kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

アイドル雑記帳 高岡早紀「Mon cher」

2007-04-15 23:41:17 | アイドル


高岡早紀「Mon cher」(1991)

これは、高岡早紀ちゃんのベスト盤っぽい企画ものアルバムです。早紀ちゃんの曲の合間にインストが入っている、アイドルもののCDでたまに見かけるタイプのアルバムです。
作曲陣は加藤和彦と千住明。千住さんは「サウンド・エディター&プロデューサー」というふうにクレジットされてます。シングル曲の「フリフリ天国」だけは、加藤和彦作の異色作(一瞬、帰ってきたヨッパライを思い出しました。)ですが、それ以外は全体的にはしっとりした、心地よいメロディと音作りがされてるアルバムですね。特にインスト曲は、さすが千住さんという、クラシカルな音です。
早紀ちゃん、歌はやや弱めの声でささやく感じですが、声はきれいで、聴きやすいです。
シングル曲の作詞は森雪之丞が多いようですが、「フリフリ天国」とか「薔薇と毒薬」など、ちょっとひと癖あるタイトルで、詞もちょっとひねってたりしてます。まあ、80年代後半から90年代は、アイドルのレコード(もうCD時代かな?)はなかなかヒットしませんでしたから、何かひとひねりしないと、ということだったんでしょうか。
早紀ちゃんの歌手としてのイメージはちょっと薄いですね。その代わり、ドラマや映画にはよく出てます。どちらかというと、女優が主だったと思います。
このアルバムにも収められてますが、デビュー曲「真夜中のサブリナ」はいい曲です。確か靴のCMにも使われたんじゃなかったでしょうか?アイドルのデビュー曲にしては、シブいです。そう、あのCMで踊っていた早紀ちゃんはきれいでした。
このアルバムのジャケットは、南の島っていうイメージで、早紀ちゃんっぽくないと私は思うのですが、それはともかく、典型的な美少女だと思います。当時のアイドルの中でも、美少女という言葉が最も似合うアイドルの一人だと思います。
その美しさがあだになったのか、私生活のほうでは不倫(?)→離婚問題などあったりしましたが、今でも女優として活躍してます。
早紀ちゃん、アイドル不毛時代に咲いた一輪の花、って感じでしょうか。

アイドル雑記帳 おニャン子クラブ「ウェディングドレス」

2007-04-15 03:49:50 | おニャン子クラブ


おニャン子クラブ「ウェディングドレス」(1987)

おニャン子クラブのラストシングルです。おニャン子クラブ名義としては9枚目のシングル。解散=夕ニャン終了決定後に出されたシングルでもあります。
秋元康-高橋研のコンビによる作品。
おニャン子クラブ名義のシングルは、基本的は元気系の曲がほとんど(例外は、「なかじ」卒業記念曲の「じゃあね」だけ)なんですが、この曲はしっとりした曲です。で、どうしても解散前のなんとも言えない寂しい雰囲気を思い出してしまって、いつ聴いても切なくなります。
これ書きながら、昔のビデオを引っ張り出してきて、見てみました。メインボーカルをとっているのは、永田ルリ子、白石麻子、富川春美、横田睦美、布川智子の5人。当時の現役メンバーの中では、早い時期からのメンバーで、かつソロデビューしなかった5人ということになるのかな。(正確には、白石麻子ちゃんは「ニャンギラス」でデビューはしていますが。)ある意味、この5人がラストシングルのボーカルをとるということが、おニャン子クラブのあり方というか、姿勢というものが現れていると思んですよ。つまりは、あくまで「普通の女の子のクラブ活動」ということなんですね。アイドルではある、でも完全な芸能人ではないという、微妙なスタンスこそが、おニャン子人気の源泉だと思うんです。
まあ、おニャン子論みたいのは、また他の機会に譲るとして、この「ウェディングドレス」、シンプルでいい曲だと思います。個人的には、それまでもおニャン子クラブ名義のシングルのボーカルを何度かとっている白石麻子ちゃんが、とても楽しそうに歌ってるのが印象的です。白石麻子ちゃんと言えば、「うしろゆびさされ組」の2枚目「バナナの涙」のバックでの弾けた振りが思い出されます。富川、横田、布川の3人は、目立たないけどきっちり存在感は示してました。永田ルリ子ちゃんは、まあ、最近、肖像権問題とかで注目されましたが、夕ニャンスタート間もない頃からのメンバーで、ボーカルもよくとってましたし、初期おニャン子の顔の一人ですね。
こんな5人がボーカルをとったこの曲、歌自体は結婚を歌ったものですが、結婚に旅立ちを重ねた詞が、おニャン子のラストソングなんだなあ、と思わせます。
♪しあわせが住む街へと 旅立つチケットは いつもより長いキスと 薬指のリング
♪友達に借りた車 空き缶 下げながら 新しい地図を持って 旅だっていきます
詞は、さすが秋元康です。
当時、人気はかなり落ちていた頃だし、一般の人にはこの曲のイメージは薄いんでしょう。
でも、ファンにとっては、解散の想い出と重ね合わされる、忘れがたい一曲です。