kosukeのきまぐれWORLD

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アイドル雑記帳 松田聖子「青い珊瑚礁」

2007-04-09 22:02:55 | アイドル


松田聖子「青い珊瑚礁」(1980)

4月9日の今、あの、NHKの看板番組「NHKスペシャル」で、松田聖子のドキュメントを放送してます。この日本一カタイといっていい番組で特集される聖子さんは、間違いなく日本アイドル史上最重要アイドルだなあと思います。
デビューから27年もの間、結婚、出産を経た上で、45歳の今でもこれほどまでに注目され続けるアイドルは、後にも先にも聖子さんしかいないでしょう。
今さら私ごときが彼女について語る必要はないくらい、彼女については既に語られていると思います。なので、私にとっての松田聖子体験について、語ってみようと思います。
ちょうど高校に入った頃だったか、この「青い珊瑚礁」を耳にしたとき、衝撃を受けましたね。あの、独特の声と、歌の語尾の微妙な切り方がどうしても耳の残ってしまったんですね。でも、当時の聖子さんのファンだったことはありませんでした。あまりにもアイドル過ぎるところがどうしても好きになれなかったんですね。世間でも、「ブリッ子」とか「うそ泣き」とか言われて、案外バッシングされてましたし。
でも、当時はやりの歌番組やラジオで、彼女を見ない日はなかったし、彼女の歌を聴かない日はなかった。セールスという意味でも、話題性という意味でも、70年代後半から80年代のアイドル百花繚乱時代において、間違いなく、松田聖子はアイドル界の巨人だったですね。
で、80年代後半のおニャン子バブル→バブル崩壊→アイドル時代の終焉と時代は動いたけれど、その間に聖子さんは紆余曲折の末、同世代の多くの女性の心を掴んだんですね。そして、あくまでアイドルでい続けた。そのたくましさには、素直に敬意を表したいです。
それで、90年代以降、アイドル不毛時代に入った頃、私はなぜか聖子さんの歌を好んで聴くようになっていたんですね。つい数年前には2枚組みベスト盤も入手しましたし。
そこで聴き込んでみて気づいたこと、それは彼女の声と歌には、間違いなく日本人を惹きつける何かがあるんじゃないか、ということに。それはたとえば、歌がアルファ波を出しているとも言われる、私の好きなアニメ歌手の堀江美都子さんや、日本が生んだ最高の歌姫(と思っている)八神純子さんとは違う、重みはないけど、脳の中に入り込んでくる感じ、と言えばいいでしょうか。しかも、曲は昔から数え切れないくらい耳にしているわけだから、思わず聴き入ってしまうわけですよ。
で、何度聴いても、どうしてもいいなあと思ってしまうのが、この「青い珊瑚礁」なんですね。他にもいい曲はたくさんあるんだけど、
♪あ~ 私の恋は 南の風にのって走るわ~
と流れてくると、気持ちが昂ぶって来るんですよ。
松田聖子、アイドルという言葉が最も似合うアイドルである。