何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

300MHz帯の断続発振実験

2017-10-16 18:15:25 | 電子工作


2017/10/16(月曜日) 雨


再生式受信機は検波回路の出力の一部を入力に戻して発振を起こす直前の状態にすることで
高感度を得ているが、超再生受信機は更に一歩進めて断続的に発振状態を起こしてその発振が
起こる直前の最も鋭敏な瞬間に入力信号でキックされて発振開始タイミングが変化すること
による出力の変動を検出することで高感度を得ている・・・・らしいがよくわからない。

そもそも何で断続発振のことを「クエンチング発振」なんて言うだろう?

英語字引に「quench」という単語が載っていた。
意味は「消す」「止める」「しずめる」ということだそうだ。

ふーん、なるほど、特別な意味があるわけではなさそうだ。
オイらは何か発振が始まる瞬間に特殊な意味があるのか?と思っていたが発振を「止める」
ようにすればいいんだよ、きっと・・・・

そこで300MHz付近の発振回路を断続的に動作させる実験をしてみた。
とはいっても、100MHzぐらいの発振信号を確認するのには手持ちのオシロスコープでも
可能だけど、300MHzとなると手持ちのオシロでは見ることはできない。
そこで発振状態は発振回路から出る電波をSDRドングルで受信してそのスペクトラムを
確認することにした。

実験回路はこんな感じです。




発振を断続させるスイッチ用トランジスタを駆動するパルスはデジタル工作用の
パルスゼネレータで発生させた。 これなら1発ずつのパルスも連続パルスも取り出せる。
 




手動による単発パルスで発振させる。


500Hzのパルスで断続したときのスペクトラム。



低い繰り返し周期で断続した場合は発振出力は鋭いスペクトラムで表示されていたが
1KHzを超えて5KHzぐらいになるとスペクトラムの裾が広がってきた。



5KHzのパルスで断続。


10KHzのパルスで断続。


99KHzのパルスで断続。


120KHzのパルスで断続。



この時の実験の様子を動画でご覧ください。




発振を断続するっていうのは一種の変調をかけるということだろう。
サイドバンドが広がるのはわかるが、こんなに広がるとは・・・・・・

サイドバンドが出る・・ということはその中央が発振周波数ということだろう。
まっ、何とか断続発振は行われているっていうことかな?

コメント
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