ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

雨の紅葉

2007-11-27 | 日々のこと。
今日は朝から雨降り。

主人と仕事の帰り、「ちょっと行こか~」
えっ、どこへ!?





地元の紅葉の名所、金剛院です。

雨のせいで人影もまばら。





見事な紅葉が雨に煙り、
しっとりとして風情がありました。

紅葉がすんだら冬支度。
今年は大雪が降りませんように。

受験生を持つ親の願いです

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穏やかな日

2007-11-24 | 日々のこと。
先日までの冬空がうそのような青空の1日。

久しぶりにウォーキングに出かけ、
きれいな夕陽を見ることができました。





今月は何かと気忙しくてほとんど息切れ状態でしたが、
やっとひと段落。
この連休で少し落ち着きを取り戻せそうです。
・・・とりあえず、今は。






今年はゆっくり紅葉を愛でる余裕もなさそうです。
せっかくの連休も、主人は仕事。
(まあ、きのうマラソン大会に行ったのでしかたないけど
次女は府選抜の強化合宿。
(近畿大会で入賞し、来春の全国選抜大会に出場することになりました~
長女は受験勉強・・・?
(今日、図書館で『ノルウェイの森』借りてきてたけど・・・

そして、私は片づけのつもりでごそごそしてて、
つい古い日記を読みふけってしまいました~


長女が受験生ということもあって、
最近自分の大学時代を思い出すことが多くなりました。

先日も姉とたまたま母校を訪ねることがあり
(姉も同じ大学でした)、
このあたりも変わったね~って。

大学時代の私は今思うと幼くて、
日記を読み返しても赤面するようなことばかり。

いくら若くても当時の自分に戻りたいとは思いませんが、
一途なところだけは微笑ましくて。

先日、河井寛次郎館へ行こうと思い立ったのも、
昔の自分が懐かしかったせいかもしれません。

それが今や、娘がそういう年齢になろうとしているのですから。
ほんとに、いつの間にこんなに時間が流れたのでしょう。


古い日記の中に閉じ込めた思いは、
今でも手にとるようにわかります。

それでも、もう二度と戻れない自分であり、
時間であるのですね。

こんな終わり行く秋の穏やかな1日。
こぼれ落ちていった時間が、
無性に愛しく、懐かしく感じられたのでした。

そんな思いも日々の慌ただしさに、
すぐに忘れてしまうのでしょうけれど。

この思い、せめて今だけでも、
そっと手のひらに乗せてあたためていたいものです

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河井寛次郎記念館

2007-11-20 | 日々のこと。
先日、京都の東山の方へ用事があって行ってきました。

待ち時間に、せっかくここまで来たのだから、と
京都国立博物館で開催中の狩野永徳を見るつもりでしたが、
なんと70分待ちとのこと。

で、予定を変更し、できれば人が少なくて落ち着けるところ、
ということで河井寛次郎記念館へ行くことにしました。
(この時期、京都はどこも観光客でいっぱいなんです)



   河井寛次郎記念館 入口


ここは陶芸家河井寛次郎の自宅兼工房です。
独身のころ、一度だけ訪れたことがあるのですが、
東山の観光スポットに近いのに、
静かで落ち着いた佇まいがすっかり気に入り、
ぜひまた来ようと心に決めていたのでした。

この日、観光シーズンの土曜日だというのに、
見学客は2~3人とひっそりしています。
(途中、韓国人の団体さんが来られましたが、
さーっと波が引くように帰られたあと、訪ねる人は数名でした)

ここには登り窯や仕事場がそのまま残っており、
もちろん彼の作品も展示してあります。



        登り窯


携帯しか持ってなくて、しかも電池が残りわずか。
残念ながら気に入った花瓶や仕事場の写真はあきらめました
でも、どうしても撮りたかったのはこれ↓



       

彼の作品の下絵です。
絵もうまいのですね~

彼の作品は、土の持つあたたかみがあって、
色合いも絵付けのデザインも素敵です。

そして、何より気に入っているのが、
この家そのものなんです。

彼のデザインした椅子や調度品。
浜田庄司氏寄贈の箱階段。
どっしりして黒光している柱や梁。
いつまでもここにいたいような、落ち着いた雰囲気。
彼の暮らしの、あるいは美の哲学を感じます。

そしてここに来ると、慌ただしさを理由に
自分の生活から抜け落ちてしまったものに気づかされるのです。

2階の陽のあたる部屋で、居心地のよい椅子に座り、
ひとりぼんやりと時間を過ごしました。
開け放した窓からは心地よい風が入ってきます
普段味わえない、なんとも贅沢な時間と空間でした。


ここは京都の隠れた名所のひとつだと思っています。
興味のある方は、一度行ってみてくださいね。



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『ヴォイス 西のはて年代記Ⅱ』

2007-11-14 | 読むこと。

      『ヴォイス』
      ル=グウィン


その日、1日中あわただしく過ごし、用事をかたづけ、
夜になってようやく借りたばかりの本を手にとりました。

アーシュラ・ル・グウィンの『ヴォイス』。
『ギフト』に続く『西のはて年代記Ⅱ』です。
『ギフト』を読んでちょうど1年がたっていました。

現実の雑事を忘れてル・グウィンの世界へ身を委ねるとき、
まさに至福の時。
私の1日のご褒美です。


  ・・・    ・・・    ・・・


『ギフト』から20年近くの年月が経ち、
舞台も辺鄙で貧しかった<高地>から、
かつて交易の中心地で、学問や芸術が栄えたアンサルへと移ります。

しかし、そのアンサルも砂漠からやって来たオルド人の侵略を受け、
美しかった街は破壊されいてます。
文字を邪悪なものと恐れるオルド人は、
書物を持つことを禁じ、海に沈めてしまいました。

主人公メマーは、<お告げの家>の血を引く母が、
オルド人の兵士に襲われて生まれた少女です。

彼女の館には秘密の部屋があり、
こっそり持ち込まれた本が隠されていました。
彼女はそこで当主「道の長」から密かに文字を習い、
教育を受けているのです。

そこへ<高地>生まれの詩人オレックと、
ハーフライオンを連れた妻のグライがアンサルを訪れ、
物語が動き始めます・・・。


文字というものを持たなかった『ギフト』の舞台<高地>。
そして、かつて「美しく賢いアンサル」と呼ばれながら、
貴重な書物を破壊された今回の舞台アンサル。

どちらの作品も、文字がない、つまり書物というものがない、
という状況に育った主人公たちが、文字というものを教えられ、
そこから広がる素晴らしい世界を知る喜びが描かれています。

そして、書物がなくても、言葉によって語られる詩や物語は、
人々に感動を与え大きな力を生んでいきます。

それは、日々、当たり前のように文字の恩恵を受けている私に、
改めて文字というものの持つ力を考えさせられました。

長年作家として活躍しているル・グウィン女史は、
文字、あるいは書物というものを、真っ向から描こうと
しているようにさえ思えます。


私はこの作品を読みながら、
もうひとつ興味深いことを感じました。

それは異文化との衝突、あるいは理解について。

このことについては『ゲド戦記』の
『アースシーの風』を読んだときから感じていたものです。

カルガドからやって来た王女セセラクを迎えたとき、
全く違う風習の彼女を受け入れられなかったアランが、
最後には先入観を捨て彼女の素晴らしさに気づきました。

この作品でも、ふたつの違った文化や神を持つ国の衝突が、
無理解による残酷さが描かれています。

ひとつの神しか信じないオルド人と
あらゆるところに神や先祖の魂を見出すアンサルの人々。

アンサルを侵略したオルド人は、
アンサルの神や、文化や、暮らしを否定します。

侵略した国が侵略された国の神殿を破壊し、
その国の文化を否定するということは、
実際、古今東西行われてきたことです。

しかし、そこから生まれるのは憎しみだけ。
そして、憎しみはまた次の新たな憎しみを生み、
争いは止むことなく延々と続いていく・・・。
それが今の世界情勢なのでしょうか。

この作品には、違った文化を持つ国同士が共存する
ヒントのようなものが示してあるように思います。

オルド人を憎み続けた少女メマー。
しかし、彼女もオルド人を実際に知ることで、
少しずつ気持ちに変化が現れます。

まずお互いを知ること。

ごく当たり前のことですが、知ること、理解することによって、
相手の文化や風習を尊重することができるのです。

それには、人々を導く賢い指導者が必要なのでしょう。
それが一番難しいことなのかもしれませんが・・・。

興味深いのは、『ギフト』の主人公オレックにしろ、
『ヴォイス』の主人公メマーにしろ、
ふたつの違った文化を持つ親の血が流れているということです。

それは本人にとっては一見マイナスに見えながら、
実は二つの文化の担い手にもなり得るということなのでしょう。



『ギフト』を読み終えたとき、70代半ばのル・グウィン女史は、
新しいファンタジーで何を描こうとしているのだろう、
と気になりました。

9.11やイラク戦争を経験したアメリカ。
彼女は今、何を感じ、どう思われているのでしょう。

第3巻『Power』が待ち遠しいですね。

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何でしょう?

2007-11-07 | 食べること。



昨夜のご飯です。

写りがわるくてわかりにくいですが、
(最近、携帯でうまく撮れなくて)
中に入ってる黒いものは何でしょう?

答えは「むかご」。

主人が採ってきたので、むかごご飯にしました。

子どもには不評でしたが、
小さいのにもっちりとして、山芋の素朴な味がしました。
お茶碗の中の、小さな秋ですね
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