kosukeのきまぐれWORLD

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アイドル雑記帳 菊池桃子「Say Yes!」

2007-04-02 01:43:38 | アイドル


<動画はこちらからどうぞ>
http://www.youtube.com/watch?v=yeV7y39ZgQo

菊池桃子「Say Yes!」(1986)

今日から新年度が始まる、ということで、元気の出る1曲を紹介しよう。
この曲は、桃子の曲の中では唯一といっていいくらい、ノリのいい曲である。
デビュー以来、別れや片想いの曲が大半であったのが、突然この「Say Yes!」で弾けた、という感じである。とはいえ、やっぱり、桃子にはしっとりした曲に、別れや片想いの歌詞の方が似合っているとは思うのだが。

桃子の歌手歴は実は意外に短い。1984年に「青春のいじわる」でデビューしてから、1987年の「ガラスの草原」で一旦ピリオドとなる。(この後2年ほどの間はバンド「ラ・ムー」として活動。)その間、名曲「卒業」をヒットさせているが、私個人としては、心弾む感じがする、この「Say Yes!」が最も好きな曲である。
作曲は林哲司、作詞売野雅勇の典型的なアイドルポップスコンビによる作品。
いわゆる、応援メッセージソングなのであるが、この曲において初めて、桃子が振り付きで歌ったのである。
それまでの桃子は、マイクを持ってお嬢様風に歌うというスタイルだったのだが、この曲のときはスタンドマイクで、全身でリズムをとりながら、♪Say Yesと歌うときに大きく手を広げる、かの有名な振りをつけて歌うのである。
また、この曲の衣装は、白いベストに赤基調のチェックのミニスカートに赤いハイソックスという、それまでの桃子のイメージをがらりと変えた、衝撃ものであった。

桃子のデビュー後まもなく、1985年からおニャン子バブルがやってくる。この曲はまさにそんなおニャン子バブル期真っ只中の曲である。しかし、桃子はおニャン子バブル期においても、独自のほんわかスタイルで確固たる地位を築き、歌にドラマにと大活躍だった。特に、CM出演が多いところが、桃子のお茶の間的人気の高さを示しているであろう。そう、この「お茶の間的魅力」が、おニャン子にはなかったものだった。
そして、そのスタイルは雑誌「momoco」を通じ、西村知美や島田奈美といったフォロワーを輩出することになる。
今や2児の母であり、芸能活動はぼちぼちのようだが、ミツカン、三菱電機など、相変わらず数本のCMに主婦&お母さん役で出演しており、根強い人気を示している。
菊池桃子。見ていて心やわらぐ稀有なアイドルである。