ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

42 「古事記」「万葉集」編集者と壬申の乱

2009-05-10 18:42:58 | 歴史小説
太安万侶墓(奈良市:「奈良観光」http://urano.org/kankou/yamazoe/yama02.htmlより)


●ヒメ 22:29
話は変わるけど、大海人皇子は漢の高祖に習って「赤旗」を掲げているから、「錦の御旗」じゃあなく「赤の御旗」だよね。伊勢平氏の清盛が「赤旗」を掲げたのはその影響かしら?

●カントク 22:31
それは考えすぎかもね。

●ヒメ 22:32
小中学校ではいつも変な質問ばかりしていてね。教師からは「脱線女」とレッテルを貼られていたけど、いまだに変わらないのよね。
古事記の編者の太安万侶の父は、壬申の乱で大活躍するじゃない。ひょっとして、万葉集の編者の大伴家持の祖先って、大和で大活躍する大伴吹負と関係あるの?

●カントク 22:36
ここは、「待った自由将棋隊」の支配する「脱線自由共和国」じゃ。どんどん、脱線しようぞ。

●マル 22:37
それって、「断線王国」じゃあないの?

●カントク 22:38
「全ての道は、ロマンへ続く」、「全ての道は、真実へ続く」じゃ。恐れずに進もうぞ。

●ボク 22:39
今、ホームページのウィキペディアで調べました。
大伴家持の祖父の大伴安麻呂は、大伴吹負の6月29日の挙兵、飛鳥の奪取を、美濃国の不破宮の大海人皇子に伝える使者になっています。これは関ヶ原の主力軍を鼓舞する大活躍ですね。

●ヒメ 22:42
古事記と万葉集は、天武天皇側で大活躍した多品治(おほのほむぢ)の子と大伴安麻呂の孫が編集したことになるのね。

●ボク 22:44
太安万侶の父が多品治という説には、異論もあります。しかし、多氏の一族であることは間違いないと思います。

●ヒメ 22:46
そうすると、古事記と万葉集は天武系の天皇と豪族の意向に添った書である可能性が高いわよね。

●ボク 22:47
古事記は、天武天皇の発意により、元明天皇の命令により作られています。元明天皇の母は天智天皇に殺された蘇我倉山田石川麻呂の娘ですから、天武天皇系(その中には蘇我氏も含まれますが)の意向を反映した書といえます。
一方、日本書紀は、天武系の皇子が粛正され、藤原氏と結んだ天智系の持統天皇、孫の文武天皇、聖武天皇へと権力が移行する中で作成されています。

●ヒメ 22:51
そうすると、古事記と日本書紀は、天武朝と天智朝の歴史観や政権構想の違いを反映している可能性が高いわよね。面白いじゃない。

●マル 21:53 
柿本人麻呂の歌を中心にした万葉集も、天武朝の歴史観・政権構想で見直す必要があるわよね。

●カントク 22:54
次回は、ヒナちゃんのレポートにもどるとするか。

●ホビット 22:55
次々回でもいいんですけど、わが故郷の津島神社に関して、「スサノオの出身地はどこか」を追ってみたいんですけど。

●長老 22:57
「どこ派」のホビットさんなら、そうだよね。「いつ派」の私の出番としては、次々々回くらいには、「スサノオの時代はいつか」を議論したいな。

●ボク 22:59 
「もの派」のボクとしては、ヤマタノオロチの剣を祀る熱田神宮も見ておきたいですね。

●ヒメ 23:00 
ここまで盛り上がってくると、続いて明日の夜もやりたいですね。
お開きとしましょう。長老さん、お休みなさい。

(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)

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