kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

八神純子 「FULL MOON」

2007-04-13 23:33:30 | 八神純子


八神純子「FULL MOON」(1983)

純子さんの8枚目、オリジナルアルバムとしては7枚目のアルバムがこの「FULL MOON」です。と同時に、ディスコメイトレーベル(YAMAHA)から出した最後のアルバムでもあります。
レコード会社が変わるって、単に販売網とか販売戦略が変わるだけでしょ、って、イギリスニューウェイブ系ポップミュージックにハマるまでは思ってました。
でも、レコードのというのは、アーティストとレコード会社の共作という面があって、アーティスト側からすれば、より自分のやりたい作品を作るために、レコード会社を移籍するってことは、よりよい作品を作るための通過儀礼のようなものなんだ、と、いろんな音楽経験を経て、素人なりに理解しています。
で、この「FULL MOON」、確かに初期の純子さんからすると、音づくりがだいぶ違ってきてます。聴く側の勝手な解釈かもしれませんが、なんとなく、この後のMOONレーベルへの移行期なのかなあ、という感じのするアルバムです。いわば、フォークっぽさが薄れてきて、ビート感が強い曲が多くなってきたかなあ、というイメージかな。この感じはちょっと前のシングル「パープル・タウン」あたりから見えて来てて、このアルバムの「黄昏のBAY CITY」なんか、初期の3枚のアルバムにはなかった感じですしね。
たぶん、純子さんはアメリカに長期滞在したことで、曲づくりや音作りの方向性に関し、何かを掴んだんだと思います。それについて、良し悪しを議論することは無意味であって、純子さんがアーティストとしての殻をひとつ破ったと考えるべきなのかなあ、と思うんですね。
私の手元にあるMOONレーベルのアルバムは今のところ「ヤガマニア」だけなんですが、「FULL MOON」と「ヤガマニア」を続けて聴くと、何かが変わったなあと感じます。もちろん、私はYAMAHA時代もMOON時代もどっちも好きですけどね。
話がそれましたが、この「FULL MOON」の中で私が好きで、かつ、なんとなく異色だなあと思う曲が、「No!」という曲です。この曲は、はっきり言って、アイドル歌手に歌ってほしいような曲です。しかも、ちょっとボーイッシュなアイドル歌手、そうですね、思い浮かぶのは本田美奈子ちゃんとか、三原順子さん、荻野目洋子ちゃんあたりかな?
♪今はきかないで 恋人が居るかどうかなんて 白いTシャツが眩しい
♪ルールどおりの恋じゃいや 少しだけハラハラさせてほしい ひといきに走ってハイウェイ
なんていう歌詞だし、曲調もノリノリって感じですからね。純子さんっぽくないカナ?て思います。
純子さんは、たまにそういう曲を作って歌うんですよね。またいつか書こうと思いますが、宮崎美子さんに提供した「NO RETURN」なんかもそうですね。
こういう曲を自分で歌うのも、純子さん自身楽しんでたんだろうなあ、と私は思ってます。
と、まあ、「FULL MOON」についての感想とも言えませんが、コッキーポップコレクションのDVD Vol3のパッケージが「FULL MOON」のジャケット写真になった記念に、「FULL MOON」関連で思うことを書いてみました。
最後に、ジャケット写真、落ち着いたいでたちなのに、なんかエキゾチックな感じで、いいです。左手の薬指の真珠の指輪が、なんとなく意味深だなあ。