ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

13 スサノオが大歳に与えた天叢雲剣

2008-12-12 23:40:03 | Weblog


●カントク 080911 9:01
 ヒメの勘は相変わらず鋭いね。ついでだから、ある説を紹介しておくよ。念のために言っとくけど、これは私の説ではないからね。全方位外交の私としては、にらまれて仕事がこなくなると困るからね。私は、トンデモ説を紹介するのが好きなだけなんだよ。
 最近、「神奈備山研究会」で聞いた説だけど、H氏によれば、磯城の三輪山に祀られた大物主は、スサノオの子の大歳であり、スサノオと大歳がヤマタノオロチの剣をこの地に持ってきて、代々、大物主=大歳の子孫に伝えられた、というんだ。そして、入り婿のミマキイリヒコ(後の崇神天皇)が磯城国の権力を奪った時に、宮中に移した、と言っていた。

●ヒメ 080911 12:24
 カントク、ありがとう。
 ボクちゃんの作ってくれたこのシステムって、ブログに投稿された記事が、同時に、メールで配信されてくるもんだから、ついつい、見てしまうのよね。大事な仕事中なのにね。
 大神(おおみわ)神社の祭神の大物主って、大国主じゃあなかったの。

●カントク 080911 12:28
 日本書紀には、確かにそう書いてある。しかし、古事記には、大物主神のことを述べたあとに、続けて「彼、大歳神の子・・・」と、大歳神の子ども達のことが出てくるんだ。
 重要なのは、三輪山を御神体とする大神神社には、スサノオ、大国主、大物主が祀られているんだ。大国主と大物主は明らかに別人だよね。
 大物主は大歳神である、というのは、面白いよ。

●ひめ 080911 12:41
 大物主が、スサノオの子の大歳だとすると、ヤマタノオロチの剣が磯城にあっても不思議はないわね。
 吉備に残した妻と子には、自分の守り刀、ヤマタノオロチを斬って王位を奪った剣を与え、スサノオに同行して大和盆地に支配を広げた大歳には、ヤマタノオロチから奪った剣を与える、というのは、確かに、筋が通っているわね。逆はないわよね。
 けど、ミマキイリヒコとの関係はどうなの?

●カントク080911 12:53
 H氏は、若御毛沼(後の神武天皇)は、大国主の御子の迦毛大御神(阿治志貴高日子根(あじすきたかひこね)神)の子孫の支配する葛城国に傭兵として入り、9代かけて力を蓄え、10代目のミマキイリヒコの時に、磯城国の兄弟の王位争いに介入し、入り婿として権力を奪った、というんだ。
 そうすると、ミマキイリヒコは、スサノオや大歳=大物主の一族ではないため、大物主に祟られる可能性は十分にある。祖先の霊(ひ)は、直系の子孫が祀らないと、祟るんだ。
 大物主の子孫の太田多根子を探しだして祀らせると、疫病が収まったとされたのは、祖先霊信仰を前提にして、初めて理解できる。

●ひめ
 カントク、悪いけど、昼休みは終わり。今夜は、ガクセイさんと会うので、皆さんも、是非、今宵、ネットパーティに参加してよね。

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