ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

色を紡ぐ人

2007-01-12 | 日々のこと。
まだ京都にいたころ、陶芸をする人が身近にいて、私もごく自然に工芸に興味を持ちました。絵画展だけでなく、陶芸や染織の作品展にも出かけるようになり、染織家志村ふくみさんの布に出会いました。

ご自分で糸を染め、機を織る志村さんの布は、1本の糸でも美しいのに、それらの色と色が美しく重なり合って、ため息が出るほど。時には凛とした美しさを漂わせ、時には深い思索を感じさせ、1枚の布がまるで絵画のように様様な表情を見せるのです。

志村さんその人にも興味を持った私は、エッセイを読み、志村さんがモデルであろう小説も読みました。そして、志村さんの作品の奥の深さは、彼女の生きてこられた人生の、いろいろな想いが織り込まれているのだということを感じました。

私自身、機を織りたいという衝動にかられ、織り機を探しに行ったこともあります。
欲張りな私は、当時やりたいことがたくさんあって、時間も場所も必要な染織は40歳になってから挑戦しよう、なんて勝手な理屈をこねて、結局40歳を過ぎた今でも手つかずのままなんですが・・・

一度じっくり志村さんの作品を見たいと思いながら、数年前にあった展覧会には体調を崩した後だったので行くことが叶わず、とても残念な思いをしました。
ところが今年になって、また滋賀県立近代美術館で彼女の作品展「志村ふくみの紬織りを楽しむ」があることを知りました。
今年第1回目のお出かけは、これに決まり!
もう少し暖かくなって、春を感じるようになったら、琵琶湖のそばにある美術館まで出かけようと思っています。
コメント (4)
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