ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

レッドクリフ PartⅡ

2009-04-27 | 観ること。



週末、主人と「レッドクリフ PartⅡ」観てきました。

PartⅠでは、戦闘シーンに圧倒され、
スケールの大きさに度肝を抜かれながらも、
誰か誰だか理解できないまま終わってしまいました~(笑)

が、しかし。
このPartⅡでは、戦闘シーンの迫力だけでなく、
それぞれの登場人物のドラマも描かれており、
それらがクライマックスの決戦の場面へと繋がっていき、
長時間、飽きることなく画面に釘付けでした。

いや~、おもしろかった。



  * * * 以下、少々ネタばれあります * * *



お互いの首をかけた約束を、いとも簡単にしてしまう周瑜と諸葛亮孔明。
女だてらに敵の陣地に潜りこみ、そこでひとりの兵と知り合う尚香。
国のため、民のため、そして夫のために単身曹操のもとへ赴く小喬。
その彼女を憂う周瑜を思いやる兵士たち。
(兵士たちがひとつずつお椀に入れたお団子を、一気にほおばり
 もぐもぐ食べる周瑜がかわいかった。
 こんなところでも、彼が部下思いなのがわかります)
80万の兵を従え、冷酷で残忍ながらも、トップに立つ者としての
人間性とカリスマ性を持つ曹操。

ところどころ、くすっと笑える場面もあったし、
不意を衝かれて、涙がじわ~と出てきたシーンもありました。
(主人は、そんなとこあった?って、聞くんですけどね)


実は私、中国文学は(も?)名前が覚えにくくて苦手です。
だから『三国志』なんて長くて登場人物の多い作品、
手にしたこともありません。

この「レッドクリフ」だって、金城武が出てるから
わざわざ映画館へ観にいったようなもの
正直言って、何も知らずに観てわかるかな~、とかなり不安でした。
でも、原作を知らなくても、内容的には
とてもわかりやすくなっていたと思います。

ただ、普段から中国映画を観ない私には、
登場人物が皆似たような顔に見えて、RartⅠでは
誰が誰だか、敵か味方か、判別がつかなかったんですねー(爆)
でも、先日テレビで放映されたとき、吹き替えをがまんして
観たおかげで、おさらいができました。

『三国志』を読まれた方は、自分の持つイメージもあるだろうし、
原作と映画の違いに違和感を抱くこともあるかもしれません。
(自分の好きな作品だと特に感じますよね)
まあ、私は全く読んでなかった分、映画として充分楽しめました。

飄々とした表情の金城武の諸葛亮孔明もかわいかったし、
トニー・レオン演じる一見クールだけど熱い周瑜も素敵でした~





女性陣では、男勝りでお転婆な尚香が、
美しくて色っぽい小喬より女性として共感を持ちました。
(男性には小喬がいいのでしょう。
 主人も「べっぴんさんやなあ」だってー)
自分も戦いに参加したくて、曹操の陣営に兵士姿で潜入してしまう
というエピソードは、こっそり鎧兜に身を包み、戦地へ赴いた
『指輪物語』のエオウィンと重なりました。
こういう強い女性、憧れますね~(笑)

お腹に、敵の陣地の地図を描いた布を巻き、
それをくるくるほどいていくシーン。
なかなかコケティッシュで、かわいかったです。
でも、それを何も知らず手伝ってくれた曹操軍の兵士との再会は、
悲しい結末になってしまいましたが。


それにしても、気候を制するものは戦いを制す、ですねえ。
誰もが固唾を呑みながら風の変化を待つシーン。
一瞬風向きが変わり、孔明がさーっと扇を振った場面では
鳥肌が立ちました。
そこから80万の大軍に立ち向かっていく連合軍は、怒涛のごとく・・・。

しかし、娯楽大作とはいえ、この戦いは史実であり、
多くの命が奪われたことには違いないのでしょう。
火攻めによる水上戦は迫力があって見ものですが、
これでもか、というくらい兵士が次々と死んでいくのは
映画とはいえ、観ていてしんどかったです。

戦いとは、敵であれ味方であれ、死屍累々と地を埋め尽くすことなのだ
ということを痛感しました。
勝っても負けても、多くの仲間や兵を失ったことには変わりなく、
「勝者はいない」という周瑜の言葉は重いですよね・・・。

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めがね

2009-04-24 | 日々のこと。
今月は誕生月です。
定額給付金も入ったことだし、眼鏡を新調しました。


中学生のとき近視と診断されて以来、私にとって眼鏡は必需品。
若いころは和服を着たくてコンタクトに挑戦したこともありますが、
馴染めなくて結局また眼鏡にもどりました。

なので、眼鏡歴は長く、もう身体の一部みたいになっています。
長女がよちよち歩きのころに、一緒にお風呂に入るのに眼鏡をはずしたら
「ちゃーちゃんやない~」と大泣きされたこともありました(笑)


ここ数年、さすがに近視用の眼鏡では小さな文字が読みづらくなり
(つまり老眼ですねー・涙)、中近両用眼鏡なるものをつくりました。
でも、それだと、出かけたときに遠くがぼやけて不便。
ということで、今度は遠近両用をつくることにしたのです。

最近は眼鏡をかけた芸能人も多いし、
お洒落な眼鏡もたくさんありますよね。

アンジェラアキみたいなのもいいな~
つじあやののもカワイイな~
まっ、顔も年齢も、ずいぶん違いますけどねー


普段はコンタクトをしている次女も、流行りのお洒落な眼鏡がほしい、
と言うので、いっしょに眼鏡屋さんへ。

ふたりして、あれこれかけて、迷いに迷い、疲れ果て、
だんだんどうでもよくなってきて・・・、
結局最後に選んだのは、次女の勧めてくれたこの眼鏡↓





こうやって見ると、ただのオジサン眼鏡みたいですが、
縁は黒ではなく透明なグレーです。
今まで使っていたのは、上半分だけフレームがある、
丸みを帯びたものなので、かなりのイメージチェンジ。

フッ、フッ、フ、これで5歳は若返ったかな~

でもね、遠近両用だから、まだ慣れないんです。
それに家の中では今までの眼鏡のほうが使いやすいし。
おまけに、次女の眼鏡も高くつき、
ふたりとも定額給付金を(かなり)オーバーしてしまいました~

いまだに古い眼鏡をかけてるおとーさん、ゴメンナサイ・・・

コメント (2)
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このごろ都にはやるもの?

2009-04-21 | 読むこと。

         『鴨川ホルモー』
          万城目 学


以前、京大生を息子さんに持つ友達が、おもしろいよ、と
教えてくれた本です。
 
京大生だった作者が、京大生を主人公に、京都を舞台に描いたこの作品。
馴染みの地名や、懐かしいお祭が出てきて、
京都で学生生活を送った人には、学生時代がとても懐かしく
思い出される小説ではないでしょうか。

とはいっても、得体の知れないことタイトル(笑)、
すぐに読もうとは思いませんでした。
最近、映画化されるということで、また目にするようになり、
めずらしく主人が興味を示したんですよね。
私自身、何かで「オニ」が出てくるらしいと知り、
そういう類のハナシなの?と興味を持ったわけです。

はい、そういう類のハナシでした(笑)


青春ファンタジー、というのでしょうか。
奇想天外なストーリーではあります。
でも、京都という舞台設定がミソなんですよね。
京都なら、こういう「モノ」たちがいて、千年の昔から
大学間でこの競技を競い合ってる(この競技をホルモーというわけです)
といわれても、あり得るかも・・・と思ってしまうわけです。

この競技を競う合うのは、京都産業大学玄武組、立命館大学白虎隊、
龍谷大学フェニックス、そして主人公のいる京都大学青竜会。
まあ、これらの大学が千年前からあったわけではないでしょうけど、
細かいことはおいといて。

このホルモーの始まりを作ったのが安倍晴明、という設定で
(主人公の名前も安倍です)、京都の町(つまり平安京)を、
北を玄武、東を青竜、西を白虎、南を朱雀とみなし、
それぞれの大学に当てはめたわけです。

四神相応に基づいた平安京の成り立ちを、
講義で習った長女に教えてもらったことがあるので、
それにうまく大学に当てはめたなあ、とそんなところで感心しました。
それ以外にも、京都の雑学がちりばめられていて、
格好の京都案内にもなりそうです。

肝心の物語ですが、奇妙奇天烈な「ホルモー」なる競技を戦う
学生たちの、恋と青春の、真剣だけれどばかばかしいお話。
もちろん、笑えます。

イヤなことがあたっとき、ちょっと凹んだとき、
むしゃくしゃしたとき、気分転換で読むのにもってこいです。

黒ぶちの眼鏡をかけた、大木凡人みたいな女の子、
凡ちゃんこと楠木ふみ、いい味出してます。
こういう隠れた才能を持った女の子、好きですね(笑)
他にちょんまげ頭の高村くん、前会長のスガ氏など、
ユニークな人物がけっこう登場します。
(登場人物の名前も、歴史上の人物からとってあるような?)

それぞれのキャラクターをもう少し突っ込んで描いたら、
もっと魅力的になるのになあ、と残念に思っていたら、
続編があるようです。
こちらも読んでみたいですね。
でも、映画の方は、「あの」場面がスクリーンに映し出されるの?
と思うと、見たいような見たくないような・・・(笑)

コメント (2)
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木の芽時

2009-04-07 | 日々のこと。
先週はまだ冬服着て震えていたのに、一気に暖かくなりました。
足踏みしていた桜も、そろそろ満開でしょうか。

今年の春は、とりわけ寒暖の差が激しかったような気がして、
そのせいか春が来ても、もひとつ元気になれなかったり、
やる気がおこらなかったり。
あれ?去年も似たようなこと書いてたような・・・(苦笑)

先日、白洲正子さんのエッセイを読んでいたら
「木の芽時」というタイトルでこんなことを書かれていました。


昔から木の芽時は、健康によくない時期といわれて来た。
木の芽が動く時は、人間の心身も不安定になるからで、
特に躁鬱病の人とか、私のような喘息持ちはこたえる。
…(略)…一年中でもっとも美しい季節を、毎年そんな風にして
過ごしてしまうのだが、総じて美しいものには何か
魔物がひそんでいるらしい。
 昔の人は長い経験からそういうことを知っており、
多くの神社や仏閣で、「鎮花祭」や「御霊会」が行われた。
京都の今宮神社で現在も行われている「やすらい祭」も、
花鎮めの行事の一種で、「やすらい花や」(花よ、静かにお休みなさい)
と囃しながら踊ることによって、物の怪をなだめるとともに、
人心の不安を排除したのである。



なるほどなあ。
冬から春にかけて、たぶん身体的にはホルモンや
新陳代謝などの変化があって、体調を崩したり、
不安定になるのかもしれません。
でも、それをこんなふうにとらえて、花鎮めの祭りをするなんて、
風情があっていかにも日本的ですよね。

でも、現代人のように原因が花粉症とあっては、
情緒も何もあったもんじゃありませんけど(笑)
そろそろヒノキの花粉が最盛期で、スギよりヒノキに
反応する私としてはまだまだ油断ができません。

何か新しいことを始めたいなあ、と思いつつ、
こちらのほうも思い切りがわるく足踏み状態。
春なのにスタートをきれずにいる自分に、
なんとなく焦りを感じる今日この頃です。


おっと、ここで携帯のアラームが。
ラジオ英会話の時間です。
とりあえず、ラジオの英会話を聞き始めました。
小さな一歩・・・かな?



・追 記・



こごみをいただきました。
主人も私も、こごみは初めて食べます。
左側にぽちっと写っているのは、先週主人が採ってきた、たらの芽。
今年はいつになく早いとか。
今夜は山菜のてんぷらですね~

コメント (4)
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