ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

神話探偵団19 福山・大三島・金刀比羅のスサノオ

2009-02-14 16:16:06 | Weblog
福山市の素盞嗚神社


●マル 21:57 
前に、福山市の素盞嗚神社の茅の輪くぐりのことを言ったけど、吉備真備はこの素盞嗚神社から広峯神社にスサノオの神霊を移したとされているわよ。本家本元は、こちらじゃあないかしら。

●カントク 21:59
なるほど。京都の八坂神社の本家が姫路の広峯神社で、さらにその本家は福山の素盞嗚神社というわけか。

●マル 22:01
これも、前に言ったけど、スサノオが福山を通ったのは南海の王女を訪ねた帰り道、というので、この南海の王女というのは、古事記に出てくる愛媛県の大三島の大山祇神の娘の神大市比売だと思うのよ。
そして、スサノオと神大市比売の子が大歳で、古事記によれば、大和の三輪山に大物主として祀られており、ずっと繋がってくるのよね。

●ボク 22:06
「ずっと繋がって」というのは、ちょっと、話が飛躍していません?

●マル 22:07
もう歳だよね。前に何を言ったか、忘れてしまうのよ。繋がらないのは当然よね。

●カントク 22:08
貴女が「大歳」なのはわかっているからさ。先に進んでよ。

●マル 22:07
兵庫県に大歳神社が多いのは、スサノオと神大市比売、大歳がこの地域に足跡を残していたからじゃないかしら。
それと、香川県の「こんぴらさん」、金刀比羅宮も気になるのよね。祭神は大物主神だから、大物主=大歳だとすると、ここにも大歳の国があった可能性がでてくるよね。

●ボク 22:11
金刀比羅宮では、大物主=大国主として祀っていません?

●カントク 22:12
古事記の「大物主=大歳」をとるか、日本書紀の「大物主=大国主」をとるか。お主、どう考えるかのう。

●マル 22:14
金刀比羅宮では「大物主神は、この琴平山に行宮を営み、表日本経営の本拠地と定めて、中国、四国、九州を統治した」と言っているけど、もともとここは大歳の子孫の国であったのじゃあないかしら。
古事記では、少彦名命が亡くなったあと、大国主と大物主が力を合わせて国造りを行ったというのだから、大国主は同盟国のこの地を拠点とした、ということは十分に考えられるわよ。

●カントク 22:19
まるちゃんの推理、鋭いね。日向説と同じ結論なんだよね。
金刀比羅宮では大物主=大国主としているけど、大物主=大歳であった伝承に、大国主の伝承が重ねられ、大物主=大国主となってしまった可能性は十分にあるよね。

●ボク 22:23
神社がいつ頃できたか、という論争は後にとっておきますが、同時代の大物主と大国主の伝承が取り違えられる、といようなことはありえないんじゃありません?


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