kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

アイドル雑記帳 中山忍

2007-04-30 01:43:01 | アイドル

“美少女”ですね。決して、“美人”ではないかもしれないけど。彫りが浅いから、ちょっとホワンとした顔立ちですが、日本人アイドルの典型的顔立ちだと思います。
歌手デビューは1988年の「小さな決心」。それから1990年の「ロマンティック」まで、8枚のシングルと3枚のオリジナルアルバムをリリース。しかし、ヒットにはあまり恵まれなかったと言わざるを得ないでしょう。
まあ、歌の方は、お約束というべきでしょうか、はたまたアイドルの王道と言うべきか、聴いている方が心配してしまうくらい、声もか細く、たどたどしい歌唱です。ただ、忍ちゃんのイメージにはぴったりハマっているところが、ファンにはたまらないところでしょう。あのルックスで、パワフルに歌われたりしたら・・・誰もが、「違う!」と言ってしまうことでしょう。
そんな忍ちゃん、ご存知中山美穂の実妹なのですが、似てない姉妹です。姉は、はっきりした顔立ちの美人タイプですからね。しかも、歌もそこそここなし、演技も存在感があったことを思うと、全てにおいて控えめな妹という感じです。まあ、そんな控えめなところが、アイドルファンの琴線に触れるんですけどね。
シングル曲の中では、なんと言っても、三田寛子のデビュー曲で、井上陽水作曲、阿木燿子作詞の名曲「駆けてきた処女」が、いいですね。三田寛子盤に比べると、現代風のアレンジながら、か細い忍ちゃんのボーカルが、曲のイメージにマッチしてます。高音域にやや難のある忍ちゃんですが、この曲は低音域がメインの曲なので、しっくり来てますし、初恋の少女の気持ちを歌った歌ですから、妙にうまく歌われるより、たどたどしさがあった方が、雰囲気が出てます。
もう1曲、私がオシたいのが、7枚目「箱入り娘の嘆き」です。この曲は同名のアルバム(オリジナルとしてはラストアルバム)にも入ってますが、セールスとして当たったかどうかはともかく、それまでのイメージを一新した曲で、曲自体はすばらしいと思ってます。耳に残る曲とでもいいましょうか、そういう、インパクトはありましたね。忍ちゃんには似合わない、ノリのいい、ポップな感じの曲で、♪箱入り娘の嘆き・・・♪箱入り娘の痛み・・・というフレーズが繰り返されるのですが、これがなんとも言えず、心に残るメロディなんですね。
この曲に関しては1つエピソードがあって、私の新入社員時代、当時は2人部屋の寮の住んでいたんですが、相部屋の、バリバリのロックファンのヤツが、深夜に私がこの曲を聴いていると、「うるさい」とよく怒っていたのですが、あるとき、「この曲の作曲者は、パンク好きだな。だって、間奏のフレーズはピストルズの「勝手にしやがれ」だぜ」とさりげなく言ったんですね。私も、パンクやポスト・パンク、ニューウェイブ系の音楽は好きだったんで、セックス・ピストルズも当然聴いていましたが、あらためて聴いてみると、確かにそうなんですね。その同僚の耳には、恐れ入りました。
ともかく、忍ちゃんのディクコグラフィの中では、唯一、異彩を放っているのが、「箱入り娘の嘆き」なんですね。ちなみに、この曲、作詞は今は女優として活躍中のYOUさん、作曲は戸田誠司さん。そう言うだけではピンと来ないかもしれませんが、当時活躍していたバンド「FAIRCHILD」のコンビによる作品なんですね。こういうチャレンジは、大成功してほしかった感はありますね。ともかく、名曲です。
さらに言うと、冒頭に
添付した写真は「アイドル・ミラクルバイブルシリーズ」の忍ちゃん盤なんですが、これには、シングル全曲に加え、あの、元祖アイドル歌手と言うべき、天地真理さんの名曲「恋する夏の日」(=♪あなたを待つのテニスコート・・・っていう、あれです。)や、同じく天地真理さんの「若葉のささやき」のカバーが入っていて、いろんな意味で楽しめる1枚です。
アイドル歌手としてのキャリアは1990年で終えた忍ちゃんですが、その後、そのキャラクターは、女優として生かされることとなり、現在に至ってます。最近でも、映画や2時間ものドラマなどにちょくちょく出てますが、わたし的には、ガメラシリーズでの忍ちゃんの演技がよかった。生物学の研究者という役柄で、内容的には重要な役を演じてましたが、学者っぽくない雰囲気の忍ちゃんが、ギャオスの生態を分析・発表してるシーンなんか、カッコよかったです。
ということで、ガメラとは関係ないですが、篠山紀信氏撮影の色っぽいサービスカットを1枚

ということで、私の大好きなアイドルの一人、中山忍ちゃんの今後の活躍に期待して、この稿の締めとさせていただきます。

八神純子「コッキーポップコレクションVol.3」前半の部

2007-04-26 23:45:54 | 八神純子
八神純子「コッキーポップ・コレクションVol.3」前半の部

まずは、前半の、アルバム「Mr.メトロポリス」の映像版とも言える8曲について。
いきなり、何が始まったかと思いました。カラオケのバックに流れるような映像。しかし、そこに映っているのは純子さん。少なくとも、Vol.1,2は全て演奏&歌唱のシーンだったのが、いきなりイメージビデオのような、バックグラウンド映像のような、そんな始まりです。が、しかし、これはこれで、貴重な映像です。歌っていない純子さんの姿。ただ歩いていたり、電話していたり・・・ある意味、サービスショット(写真ではありませんが)とも言えるかもしれません。
最初から、今までとちがう雰囲気で入った後は、「小さな頃」で、子守唄を歌うような純子さん。幻想的な感じです。
短い「小さな頃」で一息ついたところで、「Deja Vu」でいつもの純子さんのパフォーマンスに戻り、ほっと一安心。この曲は名曲です。純子さんの曲の中ではカッコイイ系ですね。
さらに次の「ワンダフル・シティ」では、もう肩揺らし揺らしで、ノリノリの純子さん。♪Woo~とか♪消えていく~と伸ばすときの、口をすぼめたところが、またチャーミング!あれは、ちょっと映りを意識してますね、たぶん。
という感じで、観てる方も乗ってきたところで、「冬」をしっとりと歌う純子さん。銀色のブラウスなど着てます。カメラアングルが、演歌歌手モードです。このカメラワークは、純子さんをアイドルだと思っている人にはたまりません。左からのカットが切れたら右から、といった憎い映し方してます。
少し、落ち着いたところで、「サンディエゴ・サンセット」で、純子さんらしい純子さんに戻ります。この曲では、超アップの映像が、案外長く続きます。こりゃ、目の前で歌われてる気分です。正面を見て歌うシーンでは、まっすぐ見つめられてる感じで、少し照れますね。
てな感じで気分よくなったところで、再びバラードの「シルエット」。これも「冬」同様、キーボードなしで歌ってます。バラード同士だからでしょうか、カメラのカットも「冬」によく似てます。♪もう~あなたに帰らないわ~というところで目をつぶってるところが、色っぽい。
その色っぽさに酔ったところで、このアルバムの締めの曲「Another Day,Another Me」です。とても穏やかな表情で、リラックスしてる純子さんです。曲自体が、明日は楽しい日が待っている、みたいな曲ですから、聴いてる、いや観てる方も気持ちが弾んできます。それでもって、エンディングは、「チームJUNKO」という感じのコーラス隊(すみません、この方々のことはよく知りません・・・)の皆さんとの合唱です。この雰囲気がまた、なんとも言えず、あったかい感じでいいです。
ということで、前半の「Mr.メトロポリス」コーナー終了です。
なんか、ざっと流した感想でしたが、とにかく、見どころはたくさんです。
後半も楽しみです。


八神純子「コッキーポップコレクションVol.3」

2007-04-25 22:53:03 | 八神純子

とうとう、手元に来ました、Vol.3!
でも、もったいなくて、まだ見てません。
まず、見る前の感想を書いておきたくて・・・おバカです。

あらためて、曲目を見る。まず出だしから、3rdアルバム「Mr.メトロポリス」から8曲。これがほぼレコードの曲目順に出てきます。レコード聴いて、引き続きこのDVDを観る、なんておつな楽しみ方もできそうです。
その後は「I’m A Woman」~「恋のマジックトリック」のシングル曲が続きます。どちらもアップテンポの曲だけに、純子さんのノリノリのシーンが期待できそうです。
で、次の「For You」。これは、「恋のマジックトリック」のB面とはわかっているんですが、聴いたことがない曲です。どんな曲なんだろう?そんなワクワク感があって、楽しみな曲です。
その後、アルバム「夢見る頃を過ぎても」から4曲。実はこのアルバムは最近オークションで手に入れたもので、私が若き純子さんファンだった当時は聴いていない曲がほとんど。ある意味、未踏の地というところですから、これも楽しみです。
それでもって、締めはシングル曲「サマー・イン・サマー」。これは純子さんらしい曲(だと私は思ってます)ですから、締めにはもってこいではないでしょうか。

という全16曲。
これだけ入って、定価3000円。1曲あたり200円弱ですから、缶ビール1本分で、すばらしい歌と純子さんのお姿が観れるんですから、なんとお買い得なDVDでしょうか。まあ、この際、お買い得かどうかというのは、全く問題になりませんけどね。

ともかく、もうすぐこのDVDの映像が私の網膜に写され、それを視神経が信号に変え、脳に送るわけです。そして、私の脳内に快楽物質セロトニンが分泌され、私は幸せな気分に包まれる・・・まあそんなことになるのでしょうね。

なんか、もったいないんで、今日は1日寝かせて、明日じっくり堪能しようと思います。

アイドル雑記帳 島田奈美「ガラスの幻想曲」

2007-04-23 23:21:45 | アイドル


島田奈美「ガラスの幻想曲」(1986)

14枚のシングル、10枚のオリジナルアルバムを出していなければ、奈美ちゃんはいわゆる「グラビアアイドル」だったのかもしれない。おニャン子バブルの真っ只中、ある意味無謀ともいえる、歌中心のアイドルとして果敢に挑んだ、という印象があります。
しかし、歌唱力は、アイドルとしてはかなりのものです。声の伸びもいいし、とても素直な声です。
このデビュー曲「ガラスの幻想曲」、作詞森雪之丞、作曲中崎英也です。森さんは80年代アイドルポップスの作詞ではかなり活躍された方です。シブがき隊の初期の曲や、斉藤由貴ちゃんの代表曲「悲しみよこんにちは」などを手がけています。中崎さんは、米米クラブや小柳ゆきさんのプロデュースなどで活躍されたようですが、アイドルものはそれほど手がけていない感じです。
この「ガラスの幻想曲」は、ミドルテンポの渋めの曲です。かわいさというより、しっかりした歌唱を生かした、聴かせる曲に仕上がっています。
詞はかなりドラマティックです。
サビの部分の
♪なぜ いじめるの? なぜ 迷わすの? 光の中に隠れたあなた 「好き」と叫んで からめた指が バラの小枝に変わってしまう・・・とまどいの幻想曲(ファンタジー)
♪なぜ 優しくて なぜ 冷たいの? 片想いだと 笑っていいわ ナイフの谷に 身を投げかけた 今日の私を止めてほしくて・・・とまどいの幻想曲(ファンタジー)
のみならず、詞全体がまさにファンタジックです。
奈美ちゃんは、主に雑誌「MOMOCO」で活躍していました。私も当時の「MOMOCO」は何冊か持っていますが、ジャケット写真でわかるように、“菊池桃子系美少女”の完成形ではないかと思います。奈美ちゃんとほぼ同時期に、同じMOMOCO系の西村知美ちゃんもデビューしてますが、知美ちゃんが同級生系美少女だとすれば、奈美ちゃんは、誰もがあこがれる真性美少女、という感じでしょうか。
奈美ちゃんは歌とグラビア中心の活動だっただけに、お茶の間の目に触れる機会は少なかったかもしれませんが、4枚目の「Free Baloon」では「ザ・ベストテン」にもランクインしており、人気は根強いものがあったようです。
まさに、「アンチ・おニャン子」の刺客だったのか、とすら思ってしまいますが、世のアイドルファンは、必ずしもみんながおニャン子支持派ではなかったことの証と言えるかもしれません。
ちなみに、私個人的には、「内気なキューピッド」の弾けた感じが気に入ってます。
奈美ちゃんは、1980年代の終わりとともにスパっと引退。その後は音楽ライターやライブハウスのDJとして活躍中とのこと。こういったあたりの思い切りも、新世代のアイドルという感じです。
島田奈美、こんな美少女に会ってみたかった。

池田晶子さんに捧ぐ

2007-04-23 00:31:29 | 哲学
今回は、新カテゴリーのエントリーです。

今日、本屋へ行ったところ、哲学書コーナーに「池田晶子氏逝く」というポップ発見。一瞬、立ち尽くした。確かに、最近哲学書コーナーをのぞいていなかったこともあるが、他でもない池田さんが亡くなっていたとは・・・。信じられないような、事実だった。
池田さんといえば、最近では「14歳からの哲学」とか「41歳からの哲学」などを著した文筆家で、一般的には。専門用語を使わずに哲学を語る人、と言われていた方である。
亡くなったのは2月23日だそうである。死因はがんとのこと。
私が池田さんの書と出合ったのは、約8、8年前、東京で精神的にはかなり参っていた頃であった。もともと、哲学系の読み物は好きであったのだが、池田さんの語る「池田節」とでもいうべき、軽快な語り口と、そこに含まれる「考える」ことへのこだわりに、人生観・哲学観を根っこから揺さぶられた。以来、池田さんの著作は熱心に読んでいた。
40前くらいから、精神的に落ち着いたこともあり、しばらく池田さんの著作は読んでいなかったが、40を過ぎたので、「41歳からの哲学」を読もうかと手元においていたところだった・・・。
私の「生き方」に多大な影響を与えた池田さんについては、折にふれ、語って行きたいと思う。(このブログには合わないか・・・?)
池田さんのご冥福をお祈りするとともに、池田さんの伝えたかったことが、一人でも多くの人に伝わることを祈って・・・合掌。

東京・神田古本屋街巡り

2007-04-21 20:43:07 | Weblog
昨日から東京へ来ておりまして、昨晩は東京在住時代から世話になってる先輩と飲み会でした。で、今日は昼前くらいから夕方まで、神田古本屋街にて、中古レコード・CD屋を巡り歩いて、ブログのネタを仕入れてきました。名古屋でも、よく中古屋には行くんですが、やり神田古本屋街は品揃えがすごい!宝の山という感じです。あちこち回ってなかなか絞り切れず、また資金も使い切ってしまったので、うしろ髪ひかれながらも、切り上げて、帰っているところです。
途中、写真集やポスターや古い雑誌などの専門店も覗いてみましたが、まあ、よくぞこんなもの売ってるなあ、と、思わず唸ってしまうものもあり、見てるだけでも楽しめます。ほしいなあというものもありましたが、私が欲しいと思う写真集などはだいたいがすごく高い!この値段で買う人いるの?と思うのですが、世の中、マニアは必ずいるのでしょう。
私は、レアものコレクターではなく、80年代~90年代のアイドルにもう一度光を当てることを使命としてますから、どちらかと言えば、質より量です。
でも、なかなかいいシングル盤やCDを十数枚ほど仕入れましたよ。ただ、今回購入したシングル盤でも一枚1800円なんてものもあり、相場というものの力を実感しましたね。購入はしませんでしたが、欲しいなあと思ったもので2500円のシングル盤もありましたからね。
とにかく、神田古本屋街は奥が深い。交通費はかかりますが、上京の折にはできるだけ時間を作って行きたいとおもえる、楽しいところです。


八神純子 夜ヒットで「ラブ・シュープリーム」熱唱

2007-04-18 21:22:50 | 八神純子
今日、スカパーのフジテレビ721で放送された「夜のヒットスタジオ」の再放送で、八神純子さんの「ラブ・シュープリーム」が放送されました。
ちなみに、登場時の歌は郷ひろみの「セクシー・ユー」でした。この、ちょっとした余興でも、純子さんが歌うと、すごくいい曲に聞こえてしまいます。しかも、余興ですから、すごくリラックスしてて、楽しそうな表情で歌ってます。
この放送は、1983年3月28日放送分です。というと、アルバムで言うと「FULL MOON」が出る半年くらい前という時期ですね。
で、本番の「ラブ・シュープリーム」。
白い襟なしブラウスに、黒のパンツ。腰に赤の大き目のベルトといういでたちで、「カッコイイ!」。いつもながら、歌の世界に入り込んでる純子さんです。歌は当然すばらしい。伸びのある、美しい歌声を披露してくれてます。素敵です。見た目、ややふくよか(?)かなという感じですね。赤の丸いイヤリングがチャーミングです。
ここでは、スタンディングスタイルで歌ってます。確かに、このバラードは、ピアノ(キーボード)を弾きながらというよりは、じっくり歌う姿が似合いますね。
司会者とのやりとりを聞いていると、ちょうどアメリカでビューの前のようです。ビルボード誌に掲載された記事が紹介されたりしてます。
歌番組で生で歌う純子さんを見るのは、多分「パープルタウン」以来かもしれません。大人になった純子さん、何か貫禄のようなものさえ感じてしまった私です。
こういう映像が放送されるスカパー、ありがたい限りです。
またまたちなみに、ですが、純子さんを紹介してくれたのは、デビューしたての伊藤麻衣子ちゃん。「パープルタウン」を歌ってくれましたが、こちらはオリジナルとは全く違ったイメージですが、かわいさ全開という感じで、よかったです。
こう思うと、夜ヒットのこの登場シーンは、案外楽しめますね。

アイドル雑記帳 山口百恵「いい日旅立ち」

2007-04-16 23:59:02 | アイドル


山口百恵「いい日旅立ち」(1978)

この曲を知らない人ってどれくらいいるんでしょうか?あまりにも有名な、百恵さんデビュー6年目、通産26曲目のシングルである。とはいえ、当時まだ19歳!大人っぽいです!しかも歌もうまいし、曲も詞もジーンと来ます。
ちなみに、作詞作曲は谷村新司です。あの方も、心を打つメロディメーカーとしては、日本屈指の作曲家です。
♪あ~日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日 旅立ち 夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を道連れに・・・
♪いい日 旅立ち 幸福をさがしに 子供の頃に歌った歌を道連れに・・・
当時の百恵さんを、単なる一アイドルとして語るには、あまりにも存在が大きすぎますが、この曲は日本アイドル歌謡における最高傑作といってもいいのではないかと思います。かならずや、後世まで歌い継がれる名曲だと思います。
ジーンと来る曲という意味では、さだまさし作の「秋桜」もありますが、百恵さんのすごいところは、こういう情感豊かな歌をしっとり歌うかと思いきや、「プレイバック Part2」、「絶体絶命」みたいな、チョイ悪女風の曲も、雰囲気満々に歌うところですね。特に「プレイバック Part2」は、当時はかなり物議をかもしましてたのを覚えてます。
特に、百恵さんは低い声に凄みがあって、渋いです。
「プレイバック・・・」の♪坊やいったい何を教わってきたの、とか
「絶体絶命」の♪bye bye bye bye やってられないわ
とかいうところは、ビリビリ来ます。
百恵さんはデビューから8年後の1980年、結婚とともに引退。そうそう、引退コンサートでマイクをステージに置くシーンがあまりにも有名です。32曲ものシングルを次々とヒットさせた百恵さんだったからこそ、似合うシーンですけどね。で、引退後、完全に芸能界とは縁を切ってるところも、すごいといえばすごいです。(そう思うと、意識したかどうかは別として、80年代に現れたもう一人のスーパーアイドル松田聖子は、百恵さんと全く対照的な生き方をしてることになりますね。)
山口百恵、アイドルの枠では語りきれない,伝説のアイドルです。


アイドル雑記帳 高岡早紀「Mon cher」

2007-04-15 23:41:17 | アイドル


高岡早紀「Mon cher」(1991)

これは、高岡早紀ちゃんのベスト盤っぽい企画ものアルバムです。早紀ちゃんの曲の合間にインストが入っている、アイドルもののCDでたまに見かけるタイプのアルバムです。
作曲陣は加藤和彦と千住明。千住さんは「サウンド・エディター&プロデューサー」というふうにクレジットされてます。シングル曲の「フリフリ天国」だけは、加藤和彦作の異色作(一瞬、帰ってきたヨッパライを思い出しました。)ですが、それ以外は全体的にはしっとりした、心地よいメロディと音作りがされてるアルバムですね。特にインスト曲は、さすが千住さんという、クラシカルな音です。
早紀ちゃん、歌はやや弱めの声でささやく感じですが、声はきれいで、聴きやすいです。
シングル曲の作詞は森雪之丞が多いようですが、「フリフリ天国」とか「薔薇と毒薬」など、ちょっとひと癖あるタイトルで、詞もちょっとひねってたりしてます。まあ、80年代後半から90年代は、アイドルのレコード(もうCD時代かな?)はなかなかヒットしませんでしたから、何かひとひねりしないと、ということだったんでしょうか。
早紀ちゃんの歌手としてのイメージはちょっと薄いですね。その代わり、ドラマや映画にはよく出てます。どちらかというと、女優が主だったと思います。
このアルバムにも収められてますが、デビュー曲「真夜中のサブリナ」はいい曲です。確か靴のCMにも使われたんじゃなかったでしょうか?アイドルのデビュー曲にしては、シブいです。そう、あのCMで踊っていた早紀ちゃんはきれいでした。
このアルバムのジャケットは、南の島っていうイメージで、早紀ちゃんっぽくないと私は思うのですが、それはともかく、典型的な美少女だと思います。当時のアイドルの中でも、美少女という言葉が最も似合うアイドルの一人だと思います。
その美しさがあだになったのか、私生活のほうでは不倫(?)→離婚問題などあったりしましたが、今でも女優として活躍してます。
早紀ちゃん、アイドル不毛時代に咲いた一輪の花、って感じでしょうか。

アイドル雑記帳 おニャン子クラブ「ウェディングドレス」

2007-04-15 03:49:50 | おニャン子クラブ


おニャン子クラブ「ウェディングドレス」(1987)

おニャン子クラブのラストシングルです。おニャン子クラブ名義としては9枚目のシングル。解散=夕ニャン終了決定後に出されたシングルでもあります。
秋元康-高橋研のコンビによる作品。
おニャン子クラブ名義のシングルは、基本的は元気系の曲がほとんど(例外は、「なかじ」卒業記念曲の「じゃあね」だけ)なんですが、この曲はしっとりした曲です。で、どうしても解散前のなんとも言えない寂しい雰囲気を思い出してしまって、いつ聴いても切なくなります。
これ書きながら、昔のビデオを引っ張り出してきて、見てみました。メインボーカルをとっているのは、永田ルリ子、白石麻子、富川春美、横田睦美、布川智子の5人。当時の現役メンバーの中では、早い時期からのメンバーで、かつソロデビューしなかった5人ということになるのかな。(正確には、白石麻子ちゃんは「ニャンギラス」でデビューはしていますが。)ある意味、この5人がラストシングルのボーカルをとるということが、おニャン子クラブのあり方というか、姿勢というものが現れていると思んですよ。つまりは、あくまで「普通の女の子のクラブ活動」ということなんですね。アイドルではある、でも完全な芸能人ではないという、微妙なスタンスこそが、おニャン子人気の源泉だと思うんです。
まあ、おニャン子論みたいのは、また他の機会に譲るとして、この「ウェディングドレス」、シンプルでいい曲だと思います。個人的には、それまでもおニャン子クラブ名義のシングルのボーカルを何度かとっている白石麻子ちゃんが、とても楽しそうに歌ってるのが印象的です。白石麻子ちゃんと言えば、「うしろゆびさされ組」の2枚目「バナナの涙」のバックでの弾けた振りが思い出されます。富川、横田、布川の3人は、目立たないけどきっちり存在感は示してました。永田ルリ子ちゃんは、まあ、最近、肖像権問題とかで注目されましたが、夕ニャンスタート間もない頃からのメンバーで、ボーカルもよくとってましたし、初期おニャン子の顔の一人ですね。
こんな5人がボーカルをとったこの曲、歌自体は結婚を歌ったものですが、結婚に旅立ちを重ねた詞が、おニャン子のラストソングなんだなあ、と思わせます。
♪しあわせが住む街へと 旅立つチケットは いつもより長いキスと 薬指のリング
♪友達に借りた車 空き缶 下げながら 新しい地図を持って 旅だっていきます
詞は、さすが秋元康です。
当時、人気はかなり落ちていた頃だし、一般の人にはこの曲のイメージは薄いんでしょう。
でも、ファンにとっては、解散の想い出と重ね合わされる、忘れがたい一曲です。