ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

18 神社に祀られたスサノオ

2009-02-06 23:48:51 | Weblog
広峯神社の「御柱」を立てる場所





●ヒメ 080910 21:15
「犯人探し」のゲームは止めましょうよ。推理小説で犯人を作って、追いかけている私としては、オフにそういうのは疲れるのよね。しかし、今日、そばの長老が飲んでいるだけで静かなのは不気味なのよね。なんか怪しい。

●マル 21:18
別世界に入ってしまった長老はそっとしておきましょう。スサノオの剣を追って、吉備から大和にきたんだけど、他にスサノオの痕跡はないの?

●ボク 21:20
スサノオを祀る神社は、「日本火出初神社」とも呼ばれる出雲の熊野大社が一番古いのではないでしょうか。毎年10月15日に出雲大社で行われる新嘗(にいなめ)祭のための鑽火(きりび)祭では、熊野大社から出雲大社に燧(ひきり)の臼(うす)と杵(きね)を貸出し、火鑽(ひきり)神事が行われています。
スサノオは出雲の須我神社(雲南市)や、須佐神社(出雲市)、八重垣神社(松江市)などでも祀られています。さらに、全国各地の熊野神社、八坂神社、弥栄神社、盞嗚神社、天王社、津島神社、祇園神社、氷川神社などにも祀られています。
ただし、これらの神社の起源は、記録の上ではそんなに古くないと思いますよ。スサノオや大国主の時代よりはずっと後です。

●マル 21:35
私は須我神社が一番古いと思う。スサノオがヤマタノオロチを退治し、櫛名田比売と宮殿を建てたので「日本初宮」と言われていのよ。有名な「八雲たつ」歌を詠んだところなので、「和歌発祥の地」ともされているわよ。

●カントク 21:38
ちょっと、ちょっと、ちょっと。タッチ。はやる気持ちはわかるけど、バトルはデータを全部そろえてからにしようね。

●ヒメ 21:39
郷土自慢をしておきましょう。私の故郷の兵庫県姫路市の広峯神社を知ってます? スサノオを祀り、全国にある牛頭天王社の総本宮とされているのよ。京都で疫病が流行った時に、ここから有名な京都祇園の八坂神社が分社されているわよ。
創建は吉備真備なので新しいけど、『播磨鑑』によれば、崇神天皇の時に「神籬(ひもろぎ)」が建てられた、と伝わっているから、結構古いんじゃない。

●マル 21:44
「神籬(ひもろぎ)」があった、というのは、何か、証拠があるの?

●ヒメ 21:45
神社の正面の地面に穴が開けられており、柱を立てられるようになっていて、毎年11月15日には柱が立てられて「御柱祭」行われているのは、古い信仰を示しているのじゃあないかしら。この柱に祖先霊が降臨するとされているのよ。

●カントク 21:48
面白いねえ。日向氏は「神籬」は「霊(ひ)」が「洩(も)る木」と言っているよ。天上の天王の霊(ひ)が、降りてくる木が「霊洩ろ木」という説をとなえている。
マルちゃんの話だと、神社はスサノオの宮殿ということになり、ヒメの話だと、「神籬」があった場所に、ずっと後世に建てられた、ということになるよね。


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