kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

アイドル雑記帳 河合その子「青いスタスィオン」

2008-04-11 23:02:08 | おニャン子クラブ

河合その子「青いスタスィオン」(1986)

ご存じ(と言っても、今30代半ば以上に方にとって、ですが)おニャン子クラブ会員番号12番、河合その子ちゃんの3枚目にして、おニャン子クラブ在籍時のラストシングルです。
私がおニャン子蟻地獄に落ちていくきっかけとなったのが、「ザ・ベストテン」にソロとして初登場した時のその子ちゃんを観てしまったことということもあり、良くも悪しくも、切れない縁です。

この「青いスタシィオン」は秋元-後藤の黄金コンビによる作品。この曲はタイトルどおり、駅のシーンを描いているのですが、圧巻なのは、サビの部分以外は、リズムセクションが、最初から最後まで電車が走っているかのようなリズムを刻んでることです!しかも、そんなリズミカルなテンポなのに、どこかさびしさを感じさせるメロディ・・・。私が言うと、なんでもそうなってしまって信憑性ないかもしれませんが、これは名曲でしょう。編曲も後藤次利。後藤にしてみれば、他でもないその子ちゃんの曲ですから、力の入れようが違ったのでしょう。さすがですね。

このレコードジャケット、その子ちゃんの曲では、たぶん唯一、笑顔の写真です。しかも、ちょっとはにかみがちな、まさに”その子スマイル”です!おニャン子卒業記念シングルだけに、サービスカットだったのでしょうか。
それに、このシングルを予約すると、その子卒業記念アルバムなるものがもらえました。私は2枚買ったんで、これが2冊あるはずですが、現在行方不明・・・。

おニャン子解散から、昨年9月で20年が経ちました。でも、いまだにデジタルオーディオプレーヤーに、「おニャン子A面コレクション」のCD5枚分の全曲を入れてる私です。ノスタルジーなのかもしれませんが、あの頃の、あの熱さは、今でも持ち続けたい、そんな風に思わせてくれる曲たちです。

そのきっかけを作ってくれたその子ちゃんは、私にとっては永遠のアイドルです。

うしろゆびさされ組「バナナの涙」と共通一次試験

2008-01-20 22:04:19 | おニャン子クラブ

うしろゆびさされ組「バナナの涙」と共通一次試験

今日で、今年の大学入試センター試験が終わったようです。
歳のせいか、最近、昔のことをよく思い出してしまうので、それをこのブログに書いたりしているわけですが、当時、共通一次試験と呼ばれていた、現センター試験で思い出す曲というと、この「バナナの涙」しかありません。(ちなみに、この曲はw回目の登場です。)

私にとって、3回目の共通一次は、1986年1月25,26の2日間。1回目(現役時)の会場は長崎大学、2回目は九州大学、そして、最後となった3回目は、今はなき福岡の老舗予備校、水城学園でした。水城学園といえば、福岡の方には有名ですが、天神からこの予備校(近くにもうひとつ、九州英数学館という予備校もありました)へ続く通りは「親不孝通り」と呼ばれています。私の通った予備校はその2つとは違いましたが、親不孝には変わりないですからね。3回目で終わってよかったなあ、とつくづく思います。

で、この試験の直前の1月21日にリリースされた、うしろゆびさされ組の2曲目のシングルが、この「バナナの涙」であります。
地元福岡で「夕ニャン」の放送が始まったのは、この年の1月27日、共通一次の翌日だったんです。つまり、この曲は、最初はレコードでしか聴けなかった(つまり、映像を観ていなかった)んです。でも、当時すでにおニャン子ファン(雑誌情報や、TVの歌番組などで、ハマっていました)だった私は、最新のこの曲をテープに録り、ウォークマンで聴きながら、共通一次の最後の仕上げをやっていた、そんな思いでの曲なのです。
特に、うしろゆびの二人はお気に入りだったこともあり、あのころのわたしには、「共通一次が終わった翌日には夕ニャンが観れて、バナナの涙も観れる!」というのが、大きなモチベーションになっていました。

しかし、この曲のほんわか度というか、ゆる~度というか、なんともいえない、力抜け加減は、それなりにピリピリしていた当時の私にとっては、精神安定薬のような効果があったと記憶してます。聴いていると、思わず微笑んでしまう、そんな素朴なメロディと、バナナを擬人化した、思わず笑ってしまう詞。秋元-後藤コンビの傑作アイドルポップスです。

歌っていた二人は、おニャン子解散後もソロで活動していましたが、高井麻巳子ちゃんは秋元氏の奥様に、そしてゆうゆこと岩井由紀子ちゃんは、芸能界での恋愛→破局というつらい思いをしつつ、今は普通の方の奥様です。
特に、高井麻巳子ちゃんは、「うしろゆび」的なお子ちゃまポップス路線はあまり好きではなかったようなので、この曲もあまり好きではない1曲なのかもしれません。
でも、当時のファンにとっては、あの、♪バ~ナ~ナ~の~な~みだ~・・・・っていう時の、あの振り付けは、忘れようにも忘れられないんじゃないかなあ、と思うんです。

そういえば、最近、モーニング娘。のレギュラー番組の視聴率が1%を割ったっていうニュースがありました。おニャン子とモー娘。。セールス、インパクト、いずれもモー娘。に軍配が上がり、当時おニャン子ファンであったつんく氏が目指した、おニャン子を超える女の子アイドル集団の夢はトータルとしては達成されたのでしょう。

でも、今から20年後、元モー娘。ファンがどれほどモー娘。の曲を懐かしく聴くかなあ?(ちなみに、私も、元モー娘。ファンでした。)モー娘。は確実に時代を作りました。おニャン子は旋風のまま幕を引きました。そういう意味では、おニャン子のはかなさみたいなものは、郷愁を誘うという意味では、モー娘。を上回ったのかもしれません。

センター試験から拡散して、こんな話になってしまいましたが、受験生の皆さんは、これからが本番です。アホな先輩ではありますが、若い皆さんが、試験でじるよくを十分発揮できることを、陰ながら応援します。

アイドル雑記帳 渡辺満里奈 from 写真集「GREEN PAGE」

2007-10-15 22:28:57 | おニャン子クラブ


渡辺満里奈 GREEN PAGE

今日、ふと倉庫部屋へ行っていろいろあさっていたら、この写真集に目が留まりました。
私は、この写真集の満里奈が一番好きなんですね。時期は1987年頃です。
イギリスで撮った写真ですが、落ち着いた感じの写真が多く、お嬢様風の満里奈がいいですね。

そんな満里奈も、来年の春にはお母さんになるのですが、ファンにとっては、やっぱりアイドルです。
昔を懐かしんでばかりじゃ、先へ進めない、ということもあるでしょうが、たまには昔の写真を見ながら、昔を思い出すのもいいものです。

いつ見ても、”ほっ”とさせてくれるコです。

アイドル雑記帳 吉沢秋絵「季節はずれの恋」

2007-08-03 21:42:35 | おニャン子クラブ

吉沢秋絵「季節はずれの恋」(1986)

昨日、「ビー玉のお京」こと、相楽ハル子ちゃんに行ったとなれば、今日はやっぱりこのコでしょう。
この曲は、秋絵ちゃん2枚目のシングル。秋絵ちゃん自身出演していた「スケバン刑事Ⅱ」の挿入歌です。
(実は、この曲の前にデビュー曲「なぜ?の嵐」があるのですが、こちらは、当時住んでいた福岡で夕ニャンがネットされる前だったこともあり、レコードを持ってません。)
秋絵ちゃん、実はおニャン子の中でもちょっと異例の存在で、スケバン刑事スペシャルという触れ込みのオーディションで合格したコです。どうも、当初は主役予定だったとのことですが、結局は南野陽子ちゃんが主役となりました。で、秋絵ちゃんは、ナンノちゃんを慕いつつ、ここ一番で風呂敷を投げてナンノちゃんをサポートする「雪乃」ちゃん役を演じてました。
そんなこともあったのですが、それは置いておいたとしても、異例なのはおニャン子に合格してすぐにレコードデビューしたという、破格の扱いだったことですね。
まあ、これは、さっき書いた、スケバン刑事スペシャルというオーディションの結果ではあるのですが、それにしても、ほかのおニャン子にしてみれば、いきなり入ってきて、いきなりレコードデビュー&ドラマ出演ですから、年頃の女の子の集団において、どんな風が吹いていたことか・・・想像するに、恐い気もします。
そんな経緯でおニャン子クラブ会員番号25番となった秋絵ちゃんですが、テレビで見ていた限り、かなりマイペースなコでしたね。そう意味では、そんな生臭い空気も案外気に掛けていなかったんじゃないかな、と思ってます。
私にとっての秋絵ちゃんの姿で印象的だったのは、1986年3月31日、なかじとその子ちゃんの夕ニャン卒業式のラストシーンでした。おニャン子初の卒業式、おニャン子のほとんどが、涙でボロボロだった中、一人秋絵ちゃんだけは、笑顔いっぱいで、花びらを撒いてました。私もかなりボロボロだったんですが、あのときの秋絵ちゃんの笑顔は、寂しい中の一筋の光明のような感じでした。
一緒に見ていた私の母が、「あのコ、ニコニコしててかわいいわね」と言っていたのを思い出しますね。
そんな秋絵ちゃんですが、はっきり言って、人気はイマイチでした。お嬢様タイプでかわいいんですが、インパクトがなかったですね。おニャン子っていうのは、トータルポイントはそれほどでもなくても、何か一芸あるようなコが多かったですから、どうしても目立たなかったです。
だからでしょうか、結局1年ちょっとで卒業となってしまいました。
おニャン子在籍中に出したシングルは「なぜ?の嵐」「季節はずれの恋」「鏡の中の私」の3曲です。うち、あとの2曲は、B面が「会員番号の歌」でした。これも、レコード売り上げアップのための策だったようです。

短い活動期間でありましたが、秋絵ちゃんはおニャン子の中で、秋絵ちゃんらしく光っていたと思います。あの、上品なかわいさは、他のおニャン子にはない輝きでした。
その後、ソロ活動はしていましたが、特にヒットもないまま、1991年には引退しました。

ある意味、最もおニャン子らしくないおニャン子だったんじゃないかな。
でも、私は忘れない、君のふっくらしたほっぺは、見ている人を癒してくれたよ。

アイドル雑記帳 我妻佳代「プライベートはデンジャラス」

2007-06-21 21:59:35 | おニャン子クラブ

我妻佳代「プライベートはデンジャラス」(1987)

最近、ごぶさただったんで、今日はバリバリのアイドルネタ行きます。

アガツマ(というのが、おニャン子ファンの呼び名でした)は、記念すべき、おニャン子オーディション最後の合格者です。もはや夕ニャン終了=おニャン子解散が秒読み段階に入りつつあった、1987年1月、彗星のごとく現れ、もう合格者は出ないんじゃないか、というこニャン子(=おニャン子のファンクラブは「こニャン子クラブ」だったことから、ファンのことをこう呼ぶこともある)の期待を裏切って、会員番号48番として合格したのがアガツマなのです。
ちなみに、我妻って珍しい苗字ですが、法律の勉強した方(私も大学は法学部でした)にはおなじみですよね。民法の我妻栄(この人はワガツマと読みます)先生は大家ですからね。

夕ニャンの中では、はっきり言って、周りの先輩おニャン子に遊ばれてましたが、天然ぼけ系なところもあり、キャラクターとしてはアイドル性抜群で、人気も上昇していたと思います。
ただ、アガツマにとって不運だったのは、すでにおニャン子解散へのステップが進んでいた段階での合格だったことから、ソロデビュー等も含め、おニャン子としての活動期間は極めて限られていたということでしょう。実際、ここで紹介したデビュー曲「プライベートはデンジャラス」のリリースは1987年11月。夕ニャン終了から2ヶ月以上経ってました。当時から、私は、もったいないことだと思ってました。
でも、流石におニャン子パワーはすごかった。デビュー曲はかなりヒットしましたし、テレビ等にもよく出ていました。志村けんのコント番組にも出てましたね。
しかしながら、やはり夕ニャンパワーの後押しがないということは、厳しいことでした。
2曲目以降は、いまひとつ話題にもならず、結局シングル4枚、アルバム2枚を出したところで、デビューから2年経った1999年、結婚→引退ということになってしまいました。おそらく、アイドルとしての活動が順調であれば、こんなに早く引退ということはなかったであろうと、今でも私は信じています。
ちなみに、アガツマは姉がやはりアイドルだった芹沢直美ちゃんです。まあ、アイドルとしての素質は断然アガツマの方が上だったと思いますが。

で、このデビュー曲ですが、なんと言っても、元気ハツラツな曲です。
作詞:谷穂ちろる、作曲:井上ヨシマサ、編曲:武部聡司です。
谷穂さんは、正体不明な作詞家で、おニャン子関連では、河合その子ちゃんの後期の楽曲の詞を担当してますね。それ以外にも、アイドルには幅広く詞を提供しています。
井上さんは、地味ではありますが、やはりアイドルポップスの作曲家ですね。

アガツマは、なんと言っても、声がかわいい!この声は歴代アイドルの中でも上位だと思います。曲が、細切れ系で、声を伸ばす部分がほとんどなく、詞を切って歌うような曲なので、地声のまま歌っている感じなんですが、その地声がかわいいんです。しかも、お世辞にもうまいとは言えないんですが、さすがに昔のアイドル(ごめんなさい、例に挙げっせてもらいますと、大場久美子さんや伊藤つかさちゃんなど)とは違って、リズム感はいい。だから、プッツンプッツンと切れる曲なんだ、と思えば、歌の拙さをあまり感じずに聴けるんですね。
とにかく、かわいさとキャピキャピさ(これって死後ですかね?)を前面に押し出した曲で、アイドル好きには、納得の1曲でした。

如何せん、悔やまれるのは、この曲を夕ニャンで披露した上でリリースしていれば、超ヒットしただろうに、ということと、おニャン子クラブがあと1年続いていれば、アガツマも十分ひとり立ちしてやっていけるアイドル(たとえば、渡辺満里奈級)になれたんじゃないかなあ、ということですね。

それはともかく、おニャン子解散の憂き目を最も受けた形のアガツマよ。最後のおニャン子として、君のことは、みんな忘れないよ。終焉に向かっていた夕ニャンを、最後まで楽しく盛り上げてくれた君に、感謝してるよ。
おニャン子クラブ会員番号48番は、永久に不滅さ。


アイドル雑記帳 ゆうゆ「天使のボディーガード」

2007-06-04 21:13:10 | おニャン子クラブ

ゆうゆ(=岩井由紀子)「天使のボディーガード」(1987)

元おニャン子クラブ会員番号19番、岩井由紀子ちゃん(通称“ゆうゆ”)のデビュー曲です。ちなみに、この曲は「with おニャン子クラブ」のクレジットつきで、バックコーラスには18番永田ルリ子ちゃん(通称“ルリルリ”)、28番横田睦美ちゃん、33番布川智子ちゃん(=シブがき隊の布川敏和の妹)という、渋いけど、通好みの3人がついてました。
そして、ゆうゆは、ソロとしてはおニャン子最後のデビューとなりました。(グループとしては「うしろ髪ひかれ隊」がその後デビューしてますが。)
ほぼ、夕ニャン開始同時から、独特のおとぼけキャラでおニャン子の中でも異彩を放っていたゆうゆ。ご存知、「うしろゆびさされ組」で高井麻巳子ちゃんとユニットを組み、ヒットを飛ばしてきたわけですが、麻巳ちゃん卒業により、うしろゆびは解散。早期ソロデビューが期待されていましたが、結果的には夕ニャン最終盤でのデビューとなりました。
この曲は秋元康=後藤次利のおニャン子黄金コンビによる作品です。とにかく、ゆうゆのかわいさ全開のプリティ・ポップ・ナンバーです。ブリブリ・フリフリの衣装をまとったロリロリのゆうゆが、かわゆい振り付けで
♪守って あなたの腕の中で 折れるくらいに抱きしめてほしい 守って 愛は不思議な力 天使のボディガードだから・・・
なんて、あのアニメ声で歌われたら、そりゃ、たまりませんよ。
おニャン子ポップスの中でも、最もかわいい曲だと、断言します。
しかし、ゆうゆという存在は、まさにおニャン子クラブの典型だったなあと、つくづく思いますね。うしろゆびでデビューはしていたとはいえ、ゆうゆのゆうゆたる所以は、夕ニャンの生放送にあったと思います。あの、全くTVの生放送を意識しているとは思えないはしゃぎ様は、女子高生のおしゃべりそのものでしょう。でもって、出番になると、表情豊かに天然ボケを連発。いやあ、一家に一人ほしいキャラクターでした。私は個人的に最も好きなおニャン子の一人です。
その後、「-3℃」は夕ニャン内でも披露されヒットしましたが、夕ニャン終了後は、人気も下降気味で、バラエティ番組によく出ていましたが、人気はジリ貧だったなあと思います。やはり、ゆうゆの魅力は、夕ニャンという、自然体でいられた場でこそ発揮できたものだったのだと思います。結果的に芸能活動後半には、芸能界関係での男性関係での悲しい結末なんかもあり、見ていてかわいそうでした。
結局、芸能界とは無縁の方と結婚し、子供にも恵まれているとのこと。幸せになってくれたとすれば、ファンとしてはなによりだと思います。
短い間ではありましたが、アイドル界にロリロリ旋風を巻き起こし、余韻も残さず私たちの前から去っていったゆうゆ。でも、君の輝きをファンは決して忘れないでしょう。素敵な思い出をありがとう。
今後とも、お幸せに!

アイドル雑記帳 渡辺満里奈「深呼吸して」

2007-06-01 23:25:38 | おニャン子クラブ

渡辺満里奈「深呼吸して」(1986)

今日、ひとつのニュースが届きました。
「渡辺満里奈妊娠」というもの。
ともかくは、満里奈、おめでとう。今日は、この言葉からスタートです。
このニュースをネットで見て、そうか、とうとうそういう日が来たんだなあ、と、パソコンの画面の文字を見ながら、しみじみ思った、2007年6月1日でした。
渡辺満里奈、元おニャン子クラブ会員番号36番。私が生放送で観た、初めての合格者が満里奈でしたから、思い入れは強かったです。
当時は、背は高いけど、ひょろひょろして、ちょっとおとなし目の女の子、っていう感じでしたね。でも、アイドル的要素は十分持ってたと思います。素人っぽいんだけど、何か、人をひきつけるものがあるという感じでしょうか。
おニャン子クラブのオーディションなんですが、なにか、おニャンこっぽくない雰囲気があったのを憶えてます。
で、その満里奈のデビュー曲が、この「深呼吸して」。いやはや、まずはタイトルが、満里奈してます。アイドルのデビュー曲のタイトルが「深呼吸して」ですよ。まあ、秋元康氏(あまり好きではないけど)に拍手です。それまでのおニャン子のソロデビュー組の曲は、うしろゆびさされ組を除けば、「涙の茉莉花LOVE」「冬のオペラグラス」「バレンタイン・キッス」「シンデレラたちへの伝言」など、ある意味、アイドルポップスさながらのタイトルばかりであったのが、ここに来て、「深呼吸して」ですから力抜けますよ。そういう意味でのインパクトもありました。
ところが、この曲、メロディもアレンジも、聴いている方の力が抜ける傑作です。全編にわたって、「ホワ~ん」という雰囲気が漂ってるんですね。私は、聴きながらよくうなづいてます。ゆったりとしたテンポで、女の子の、ちょっと切ない思いが歌われ、でも、深呼吸して、前を向いていこう!って感じのけなげな女の子の気持ちが歌われてるんですね。
作曲は山本はるきちさん。この人は「シャイニン・オン君が哀しい」でデビューした「LOOK」の元メンバーですが、曲を提供した主な歌手は満里奈なんですね。ですが、その後の曲も含め、満里奈のイメージを見事に捉えた曲を書いてくれました。この場を借りて、お礼申し上げます。
で、当然ながら、この曲は「夕ニャン」の中で毎日流れたわけですが、この曲のバックで踊っていたのが、工藤静香と生稲晃子の、のちの大物二人。この3人で踊りながら歌う「深呼吸して」は、今見ると、見ごたえありますよ。幸い、当時の「夕ニャン」のビデオを持っている私は、たまに見て楽しんでます。
そういえば、満里奈がデビューした1986年というのは、まさに、おニャン子ハリケーン席巻という時代でした。前年にデビューしたおニャン子クラブ本隊から、ソロデビューが連発して、出す曲出す曲がオリコン1位をとってました。今にして思うと、異常な時代だったですね。
そんな流れの真っ只中でソロデビューした満里奈。でも、彼女のソロの活動は、自分らしさを大事にしていたからでしょうか、おニャン子解散後も、満里奈ファンは健在でしたし、いろんな方面から気に入られてたんでしょう、国営放送も含め、いろんな場に顔を出していて、おニャン子解散後、最もお茶の間に受け入れられた元おニャン子は、満里奈だと断言できると思います。
そんな満里奈が、結婚し、もうすぐお母さんになる。アイドルおたくの私らしくないこと言いますが、これって素敵なことです。アイドルだって、それも、活躍の度合いは様々だけど、最後は一人の人間として幸せになってほしい。それが、ファンの幸せと合致しないとしても、本人の幸せは、祝福したい。これが、30年近く、アイドルファンをやってきた、今の私の気持ちの流儀ですね。
最後に満里奈へ(たぶん届かない)メッセージで締めます。(かなりくさいですが・・・。)
「今、君は幸せの絶頂にいるよね。でも、ぼくらは、青春時代に君の素敵な歌と笑顔にとても元気づけられたんだ。そんな君と、同時代を過ごせたぼくらは、すごく幸せだったよ!満里奈、元気な赤ちゃん産めよ。おめでとう!」


アイドル雑記帳 高井麻巳子「こころ日和」

2007-05-19 15:29:12 | おニャン子クラブ

高井麻巳子「こころ日和」(1987)

まみちゃん、2枚目のアルバムです。おニャン子卒業後初のアルバムということになります。
シングルとしては、「かげろう」と「情熱れいんぼう」が収録されてます。
デビュー以来、「シンデレラたちへの伝言」「メロディ」「約束」と、暗いとは言わないまでも、ちょっと渋い、あるいは重い感じの曲が続いてましたが、「かげろう」と「情熱れいんぼう」は、明るい曲調の曲です。このアルバムは、その流れで「ふんわり・ほのぼの系」の曲が多いです。そもそも、まみちゃんの存在そのものが「ふんわり・ほのぼの」ですから、こういう曲調の曲がぴったりだと思います。
どれをとっても「マミマミワールド」全開ですから、最近気分がさえない方とか、ストレスがたまってすっきりしない方などには、絶対オススメです!「ほっ」としますよ。
シングルの2曲もいいですし、1曲目の「風時計」とか3曲目の「あいまい」、10曲目の「夜ひとつ」なんかもいいですね。
個人的には、やはりなんと言っても、かわいいイントロではじまる「かげろう」が好きですね。サビの部分の♪やさしい 雨上がりに出逢う人は あー 赤い糸の人 そんなこと信じた あなたの ほほ笑みはこんな私の あー願いの写し絵ね せつないのかげろう・・・っていうところは、しびれます!もう、そんな歌詞にときめく歳でもないんですが、雨上がりには、今でもこのフレーズをよく思い出します。
なんか、これ書きながら、当時の映像が見たくなってしまいました。サビの部分で、両手で持っていたマイクから、片方づつ手を離す振り付けもかわいかったですからね、この曲は。
今入手しようとすれば、中古市場やオークションにはよく出回ってますし、値段もおトクです。(どうしても新品がいい方には、まみちゃんの大全集というのもあります(私は持ってませんが)が、こちらは3枚組み4410円という完全版です。)

まみちゃんは自らおニャン子のオーディションに応募したのではなく、原宿からの中継でレポーターにつかまったのがきっかけでオーディションに出ることになったという異色の経歴の持ち主です(これは有名な話ですね)。ですから、もともとアイドル志向があったわけではないんだと思います。そういう意味では、おニャン子クラブの本来のあるべき姿(=クラブ活動)に最も近い存在だったんじゃないかと思います。
そんなまみちゃんを、おニャン子の仕掛人である秋元康が持っていったという事件は、ファンにとってはなんとも後味の悪いものでした。まあ、もうあれから20年近く経ちましたから、そんなこともあったよな、的に語れるようになりましたけどね。何より、結婚後のまみちゃんが幸せそうであるという知らせをよく耳にしますから、それでよかったんでしょう。ただ、ひとつ心配なのは4人姉妹しかいなかった福井の実家の自転車屋さんはどうなったのかなあ?(よけいなお世話ですかね?)

まみちゃんは、夕焼けニャンニャン見てても、すごく普通な感じのコでしたし、歌も素直な感じでかわいいです。
ソロとしての活動期間は、残念ながら短かったですが、語り継いでいきたいアイドルです。

アイドル雑記帳 おニャン子クラブ「会員番号の唄」

2007-05-10 00:15:18 | おニャン子クラブ

おニャン子クラブ「会員番号の唄」(1986)

この曲に関して、何かを語ることに、何の意味があるでしょうか?
おニャン子クラブの存在がどうでもいい人にとっては、これほどばかげた歌はないでしょう。
おニャン子クラブとともに青春を駆けていた人にとっては、これほど記憶に残るフレーズはないでしょう。
私は、はばからず申し上げて、後者の一員です。でも、敢えて、語らせていただきます。
しかし、実は、この曲って、どうしても寂しさのイメージがセットになってしまうんですね。
(ちなみに、「会員番号の唄には」「続・会員番号の唄」と「続・続・会員番号の唄」と全3パターンありますが、位置づけはいつも同じです。)
それは、この曲が披露されるコンサートでは、必ずだれかが卒業するから、つまり、卒業式の開会宣言代わりに歌われる曲だからなんですね。
まあ、このあたりは、おニャン子ファンには釈迦に説法ですが・・・。
で、この、1曲目の「会員番号の唄」は、南野陽子ちゃん主演の「スケバン刑事」に出演していた、吉沢秋絵ちゃんのセカンドシングル「季節はずれの恋」のB面(しかも、33回転!)に収録されました。
こんな企画を考えたのは、秋元康をおいて他にはいないでしょうが、よくぞここまでやったな、と思います。(秋元氏に対しては、個人的には思うところあるのですが、企画者としては、賛辞を送る私です。)
要は、この曲は、おニャン子が入れ替わり立ち代り、自分の自己紹介を1フレーズづつ歌っていく、というものです。この当時は4番新田恵利ちゃんから33番布川智子ちゃんまで22人いました。(欠番がありましたからね。)
ところで、自己紹介ソングというのは、過去にも案外あるんですね。有名どころでは、元わらべの倉沢淳美ちゃんのデビュー曲「プロフィール」。これは♪1メートル56です・・・なんて、身長の紹介まで歌ってました。ほかにも、淳美ちゃんの自己紹介でいっぱいの曲で、締めは、♪淳美 淳美 呼び捨てにして・・・でした。
ワンポイント自己紹介という意味では、松本伊代ちゃんの「センチメンタル・ジャーニー」の♪伊代はまだ16だから・・・というのもありましたね。
ちょっと脱線しましたが、この「会員番号の唄」は、♪会員番号○番 ○○○○・・・と言った上で、1フレーズ自己紹介していきます。
有名どころでは、なんと言っても渡辺美奈代ちゃんの♪美奈代のミの字はみんなのミ、美奈代のナの字はなかよしのナ、美奈代のヨの字はよろしくのヨ・・・ですかね。
私的にいいなあと思うのは、現秋元康夫人の高井麻巳子ちゃんの♪私の実家は福井県 4人姉妹の自転車屋 どなたか養子に来てください・・・ですかね。すごい自己紹介です!
あと、当時私のイチオシだった河合その子ちゃんの♪20歳を過ぎても子供と まわりのみんなに言われるの 大人のその子をいつか見せたい・・・ですかね。当のその子ちゃんはその後、シンガーソングライターとしてもアルバムを出し、見事に「大人のその子」を実現してくれました。
この曲は、その河合その子ちゃんと中島美春ちゃんの卒業記念コンサートで、披露されました。ビデオでしか観てませんが、あのときの、オレンジと緑の宇宙服チックな衣装で歌う「会員番号の唄」を聴いたとき、私は自分がおニャン子のファンでよかったなあ、としみじみ思いました。
ちなみに、そのビデオは、交通量調査をやったバイト料で買ったんですね。いろんな思い出があるものです。
この曲は、私のおニャン子熱の絶頂期の思い出と重なる曲なのです。したがって、その頃の私のいろんな思い出がオーバーラップされるんですね。
最近聞くと、聴きながら「なんじゃそりゃ!」と言ったりしてしまうような、くだらない歌詞もあるのですが、少なくとも あの頃、おニャン子クラブという集団がアイドル界を席捲していたということの証が、この曲の存在なのだと思うのです。
♪おぼえてください 顔と名前 あーあ 花の おニャン子クラブ・・・
♪あなたの心の ガールフレンド あーあ 花の おニャン子クラブ・・・
秋元康、お見事!


アイドル雑記帳 おニャン子クラブ「ウェディングドレス」

2007-04-15 03:49:50 | おニャン子クラブ


おニャン子クラブ「ウェディングドレス」(1987)

おニャン子クラブのラストシングルです。おニャン子クラブ名義としては9枚目のシングル。解散=夕ニャン終了決定後に出されたシングルでもあります。
秋元康-高橋研のコンビによる作品。
おニャン子クラブ名義のシングルは、基本的は元気系の曲がほとんど(例外は、「なかじ」卒業記念曲の「じゃあね」だけ)なんですが、この曲はしっとりした曲です。で、どうしても解散前のなんとも言えない寂しい雰囲気を思い出してしまって、いつ聴いても切なくなります。
これ書きながら、昔のビデオを引っ張り出してきて、見てみました。メインボーカルをとっているのは、永田ルリ子、白石麻子、富川春美、横田睦美、布川智子の5人。当時の現役メンバーの中では、早い時期からのメンバーで、かつソロデビューしなかった5人ということになるのかな。(正確には、白石麻子ちゃんは「ニャンギラス」でデビューはしていますが。)ある意味、この5人がラストシングルのボーカルをとるということが、おニャン子クラブのあり方というか、姿勢というものが現れていると思んですよ。つまりは、あくまで「普通の女の子のクラブ活動」ということなんですね。アイドルではある、でも完全な芸能人ではないという、微妙なスタンスこそが、おニャン子人気の源泉だと思うんです。
まあ、おニャン子論みたいのは、また他の機会に譲るとして、この「ウェディングドレス」、シンプルでいい曲だと思います。個人的には、それまでもおニャン子クラブ名義のシングルのボーカルを何度かとっている白石麻子ちゃんが、とても楽しそうに歌ってるのが印象的です。白石麻子ちゃんと言えば、「うしろゆびさされ組」の2枚目「バナナの涙」のバックでの弾けた振りが思い出されます。富川、横田、布川の3人は、目立たないけどきっちり存在感は示してました。永田ルリ子ちゃんは、まあ、最近、肖像権問題とかで注目されましたが、夕ニャンスタート間もない頃からのメンバーで、ボーカルもよくとってましたし、初期おニャン子の顔の一人ですね。
こんな5人がボーカルをとったこの曲、歌自体は結婚を歌ったものですが、結婚に旅立ちを重ねた詞が、おニャン子のラストソングなんだなあ、と思わせます。
♪しあわせが住む街へと 旅立つチケットは いつもより長いキスと 薬指のリング
♪友達に借りた車 空き缶 下げながら 新しい地図を持って 旅だっていきます
詞は、さすが秋元康です。
当時、人気はかなり落ちていた頃だし、一般の人にはこの曲のイメージは薄いんでしょう。
でも、ファンにとっては、解散の想い出と重ね合わされる、忘れがたい一曲です。