ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート173 『原始、女は太陽』か、『原始、女は霊(ひ)を産む神』か」の紹介

2023-07-14 18:10:22 | 母系制社会

 はてなブログに「縄文ノート173 『原始、女は太陽』か、『原始、女は霊(ひ)を産む神』か」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/

 妻問夫招婚・母系制社会論について、私はこれまで人類誕生から縄文時代、スサノオ・大国主建国までしか分析できておらず、手薄であった室町時代までの分析について、高群逸枝説を紹介して私の考えをまとめました。

 平塚らいてうの「原始、女は太陽だった」は、女性の権利獲得・解放を象徴するインパクトのある提案として画期的でした。

 彼女とともに女性史研究・女性運動を進めた高群逸枝は、皇国史観を逆手にとり、太陽神・天照大御神(本居宣長:あまてらすおおみかみ、筆者:あまてるおおみかみ)を始祖神とした「招婿婚(婿取婚)」「母系制」研究を進めますが、結果として「世界を照らすアマテル太陽神」信仰の皇国史観に同調することになり、女性たちを「聖戦」の侵略戦争に駆り立てる役割を果たしました。しかしながら、高群逸枝の「婚姻史」「母系制」研究の成果は「神話時代」以降については損なわれることはない、と私は考えます。

 時代的な制約もあり、高群説の文献のみによった限界や、全世界に普遍的であった「母系制」解明になっていない点などを指摘するとともに、妻問夫招婚によるスサノオ・大国主一族建国とそれを記した記紀神話の分析、さらには考古学、類人猿学、DNA人類学、民族学、文化人類学、民俗学、言語学、宗教学、農学などの発展をふまえ、「原始、女は霊(ひ)を産む神」であった母系制社会の解明を進めています。

 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、海人族のスサノオ・大国主一族の米鉄交易と妻問夫招婚、八百万神信仰による百余国の「委奴国(ふぃなのくに)」の建国、大国主筑紫妻の鳥耳(オオヒルメ=大霊留女:天照を襲名)の11代目の卑弥呼(霊御子)の女王国・邪馬壹国(通称:邪馬台国)への通史解明、さらには八百万神信仰の世界遺産登録へ向けての参考にしていただければと考えます。 

 そのためにも、『Scientific American』『Nature』『National Geographic』などに論文掲載する若手研究者の登場を期待したいところです。 雛元昌弘

 

□参考□

<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)

 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)

<雑誌掲載文>

 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)

 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)

 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)

 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)

 2017冬「スサノオ・大国主建国論1 記紀に書かれた建国者」(『季刊山陰』38号)

 2018夏「スサノオ・大国主建国論2 「八百万の神々」の時代」(『季刊山陰』39号)

 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)

 2018夏「スサノオ・大国主建国論3 航海王・スサノオ」(『季刊山陰』40号)

 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(『季刊 日本主義』43号)

 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)

 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)

<ブログ>

 ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina

 帆人の古代史メモ          http://blog.livedoor.jp/hohito/

 ヒナフキンの邪馬台国ノート      http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/

 霊(ひ)の国の古事記論       http://hinakoku.blog100.fc2.com/


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