ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート136 『銕(てつ)』字からみた『夷=倭』の製鉄起源」の紹介

2022-04-27 11:58:07 | 古代製鉄
 はてなブログに「縄文ノート136 『銕(てつ)』字からみた『夷=倭』の製鉄起源」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 最初に漢字を習った頃、「林=木+木」「森=木+木+木」という漢字は面白く、偏と旁で漢字を覚えたものです。近くの埼大の中国人留学生に聞いてみても、やはり必ず漢字を分けて意味を考えると言っていました。
 従って、「漢字分解」してその字源を考えるというのは、「倭音倭語・呉音漢語・漢音漢語分析」と沖縄に残る「あいういう5母音分析」と合わせて、私の古代史分析では欠かせません。
 「縄文ノート132 ピュー人(ミャンマー)とピー・ヒ信仰」で「イ族(夷族)」の先祖の烏蛮(うばん)族について書き、司馬遼太郎氏が中国の雲南を歩いていたことを思い出して『街道をゆく7』を図書館で借りてパラパラとみていたところ、冒頭に「中国・江南の道」に「鉄の文字の古形は銕(てつ)である」という見逃せない指摘がありました。
 製鉄について通説の「ヒッタイト起源説(トルコ起源説)」に対し私は「アフリカ起源説」支持であり、鉄の伝播ルートでは通説のヒッタイトからの「草原の道ルート説」「照葉樹林帯ルート説」に対し、私は「海の道ルート説(アフリカ鉄→インド鉄→倭鉄)」であり、「銕(鉄)」字から中国・日本の製鉄起源を考えてみました。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、新羅との米鉄交易や製鉄技術導入とともに、「海の道ルート」からの「曽鉄(阿曽鉄)」という2ルート製鉄伝播説についてスサノオ・大国主建国との関係を検討する上での参考にしていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

















最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
強力なビジネス哲学 (京都の暇人)
2024-03-29 02:29:31
やはり古典文学は重要な意味をもってくるのかもしれません。ギリシャやローマはなくなってしまった国家なので生きてる多神教国家日本というのをもう少し哲学すべき時代に来ているのではないでしょうか。
返信する
神はサイコロ遊びをする (マルテンサイト千年)
2024-03-25 22:54:20
ChatGPTの稗田阿礼プロンプトってあるのかなあ。
返信する
グローバルサムライ (リベラルアーツ関係)
2024-03-25 22:22:43
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。多神教的というか多様性から湧き出た、どこか懐かしい日本的ななにかによって。
返信する

コメントを投稿