ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

大草原の風に吹かれて

2006-02-28 | 読むこと。
『長い冬』を読んだあと、どうせならと『大草原の小さな町』『この楽しき日々』と読み、今『はじめの四年間』を読んでいます。
大草原のシリーズは全9巻あるのですが、『長い冬』までしか読んだことがありませんでした。
テレビのイメージのせいか、おとうさんとおかあさんと子どもたちの暮らしに憧れていたので、大きくなったローラの先生ぶりやアルマンゾとの恋物語には興味がもてなかったというか・・・

でも読んでみるとこれがまたおもしろくって。
話の展開がうまくて飽きさせないのです。
アルマンゾとの話も二人は結婚するという結末がわかっているのに、ライバルが現われたり、ローラがアルマンゾの気持ちに気づかなかったり、とすんなりいかず、こちらまでいらいらしたりどきどきしたり。
なかなか進展しないふたりの仲は、今の時代と違ってほのぼのとしてて、かえって新鮮な感じがします。

忙しかったり、心配事があったり、いやなニュースばかりという毎日で、この本を読んでいる間だけは私も大草原の風に吹かれて幸せな気分に浸ることができました

今読んでる『はじめの四年間』は、アルマンゾとローラの新婚生活を綴っているのですが、この本は今までの8冊と少し趣が違います。
あとがきによるとかなり初期に書かれたようで、ふたりの生活の苦労が淡々と描かれているのです。
刈入れ直前の小麦が雹にやられ、そのせいで借金が返せなくなります。
また、竜巻がきたり、春に猛吹雪があったりと、大自然も容赦なく襲ってきます。
開拓当時の人々の生活は本当にたいへんだったのだと、つくづく思いました。
1年かけて農作物の世話をしても、たった1度の悪天候ですべて失うのですから。
(それにしても、氷点下40度とか竜巻とかアメリカの天候って荒々しいのですねえ)
おまけにアルマンゾの病気が治らなかったりして、新妻のローラも大変な苦労を経験します。
アメリカが強国になった源には、開拓民のたくましさや粘り強さが大いに関係したのでしょうね。

その後アルマンゾとローラは家を火事で失い、生まれたばかりの長男も亡くなるなど悲しい出来事が次々に起こり、また作物も実らず住み慣れた町を離れるようです。

はじめのうちこそローラの目を通して大自然の中での生活や、何でも自分たちの手で1から作り出すという生活に興味を持って読んでいたのですが、読みすすむうちに生きること、生活することの基本のようなものを教えられたような気がします。
そして落ち込みがちなこの2月に、ローラから元気と勇気をもらいました。
これからも、ずっとずっと読みつがれていってほしい本です。













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スィートロールを焼く

2006-02-27 | 食べること。







きのうは久しぶりに子どもたちも家にいたので(試験前でクラブが休み)、お昼ごはんにパンを焼きました。
リンゴの甘煮とレーズンを巻き込んだパンです。
焼き立てのパンはやっぱりおいしい
家族にも好評でした。

久しぶりにパンを焼く気になったのも、大草原のシリーズを読んだせいかなあ。
時間と精神的余裕があれば毎日でもパンを焼きたいけど、そろそろダイエットも始めなきゃヤバイ・・・
最近体重が増加傾向にある我が家です・・・



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ガールズ・ブルー

2006-02-23 | 読むこと。
                          
                          『ガールズ・ブルー』
                           あさの あつこ

塗りたくった鮮やかなブルーに『giri's biue』の文字。
この本にぴったりの表紙です
子どもたちがあさのあつこ氏の大ファンで、私も『バッテリー』や『No.6』を読みました。
読み出すとおもしろくて一気に読んでしまうんですよね。

彼女の小説は上記2冊もそうですが、男の子の友情というかそれよりもっと深い(愛情といったら御幣があるけど)つながりを描いたストーリーというイメージを持っていました。
この『ガールズ・ブルー』は意外にも(?)女子高生が主人公で、『バッテリー』などと比べるとうらやましいくらいさっぱりした友達関係(笑)を描いています

いわゆる「デキのわるい子が通う」といわれてる高校に通っている主人公の理穂。
病気がちだけど気の強い美咲。
幼なじみの男の子如月。
たぶんいまどきの高校生を等身大で描いているんだろうなあ、と思わせるような会話で彼女たちの日々が綴られています。

うちの長女は「女の子が主人公の本はあまり好きじゃない」らしいのですが、これはおもしろかったとのこと。
理穂や美咲が、女の子から見てもとても魅力的なキャラに描かれているからでしょう。
『バッテリー』では、正直言って男同士で「なんでこんなうじうじ悩んじゃうの?」といらいらしたものですが(笑)、理穂と美咲はうらやましいくらいさっぱりしています。


今の子どもたちは何を考えているのかわからない、とよく言われ、子どもが事件を起こすたびに心の闇だとかそういう言葉が聞かれます。
心の闇って何?
誰だって心の中に闇はあるんじゃないの?
私が高校生だったときも、心の中はぐちゃぐちゃしたものでいっぱいだったと思います。
自分でさえ自分のことがわからなくて、自分の手に負えなくて、だからといってどうしていいのかわからなくて。
十代の頃ってみんなそうなんじゃないでしょうか。

だからこそ毎日友達と他愛もないことをしゃべってるのが楽しかったし、ふとああ同じ悩み抱えてるんだと知って安心したりしました。
友達がいたからこそ、心の闇は闇のままで過ぎていったのだと思います。
友達がいなかったら、人は闇に呑みこまれてしまうものなのでしょうか。


理穂や理穂を取り巻く友達との他愛のない会話、出来事。
でも彼女たちは他人の基準でなく、自分の頭でものごとを考え、判断し、自分の言葉でしゃべってる。
大人たちが常識とか見栄とかで濁った目で見るより、ずっとものごとの本質を見てるんだなあとうらやましくなりました。

病気がちだけど気の強い親友という設定は、吉本ばななの『TUGUMI』を思い浮かべます。
『TUGUMI』を読んだときも、主人公たちの若さからくるきらきらしたものを感じたのですが、私よりも確か年上のあさの氏が青春のきらきらした一瞬を描けるというのはすごいなあと思いました。
今の女の子たちの思いを代弁したような1冊です














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ばかものよ

2006-02-21 | 日々のこと。
今朝、新聞で詩人茨木のり子さんの訃報を知りました。

最近は詩を読むこともほとんどない私ですが、数年前彼女の『自分の感受性くらい』を目にしたとき、脳天をガンと一発くらったような衝撃を受けました。

生温いミルクに浸ったような毎日で、動き出さない自分に対する苛立ちと自己嫌悪。
それらをすべてまわりのせいにしていた自分。
そんなとき彼女の詩を読んだのです。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

どきっとしました。

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

そこそこの年になるといろんなことが重たくて、何かをするにはかなりのエネルギーが必要で、もうこのままでもいいじゃない、と言ってるもうひとりの自分もいて。
そう、いくらでも言い訳ができるんです。
でも、結局それに一番納得していないのは自分自身。

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

あれから数年たったのに、あの頃とたいして変わらない自分がいます。
あいかわらず忙しいからと言い訳して。
自分に残された時間があとどれくらいなのか、知りもしないで。

今日もう一度この詩をじっくり読んでみようと思います。
茨木のり子さんのご冥福を祈りつつ。




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バレンタインデー その後

2006-02-15 | 食べること。
我が家のバレンタインデーも無事終わりました。
きのう娘たちは袋いっぱいのチョコの包みを持ち帰り、「そのへんの男の子より、よっぽどたくさんもらったよ~」と幸せそうな顔。
チョコにクッキー、カップケーキとどれも手作り。
それぞれにかわいいラッピング
なんだかすっかり女の子のお祭りですね~。

私はというと、「チョコクランブル」なるものをつくりました
チョコカスタードにクランブル(ポロポロのそぼろ状のクッキー)をトッピングして焼いたものです。
おとーさんにはちょっと甘すぎたみたい。
私も半分しか食べれませんでした。

それにしても、家族以外からは誰からももらえなかったおとーさん。
会社勤めなら、義理チョコのひとつやふたつもらえたかもしれないのに。残念。
でも、娘からもらえてよかったね

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