kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

アイドル雑記帳 菊池桃子「IVORY COAST」

2010-06-24 22:19:55 | アイドル


W杯では、明日未明からは日本対デンマーク戦が行われ、日本・デンマークともに決勝トーナメント進出をかけた戦いが始まります。

アジアの韓国やアフリカのガーナが決勝トーナメント進出を決める一方、ヨーロッパの強豪フランスがチームのまとまりを欠いて、リーグ戦敗退となるなど、波乱万丈のW杯南アフリカ大会。

そんな中、アフリカ代表として出場している国に、"コートジボワール"があります。”コート・ジボワール”を日本語訳すると”象牙海岸”となります。そうです、コートジボワールという国は、アフリカ西海岸の国で、植民地時代には象牙の出荷地だったところなのです。

で、それがなぜ菊地桃子ちゃんとつながるかというと、桃子ちゃんが主演した映画「アイドルを探せ」の主題歌「アイドルを探せ」のカップリング曲が「Ivory Coast」(=象牙海岸)という曲なのです。
いわゆる”B面”なんですが、この曲は、桃子ちゃんの「Special Selection1」というベストアルバムに収録されているんですね!
もちろん、当時最高のアイドルと言っていい桃子ちゃんが、搾取されるアフリカの苦悩を歌うはずはなく、全体として、アフリカという未知の大陸への憧れというモチーフの曲なのですが、聴いていると、悠久の大地を感じさせるような、雄大な曲で、あの、舌ったらずの桃子ちゃんの歌のイメージとはまったくフィットしないんですが、そのギャップがあったからこそ、私の脳裏にコートジボワールという国名を刻みこんだんだと思います。
そんなわけで、今回のW杯にコートジボワールが出場してきたとき、この曲が頭の中でリンクして、また聴きなおしたいと思うに至ったんですね。

この頃の桃子ちゃんは、アイドル歌手という面では晩年だった感があり、初期のカワイイ路線から、渋めにしっとり歌うイメージの曲がメインだった頃ですね。「アイドルを探せ/Ivory Coast」もそういう流れの中でリリースされた作品でした。

どう聴いても、決してうまいとは言えない歌唱なんですが、桃子ちゃんの歌には、桃子節とでもいうような、聴く人の方の力を抜くような、そんな癒し感があるんですよね。でもって、そういう歌の世界と、菊地桃子というパーソナリティが見事にマッチしているんですね。そういう意味では、いとつの世界観のようなものを体現できた、稀有のアイドルと言えるのかもしれません。

今では泣かず飛ばずになっているプロゴルファーの西川選手と結婚・出産。その後の芸能活動はCMのみと、芸能界からは距離を置いている桃子ちゃんですが、CMで観る限り、当時の”癒し姫”という雰囲気を醸し出してます。
まあ、桃子ちゃんがこのまま本格復帰しなかったとしても、彼女の残した作品は、永遠に癒しの風を吹かせ続けることでしょう。

で、最後に一言。そんな桃子ちゃんが歌った”コートジボワール”には、予選リーグ最後の試合で、アフリカ勢らしい、躍動感のあるプレーで存在感を示してほしいです。
(案外、日本チームの勝ち負けより、個人的にはコートジボワールの試合の方が気になるかも・・・。)

 


八神純子さんの歌聴きませんか・・・ジョハナスバーグ

2010-06-21 23:17:02 | 八神純子

世は今、サッカーワールドカップの話題で持ち切りの感がありますね。
かくいう私、小学校5・6年生の時、毎日練習していた、サッカー少年でしたから、サッカー自体は今でも好きですが、私は、”ワールドカップ狂想曲”みたいな雰囲気が好きではなく、この時期だけはなんか冷めてます。

ということで、今回のワールドカップの開催地は、南アフリカ共和国。最近の若者は習っていないかもしれませんが、南アフリカといえば、1980年代までは”アパルトヘイト”という黒人に対する人種差別を政策として行っていた国ですね。

その南アフリカ最大の都市が、ヨハネスバーグですが、英語読みだと”ジョハナスバーグ”となります。そして、この街の名がタイトルとなっている曲が、八神純子さんのアルバム”COMMUNICATION”に収録されています。

アルバム自体は、純子さんの後期の代表作という声の高い、ポップ色の強い作品ですが、その中で、ひときわ異彩を放っているのが、アパルトヘイトを批判する、政治色の強いメッセージを歌ったこの曲です。

♪肌の色が ふたつ それだけで ジョハナスバーグ 人と人が 傷つけあって 憎しみ 生まれてる・・・

というインパクトのある詞を、アフリカンビートっぽいリズムに乗せて歌っています。

そうそう、最近、ワールドカップがらみで、アフリカ初のポピュラーミュージックがラジオで流れてるのを聴いてたら、この曲を思い出したんです。
この曲は、初期の純子さんからは想像できないような音世界なんですが、新たな境地に入って行った純子さんの意気ごみみたいなものを感じる1曲のような気がします。

そんな感じで、偶然つながった純子さんとワールドカップ。
純子さんも心を痛めた”アパルトヘイト”は撤廃され、黒人も白人も盛り上がっているワールドカップ。あの、変な笛(ブルセラ?でしたっけ?)を吹きまくって応援しているスタンドは、平和の象徴のような気もします。
でも、ゲーム自体は、国と国の戦いの様相で、対戦国=敵国的な雰囲気が漂ってる一面もあります。私個人的には、日本チームの勝ち負けにドラスティックに一喜一憂したり、挙句の果てには罵倒したりというスタンスには、非常に違和感を感じます。日本チームが素晴らしいプレーで勝ち上がれば、それはそれで賞賛すべきだし、外国のチームだって、素晴らしいプレーには等しく賞賛しつつ楽しみたいと思うんですが・・・。
たとえば、今週、ヨーロッパの強豪でスーパースターのクリスチャーノ・ロナウドを擁するポルトガルとの試合がある、コートジボワールという国にとても注目したいです・・・ということで次回に続く。

アイドル雑記帳 吉沢秋絵「彼女の夏+シングルコレクション」

2010-06-08 21:21:00 | アイドル

最近、歳をとったせいか、やたらと青春時代のことを思い出すことが多いです。
私にとっての青春時代・・・というと、やっぱりアイドルとつながるんですが、特に、おニャン子クラブは外せない存在なんですね。

とはいえ、当時大学生の私には、すべてのレコードを買うほどの財政的余裕はありませんでしたから、レンタルで済ませていた作品も多かったです。

吉沢秋絵ちゃんのアルバムも、そういう状況下、持っていませんでした。
で、このたび、1stアルバム「彼女の夏」にその後の全シングルをカップリングしたスペシャルCDを買って聴いてみました。
でも、おニャン子現役時代に、秋絵ちゃんを特別好きだったことは、たぶんありません。でも、突然、なぜか、彼女の曲をじっくり聞きたい気分になったんですね。

秋絵ちゃんについては、以前このブログで2ndシングル「季節はずれの恋」で書いたんですが、あらためて曲を聴きながら、当時のことを思い出してみると、また違った感想を持ったので、あらためて書こうと思った次第です。

前回の記事で、「秋絵ちゃんはおニャン子らしくないおニャン子」という趣旨で書いたのですが、もしかしたら、おニャン子クラブというのは、秋絵ちゃんのようなコの集まりこそが本来の姿だったんじゃないか、と思うようになってきたんですね。

当時、斉藤由貴ちゃんの後を継ぐスケバン刑事候補のオーディションで合格しながら、結局スケバン刑事は南野陽子ちゃんとなり、秋絵ちゃんは準主役となったこと。また、おニャン子合格後即ソロデビューにたことによる、おニャン子内部での違和感。そういった、強い逆風を受けていた秋絵ちゃん、夕ニャン出演日数もあまり多くなかったです。
はたまた、歌の方はというと、はっきり言って、素人以下と言ってもいいかもしれません。

でも、そういう諸々を踏まえたとしても、やっぱり秋絵ちゃんは魅力的なおニャン子だった、と言いたいんです。おニャン子クラブのキャッチフレーズの1つに、「放課後のクラブ活動」というのがあったと思います。結果的に、秋絵ちゃんはおニャン子合格後すぐに「歌手」という立場に立ってしまったんですが、あの普通さ、あのほんわかさこそ、時代がおニャン子に求めていたものだったんじゃないかと思うようになってきました。

それに、歌手デビューしたとはいえ、あの歌唱はある意味、素人に徹しています。決してうまく歌おうとしていません。メロディに合わせて淡々と歌っているだけです。つまり、いわゆる音楽的には全くダメということかもしれません。
でも、当時のおニャン子人気の理由などを考えれば、あの秋絵ちゃんの歌こそがおニャン子らしさを体現した歌だと思うんです。

まあ、いろんな意見はあるでしょう。でも、私は今、秋絵ちゃんの舌っ足らずの甘え声の歌を聴くと、80年代の作られたアイドル路線に対するアンチ路線としてのおニャン子クラブの、典型的な姿がそこにあると思うのです。

おニャン子解散から20年以上経って、こんなCDが流通しているという事実が、おニャン子の存在意義を示しているのかもしれません。
奇しくも、ここ数年、ある意味「おニャン子的」なアイドル集団が乱立していますしね・・・。