kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

アイドル雑記帳 島田奈美「ガラスの幻想曲」

2007-04-23 23:21:45 | アイドル


島田奈美「ガラスの幻想曲」(1986)

14枚のシングル、10枚のオリジナルアルバムを出していなければ、奈美ちゃんはいわゆる「グラビアアイドル」だったのかもしれない。おニャン子バブルの真っ只中、ある意味無謀ともいえる、歌中心のアイドルとして果敢に挑んだ、という印象があります。
しかし、歌唱力は、アイドルとしてはかなりのものです。声の伸びもいいし、とても素直な声です。
このデビュー曲「ガラスの幻想曲」、作詞森雪之丞、作曲中崎英也です。森さんは80年代アイドルポップスの作詞ではかなり活躍された方です。シブがき隊の初期の曲や、斉藤由貴ちゃんの代表曲「悲しみよこんにちは」などを手がけています。中崎さんは、米米クラブや小柳ゆきさんのプロデュースなどで活躍されたようですが、アイドルものはそれほど手がけていない感じです。
この「ガラスの幻想曲」は、ミドルテンポの渋めの曲です。かわいさというより、しっかりした歌唱を生かした、聴かせる曲に仕上がっています。
詞はかなりドラマティックです。
サビの部分の
♪なぜ いじめるの? なぜ 迷わすの? 光の中に隠れたあなた 「好き」と叫んで からめた指が バラの小枝に変わってしまう・・・とまどいの幻想曲(ファンタジー)
♪なぜ 優しくて なぜ 冷たいの? 片想いだと 笑っていいわ ナイフの谷に 身を投げかけた 今日の私を止めてほしくて・・・とまどいの幻想曲(ファンタジー)
のみならず、詞全体がまさにファンタジックです。
奈美ちゃんは、主に雑誌「MOMOCO」で活躍していました。私も当時の「MOMOCO」は何冊か持っていますが、ジャケット写真でわかるように、“菊池桃子系美少女”の完成形ではないかと思います。奈美ちゃんとほぼ同時期に、同じMOMOCO系の西村知美ちゃんもデビューしてますが、知美ちゃんが同級生系美少女だとすれば、奈美ちゃんは、誰もがあこがれる真性美少女、という感じでしょうか。
奈美ちゃんは歌とグラビア中心の活動だっただけに、お茶の間の目に触れる機会は少なかったかもしれませんが、4枚目の「Free Baloon」では「ザ・ベストテン」にもランクインしており、人気は根強いものがあったようです。
まさに、「アンチ・おニャン子」の刺客だったのか、とすら思ってしまいますが、世のアイドルファンは、必ずしもみんながおニャン子支持派ではなかったことの証と言えるかもしれません。
ちなみに、私個人的には、「内気なキューピッド」の弾けた感じが気に入ってます。
奈美ちゃんは、1980年代の終わりとともにスパっと引退。その後は音楽ライターやライブハウスのDJとして活躍中とのこと。こういったあたりの思い切りも、新世代のアイドルという感じです。
島田奈美、こんな美少女に会ってみたかった。

池田晶子さんに捧ぐ

2007-04-23 00:31:29 | 哲学
今回は、新カテゴリーのエントリーです。

今日、本屋へ行ったところ、哲学書コーナーに「池田晶子氏逝く」というポップ発見。一瞬、立ち尽くした。確かに、最近哲学書コーナーをのぞいていなかったこともあるが、他でもない池田さんが亡くなっていたとは・・・。信じられないような、事実だった。
池田さんといえば、最近では「14歳からの哲学」とか「41歳からの哲学」などを著した文筆家で、一般的には。専門用語を使わずに哲学を語る人、と言われていた方である。
亡くなったのは2月23日だそうである。死因はがんとのこと。
私が池田さんの書と出合ったのは、約8、8年前、東京で精神的にはかなり参っていた頃であった。もともと、哲学系の読み物は好きであったのだが、池田さんの語る「池田節」とでもいうべき、軽快な語り口と、そこに含まれる「考える」ことへのこだわりに、人生観・哲学観を根っこから揺さぶられた。以来、池田さんの著作は熱心に読んでいた。
40前くらいから、精神的に落ち着いたこともあり、しばらく池田さんの著作は読んでいなかったが、40を過ぎたので、「41歳からの哲学」を読もうかと手元においていたところだった・・・。
私の「生き方」に多大な影響を与えた池田さんについては、折にふれ、語って行きたいと思う。(このブログには合わないか・・・?)
池田さんのご冥福をお祈りするとともに、池田さんの伝えたかったことが、一人でも多くの人に伝わることを祈って・・・合掌。