ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

ターヌムの岩絵 byオダギリ

2005-10-31 | 観ること。



先週のヴァルベルイの無線電信局といい、ターヌムの岩絵といい、全然知らないところでした。
世界遺産ってどれくらいあるのか知りませんが、こういうマイナーなところが多いのでしょうね(って知らないの私だけだったりして・・・

先週あたりから、オダギリのナレーターが自然にすぅーっと入ってきます。
しゃべるほうも聴くほうも、どちらも慣れてきたということかなあ。
それにしても、彼の声はソフトでいいですねえ
一週間の疲れが癒されます。
寝不足で一週間が始まってしまいますけどね・・・

昨夜はNHKでやってたフジコ・ヘミングも見たくて(聴きたくて?)、かなり迷いました。
実はつい数日前に、クイーンをがんがんにかけた後、ピアノが聴きたくなって次女が持ってる彼女のCDを聴いたところだったのです。
私はピアノのことはよくわかりませんが(小学校のとき挫折したので)、CDを聴いて、ああ、なんて音が柔らかいのだろう、と意外に思いました。
彼女のイメージからもっと激しい弾き方だと思い込んでいたのです。
もちろん、曲にもよりますが。
そのやさしいピアノの音色が心に沁みたので、彼女のことをもっと知りたかったのです。

こんなときビデオがあればね。
壊れたの、早く買い換えようよ~、おとーさーん。

そんなこんなで迷いましたが、「世界遺産」が始まると目は(耳は)くぎづけ。
メモを片手に、好きなセンセイの講義を受けてる(老けた)女学生、の雰囲気です・・・たぶん

先週の予告のときからこの岩絵には惹きつけられましたが、いろんな形の岩絵が映されると、すごい。
狩りをする人、槍を持つ男、船、いろんな動物など、3500年前ぐらいの絵なのに、とてもデザイン的でおもしろく、ちょっとゾクゾクしました。

大昔の人たちがこんな絵を描いていたなんて、と思うのは当時の人々に対して失礼でしょう。
私たちは「昔の人より現代人の方が優れている」と考えがちです。
発達した科学技術の面ではそうかもしれないけれど、反面現代人は機械にたよらないと何一つできないし、無人島にでも流されたらひとりでは何もできない、脆弱な存在です。
「地上の旅人 エイラ」を読んだとき、ひとりでも狩りをし生きていこうとしたエイラのたくましさに感動しました。
そして、人を愛することとか美しいものを求める心は大昔の人々も現代人も同じなんだ、いえ、昔の人々のほうが感情が豊かだったのではないかと思ったのです。

なんのために岩絵を描いたのか謎ですが、絵を描いた人たちは、無心にただひたすら岩を掘り続けたのでしょう。
いらないものをそぎ落としたシンボルのような絵は美しく、いつも余分なものを背負って生きている私たちに何かを語りかけているようです。



コメント (2)
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犬の絵本 「いぬはてんごくで・・・」

2005-10-29 | 読むこと。
                      
                     「いぬはてんごくで・・・」
                      シンシア・ライラント 作
                               偕成社

小さいとき、我が家にはたいてい犬か猫がいました。
祖母が食堂を営んでいて犬嫌いだったのに、どこからかもらってきたり、いつのまにか居ついたり。
たぶん、犬好きの父や姉たちが、もらってきて世話をしていたのでしょう。

ただ、一匹が長く居ついたことはありませんでした。
名前を覚えているだけでも、シロ、チロ、パトラ、サリー、サニー、猫のエッチ(スカートにもぐりこんだことがあったので)。
どの犬も(猫も)いつのまにか家にいて、気がつけばいなくなってたような気がします。
私は小さかったから、そのへんの事情は教えてもらってないのでしょうね。
だから、ペットの死というものは経験したことがありません。

今、実家の両親が猫を飼っているのですが、孫もすっかり大きくなってしまった二人には、その猫は家族同然で生きがいになってるよう。
一週間ほど行方不明になったとき、母の血圧が上がり心配したものです。
その猫ももうおばあさん。
死んでしまったときの両親の落胆を想像すると、ちょっと心配・・・。


 犬が死んだら、どうなっちゃうんだろう。
 心配しないで。
 犬は天国で幸せに暮らしているよ。
 神様に見守ってもらって、天使にビスケットもらって。
 時々地上に降りてきて飼い主を訪ねに行くよ。
 そして、いつの日か君が天国に来たとき迎えに来てくれるよ。

この絵本には、天国に暮らす犬の様子が明るい色彩でほのぼのと描かれています。
大切なものを失った悲しみは簡単に癒されるものではありませんが、天国で幸せに暮らしているとわかれば、ほんの少しは心が救われるような気がします。

ペットの死を扱った絵本はめずらしく、そういう意味でもおすすめの一冊

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小さいカブ・・・!?

2005-10-28 | 日々のこと。


今日はほんとにいい天気
朝は霧が出ていて寒いくらいだったけれど、青空が顔をのぞかせて、あったかくなって、布団も干して・・・こういうときにぽっと幸せだなあ、と感じます。
冬になるとね、このあたりは時雨れてお布団なんかめったに干せなくなるもの・・・。
青空の貴重な1日です。

ブログを始めたとき、わけもわからず勢いでやっちゃいましたが、今度はなんと株に手を出してしまいました。
流行に乗ったつもりはないのですが、いや、乗らされてしまったかもしれないけれど、父がずっと株をやってて、その父から「投資信託で高い手数料払うくらいやったら、勉強のつもりで株やったらどうや」と背中を押されたのでした。

証券会社に口座を持っていたので、ネットでできるよう申し込み、さて・・・。
経済誌を買い込み、新聞の株価のページを目を凝らして見て(見づらいので、眼鏡をはずす。これって、完全に老眼)、これはと思う会社の株価のチャートをネットで調べ・・・あ、あかん。
買うつもりでいたところは、もうとっくに株価が上がってしまってる。
ええ~、そんな~。

雑誌にオススメとかイチオシなんて載ってる会社はもう高値。
そりゃそうだよなあ・・・みんな読んでるんだもの。

結局、無難に父に勧められた食品会社のを200株買いました。
ど~んと上がってくれそうにはないけれど、優待もあるししばらく持っているつもり。
父はもう80歳近いのに、日経新聞や雑誌を読んでこれが流行りそうとか、これが必要になる、とか先読みして株を買い、けっこう儲けているようです。
これって、いいボケ防止になりそう。
私も今までよりは新聞の経済面を眺めたり(!)、冬には何が流行るかなあ、とアンテナはってます(?)が、冬→風邪薬、ホッカイロぐらいしか思い浮かばない

臆病者なので思い切ったことはできないけれど、勉強して(株って、まず用語がわからないでしょう?)ぼちぼち小さい株を買っていこうと思います。

家計には手をつけないから、おとーさん、安心してね


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久しぶりの京都

2005-10-23 | 日々のこと。
きのう、京都へ行ってきました。
ひとりで出かけるのは久しぶりなので、ちょっとどきどき。
実はおととしの年末から春にかけて体調をくずし、それ以来不安でひとりで電車に乗ったり遠出はしていなかったのです。
だから去年は滋賀であった染織家の志村ふくみ展を泣く泣くあきらめ、今でも悔やんでます

京都行きはおととし乳がんで亡くなった友達の命日が近づいたので、墓参りに行こうと誘われたから。
お天気がよければ、帰りに壬生あたりを散策しよう、という下心もあったのですが、きのうは曇り空で京都も少し寒く、おまけにお墓が京都の北のほうにあったものでさすがに疲れてあきらめました。
こんな田舎町に住んでいると、たまに人ごみにでると疲れるわ~

京都の町も行くたびに変わったなあと感じます。
河原町から本屋が一軒一軒無くなっていくし・・・。
丸善がなくなってほんと淋しいなあ。
子どもたちのお気に入りの本屋さんだったのに。

京阪電車は地下をもぐってて鴨川沿いの風景を楽しむこともできなくなったし、この電車に乗って大学に通ったのも今は昔・・・。
古いものは何百年の昔からずっとそこにあるのに、新しいものは次から次からできては無くなる京都です。

友達の死は突然で、乳がんが再発したことも知らず、もちろんお見舞いにも行けませんでした。
なんで教えてくれへんかったんやろ、もう一度会いたかったのに、とずっと悲しい思いを持ち続けていたので、きのうお墓の前に立ってようやく友達に会えたような気がしました。
英文科に入ったのに「源氏物語」は読んだほうがいいよ、って教えてくれた彼女は、京都の北のはずれで静かに眠っていることでしょう。


京都へ行く楽しみのひとつはやはり大きな本屋さん
もう河原町にはよらず、駅まで出て旭屋書店へ行きました。
あっちうろうろ、こっちうろうろ。
ワンフロアっていうのもけっこう疲れます。

児童文学の森絵都、梨木果歩、荻原規子、あさのあつこなどが集められたコーナーがあって、思わず駆け寄りました
ああ、子どもを連れてきたら喜んだだろうなあ。
買いたい本はたくさんあるけれど、重くなるし、まだおみやげ買わなくちゃいけないし、どれにしようと悩むのもまた楽しい。
ときどき悩み疲れて、あとでなんでこれ買ったんだろ、と思うような本や、結局何も買わなかった、ということもあるのですが・・・

結局探してた山本ふみこの文庫本と、手にした水彩色鉛筆の本を衝動買いし、あと子どもが欲しがってた本を買いました。

もうひとつの楽しみはおいしいケーキとパン
伊勢丹の地下でパンプキンパイと迷った末チーズケーキを買い(ハロウィンにパンプキンパイは焼くつもりなので)、パンを選んで(このころ人ごみでもうよれよれ状態)電車に乗り込みました。

他に雑貨や小物など見たいものはあったけど、朝も早かったしさすがに疲れてそんな元気ありませんでした

駅に着くと主人が迎えに来てくれていて、家では子どもたちが鍋の用意。
久しぶりのお出かけはいいものです。
今度はいつにしよっかな~










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絵本のこと

2005-10-21 | 読むこと。
絵本のサークルを作って、かれこれ10年ほどたとうとしています
図書館の絵本講座がきっかけでメンバーが集まり、月1回の例会で好きな絵本作家を調べたり、不定期でおすすめの絵本情報を出したり。

10年もたつと、子どもと絵本を読むというより親のことが心配になる年齢になってしまいました。
絵本もサークルの活動以外では、手にしなくなってしまいましたし・・・。
思えば、子どもを膝にのっけて絵本を読んでやった時期が一番よかったかなあ。
いや、実際そんな優雅なものではありませんでしたが。

絵本に興味があったので、子どもに読ませるというよりは自分が読んでいました。
ひとりで図書館に行ったときは、子どものカードまで使ってごっそり絵本を借りてきたり。
絵本講座では、大学のゼミみたいに自分で好きな作家を調べて発表ということだったので、私はセンダックの絵本を山積みにして机に向かい、その横で子どもがその中から適当に本をひっぱりだして読んでる、という感じでした。
だから、長女は今でもセンダックが好きみたい。

最近はメンバーも忙しくて、例会の出席も今ひとつ。
正直言って私も息切れ状態ではあるのですが・・・。

先日の例会では、来年に出すおすすめ絵本のテーマを決めました。
来年は戌年といういことで「犬」の絵本。
各自2冊ほどお気に入りの絵本を紹介したものを、小さな冊子にまとめ図書館に置いてもらっています。
どの程度参考にしてもらっているのかわからないし、私たちの自己満足にすぎないのかもしれないけれど、細々と年2回ほどのペースで発行し、次号で13号。
このブログでも、少しずつ紹介していこうと思います

今はどの絵本にしようか選んでいるところ。
図書館ではJ.バーニンガムの「コートニー」とシンシア.ライラントの「いぬはてんごくで・・・」の2冊を一応候補として借りてきました。

バーニンガムは大好きな絵本作家のひとりで、これまでにも「なみにきをつけて、シャーリー」、「ジュリアスはどこ?」などを紹介してきました。
大人と子どもを独特のセンスで描いているところが好きなんですが、時々深く考えさせられます。
絵本って、そうですよね。
簡単そうで、実に奥が深い。
そのへんを文章にするのはとてもむずかしいです

他のメンバーとだぶることもあるので、あといくつかピックアップしとかなきゃ。
久しぶりにじっくりと絵本を読むつもりです。

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