国内留学は ？

かなり緊張していたらしく、３時に目が覚めて、次はセニョール・ダンが
「おい、時間だぞ」って言ってくれたのが５時２０分。
６時前に家を出て、駅で待ち合わせはナオコサン。
「私の緊張が移ったらしく、主人の方がイギリスの大邸宅で迷子になった夢を見たっ
て言ってました」
２年半のカナダ留学経験と、お仕事でも英語が必要な環境にいらっしゃるご主人の
ご理解の元、
「行く？」「はい、ご一緒させて下さい」
小田急線海老名⇔小田原⇔東海道線熱海⇔富士。
朝食は、小田原で買った駅弁を熱海、富士間車中で。遠足気分（ここまで）。
お迎えのミニバス。およそ３０分で、森を切り開いた所にそびえる白亜の建物。
駐車場、観光客用日本家屋。広い庭園。
それが、長期滞在も可能な、Languege Villege の全風景。

スリッパに履き替えて、フロントへ。
"Good morning."　続けてお互いに自己紹介。ここから英語。日本語禁止ゾーン。
３泊４日のシニア女性のグループは、午後には帰国（？）、東京へ３人。
Another Reiko さん。静岡県の女性は５回目の留学。あと１泊で帰国。お一人で。
５０代かしら？ダブル　ヨシタカサン。こちらは２０代。同じファーストネームが
２組なんて奇遇。

Chris先生の案内で、あっちへ、こっちへ。カリキュラムの発表。
日本家屋の名前は "Annex".　その大きな多目的ホールでLesson 1 start.２人だけ。
９：３０きっちりスタート！午前中授業は、４５分×３、１５分break time×２.
午後帰国の女性達と同じ授業。各自、同じ７～８枚の写真にストーリーをつけて話す。
他は、ナオコサンと２人だけの授業で、時制のお勉強。それをリズミカルに、スムー
ズに言う訓練。まだ、かなり緊張。・・・考えてみれば、これは中学で習うこと。
ああ、Long long time ago!

３単元がアッと言う間に過ぎて、コーヒーを飲みきる時間なんてあらばこそのスピード。
ボソボソと小さな声で話していると、どこからか、
" No Japanese!"
食堂で、昼食を頂いて、ナオコサンと敷地内を散策、写真をとる。

午後の担当は、Jach-in(Jake-n)先生。大人のハリー・ポッターを思わせるアメリカ人。
Chris先生はイギリス人。
午後は、１時間授業×３回＋フリートーク１時間。
地下の映画鑑賞ルームで、映画鑑賞。コミック。
忘れた、知らない単語、熟語に、・・・字幕は英語、質問攻めの私。
どうにか、やっとこさっとこ、まあ大体、でもかなり落ち込んで次の部屋へ。
アナザー・レイコサンと、メガネのヨシタカサンも同じ授業を受ける、それはロール
プレイ。少しめげてる参加の私達２人は、・・・いいのかしら？

アナザー・レイコとメガネのヨシタカ、ナオコとレイコに分かれて、ロールプレイ開始。
ナオコサンの肩が小刻みに震えている。私はおなかの皮がよじれそう、でクックックッ
クッ。チラッとハリーポッターを見れば、彼も笑いを噛み殺している。

場面は、レストランでオーダーをとるアナザー・レイコサン。円をドルに替えたい
メガネのヨシタカサン、という２人が選んだロールプレイ。
アナザー・レイコサンの迫真の演技。
ちょっととぼけたメガネのヨシタカサンの受身の演技が絶妙なのよ。
その場で、演技なんかしないアナザー・レイコサンよ。あっちへこっちへ、舞台狭し
と動き回る。真剣そのもの！もちろん全部英語よ。
ふ～ん、そう言うのね、なるほどー！エエッそこまでやる～？勘弁してよ、おなかが
痛～～～い！ククククックック、ハハハハハ・ハ・ハッハッハクックッ苦し～い！
そんな観客（？）の反応なんて知ったこっちゃない！ご本人が納得されるまで続く。
それに引き換え、私達のなんとあっさりした演技だったか！見事な対比。
私達のそれがラジオ放送なら、彼女達のそれはテレビというところかしら。ビジュア
ルで見せる。百聞は一見にしかず、よ。

ご両親が中国人のオーストラリア生まれのKaren先生。はじけている陽気な女の子。
今日の、私達の授業の復習を担当。
どうにか思い出して。映画でめげて、けれども、アナザー・レイコサンのお陰で、
私は自分で風船を割った！はじけた、破れかぶれ、伊達に年食っちゃいない！を実践。
もう、カレン先生と丁丁発止！
カレン先生はスペイン語もお出来になるそうで、少しお相手していただいたわ。
ついでに、中国語もね、少うし。

瞬く間に授業は終了。最後のフリートーク。
コンピューター技師だったメガネのヨシタカサンはお仕事を辞めて、４ヶ月の留学。
その後、その英語を引っさげて、南アメリカ旅行を計画。
「ブラジル以外、全部スペイン語よ。英語ができれば習得は易しいって思うから、
スペイン語もお勉強したらいいわ」
もう一人のヨシタカサンも４ヶ月留学。鎌倉にお住まいだそうな。
メガネのヨシタカサンは、兵庫県からお越しだそうで。人それぞれ。

夕食後１８：３０にヴィレッジを後にして、駅まで送って頂いて、やっと晴れておお
っぴらに日本語が話せる。
アナザー・レイコサンとメガネのヨシタカサンの演技で、やっとリラックスできたの。
思い出しては、ハハハハ・ハ・ハ・ハハハハ。
「帰りはどんなかしらねえ？げんなり、ぐったりになってるかもね」
いえいえ、そんなことも感じさせないハードスケジュールで、待ったなしの授業。
１日が、矢のように飛び去りました。
余計なことを考えさせないスケジュール。こんな経験は初めて。
ナオコサンと私の報告を待ち望んでいるそれぞれの友人達に、刺激的で濃密な時間を
過ごした、とっておきの報告をしましょう。
録音したので、当分楽しめるわね。〆はロールプレイの場面を思い起こしながら。
思いっきり笑いそうです。
Thank you another Reikosan.

次回からは２０％OFFで申し込みができるのよ。これはかなり大きい金額でしょう？
航空券と同じように、マイレージなんてモノもあって。さあ、又近いうちに週末留学
に出かけられるように貯金しなきゃ。ミサコサンと初めからそう言ってた私達ですから。

金曜日宿泊と土曜日朝食はサービスで、その朝９：３０から授業開始。
みっちり合宿という感じですから、本当にお勉強したい人には申し分のない施設だと
思うわ。でも、何でもそうだけど、本人の意識、これ。意欲がキーよね。
馬を水飲み場に連れて行くことはできるけれど、水を飲むのは馬って、それです、ね。
因みに、教科書のようなものは存在しなかったわ。ノートは皆さん真剣にとっていら
したけれど。なんせ、９：３０～１８：３０まで、自分のことだけでいっぱいだった
ので、本当のところは知らないけれど、観る限りでは存在しなかったわね。
じゃあ、行ったって証明は？　LVパスポートが発行され、入国スタンプが押されるそ
れが、どのくらいお勉強したか？当事者にはわかる仕組みよ。

けれども、英語学ではない！そう、学問じゃあないって。スポーツ、音楽、美術など
とある種共通する、フィジカルなもという考え方で存在する組織だから、まず耳。
次は口。聞いて言う、これがまず！そうやって私達は言葉を覚えてきたのですものね。　　
　　　初体験。刺激をいっぱい受けて帰国しました。