湊かなえの小説は【告白】に次いで、この【贖罪】が2冊目だった。
【告白】は映画も見たが、小説より映画の方が最後の締めがはっきりしていて良かった。
双葉文庫の文庫本で、316ページの長編ミステリーである。
単行本は東京創元社から2009年6月に発刊されているとのこと。
【告白】と同様に、舞台は小学校のプールでの殺人というのは、新味に欠けるような?
ボクは難しい本はもともと苦手で、推理小説やノンフィクションを好む傾向がある。
去年読んだ本では、【1Q84】(村上春樹)などは面白かった。
(=今、文庫本で6分冊になって売り出されているようだ)
ノンフィクションでは【終わらざる夏】(浅田 次郎)が勉強になった。
(=太平洋戦争中の千島列島・北方四島を舞台にした戦記もの)
この【贖罪】は、15年前のお盆の日、ガランとした小学校グラウンドで遊んでいた、
女の子5人のうちの一人が、プールサイドの更衣室のなかで
性的暴行を受けたうえ、絞殺されてしまうことから始まる。
殺された女の子の母親と、発見者になった4人の女の子たちとの、その後の
葛藤というか、犯人を見つけなければ償いが必要だとの母親の脅迫が、
15年間(時効)経とうとしている頃、更なる悲劇の連鎖を産んで行く。
構成がとても冗長で、話題があちこちに広がり、焦点がボケていくような形で
進んでいくので、どうもピンボケの感が否めない。
3日間もかけて読んだせいなのかもしれないが。。。
この程度の長編は一日で一気に読み終えないと、
最初の方が「忘却の彼方」になってしまって、話がこんがらがるという
事態を生じてしまう。もともと記憶力が乏しいボクの年齢のせいなのだが。
自分の年齢と、前頭葉の働きの悪さを感じさせられ、いい気分で読み終えた
という実感に乏しい読書であった。 間違いなく作者が悪いわけではないのだ。
続きが気になって気になって…。
若い時は夜に読み始めて明け方まで読んでたって事もありましたが
今は無理ですね~ っていうか活字を追う気力が無くなってしまったようです。
これはマズイです!
それが今年はさっぱりなもんだから、ストレスになってます。
pochikoさんと同様、若い頃、と言っても50歳くらいまでは、根を詰めた読み方もできたんですが、今はすぐに飽きてみたり、読んでる途中に気分転換が必要だったりするんです。
何でもかんでも、歳のせいにはしたくないのですが、寄る年波にはかなわないのも事実のようです。
こうしてジワジワと認知になっていくのかと。。。
気も弱くなるのも分かります。
遅ればせながら、これから年末に向けて乱読でもしてみたい、それによって認知の回避を図ろうという魂胆です。
ところで、本は、購入でしょうか?図書館でしょうか?
と、いうのは、購入して、読書後、本の置き場所です。私は、以前、読んだ本が、溜まってしまい、もう一度読みたい本、思い出に残る本を、残して、古本屋に持って行ったら、ほとんど売り物にならず、ゴミになってしまいました。
本の整理は、どうしているのですか?
読まないとストレスが負荷になっているので、精神的に良くないので。
読めばやや気が楽になります。
地区センターにある図書館には、これといった本はありません。
当然、購入です。
書棚は大きいのでまだ余裕があります。
つまらない本は、地区センター図書館に寄付しています。