、
かなり鬱屈した思いが爆発寸前だったこともあって（笑）、
待ちに待った京都行きです。
娘の部屋を掃除して、演奏会を聴いて帰るだけ、
なーんてもったいないことはいたしません。
家のことは主人に丸なげし、金曜から二泊三日の休暇を
（勝手に）いただきました。


観光シーズンたけなわの秋の京都。
さてさて、どこへ行こうかなあ。
なるだけ人ごみを避け、それでいて京都の秋を満喫できるところ。
長女のアパートから行きやすいところ。

・・・
そうや、円通寺へ行こ。




　　　　　　円通寺山門



円通寺は洛北にあり、長女のところからバスで10分もかかりません。
それほど知られてはいないのか、以前行ったときも
観光客でいっぱい、ということはありませんでした。

このお寺が有名なのは、比叡山を借景とした枯山水の庭です。
室内から見ると、黒っぽい柱の向こうに広々とした庭があり、
そのはるか向こうに比叡山を眺めることができます。
それらの風景が、まるで屏風か襖絵のように目の前に広がり、
なんとも贅沢な空間をつくりあげているのです。




室内の部分が暗いですが、比叡山が見えます






紅葉もきれいでした。柱が邪魔・・・




ただ今回行って驚いたのは、以前は周囲が鄙びた田舎であったのに、
すっかり開発されて、すぐそばまで新興住宅街が迫っていたことです。

私のほかにも何組かの参拝者がいましたが、
みんな静かに庭を見入っています。
それなのに、夕暮れに響く烏の鳴き声以外に、
下界の車の音や日常の騒音が耳に入ってきます。
この庭を見つめながら静寂な時間を過ごす、ということは
もはや無理なのかもしれません。

かつては、わざわざこの洛北の地まで訪れた参拝者は、
不便でありながらも贅沢な空間と時間を持てたのでしょう。
そう思うと、残念な気がしてなりませんでした。

山南さん、復活

ご心配をおかけしましたが、我が家のパソコン山南さんが
元気になって帰ってきました。
もちろん、まっさらの状態で。

それを、私が京都で美味しいものを食べ、遊びまわっている間に、
主人がなんとか使える状態にしてくれました。
（感謝しております）
それでも、いろんなことが変わってて、何がなんだか・・・

ぼちぼち、新しい山南さんに慣れていかなければ、と思っております。
（消えたデータもなんとかしなきゃいけないし・・・）


私自身、最近は心身ともに澱んでなかなか更新もできずにいましたが、
久しぶりの京都でリフレッシュしてきました。
心機一転、ブログのほうもまた再開していくので、よろしくお願いします

京都 円通寺より

久しぶりに京都に来ました。
京都の北にある円通寺からです。
お天気もよく、借景の比叡山がとてもきれいに見えます。
残念ながら、写真では見えてませんが。
庭の紅葉も見頃でした。