ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

あやしい女が3人?

2004-08-28 19:43:51 | Weblog
直径40センチはあろうかというツバ広帽子を目深に被り、電車の椅子にかけた濃い目
のサングラスをかけた女が、新書本を読みながら、「クックック」と、忍び笑い。
もうダメとばかりに、扇子で顔を隠すが、笑っているのが、揺れる肩でわかる。
読んでいる本は、「スルメを見てイカがわかるか!」養老孟司・茂木健一郎対談集。

ア~~、おっかしい、面白~い。学者って、こういう思考回路を持ってるのね。その女は私よ。 

いつも持ち歩いている、スサーナからプレゼントされた筆入れ。
レッスンの度に、バッグの中に両手を突っ込み、ゴソゴソ筆記用具を出している私に、
呆れてたんでしょうねえ。「これあげるわ」って、スヌーピーの絵が書いてある、私に
は不釣合いの可愛いファスナー筆入れなんだけど、嬉しいわねえ。で、それ以来、どこ
に行くにもいっつも一緒のそれから おもむろにマーカー出して、線引きし出しちゃっ
たわ。あまりに可笑しいんだけど、聞き捨て(読み捨て)ならない言葉の山で、いつか
又読み直すときには、す~ぐ目に飛び込んでいらっしゃーい ってね。

携帯メールで実況報告しながら、最初に横浜駅に着いた私が、2人を待っていたら、
ほどなく3人の女の勢揃い。 
「ちょっとー、危ない女達って感じしない?」
しめしあわせたように、揃って濃い目のサングラスをかけてたのよ。
私は、どこかの組の女ボスって感じだけど、2人はカッコいい!って、バッチリ決まっ
てたのよ。ウ~~~ン、いいセンス!

その3人が行った先は、「メキシコ料理店」横浜東口。
セニョリータのご案内よ。
「何にします?」と、セニョリータ
「牛乳が、大瓶でドッドーンて、出てこなきゃ、何でも美味しく食べられる人間だから、
お任せするわ」・・・手を加えてあれば、どんなに多くても牛乳OKなんだけどね。
隣りのテーブルには、大人の親子って感じの3人。
中南米あたりに住んでたことがあるんじゃないか、って私は踏んだけどね。
半白頭髪の父親らしき男性の、次から次に運ばれてくるお料理をさばく所作が身に着いてるって雰囲気だったからね。
チラッチラッって、食事風景を盗み見したかぎりだけど。
珍しいなあ、思いながら見てたのよ。
だって、私が知ってる日本の男達って、食事にはすっごく保守主義なんだもの。
ウチ?
長男は「俺、前世はイタリア人だから、毎日パスタでもいい!」

末っ子は、中国の四川省の辛~~~いお料理に埋もれてきた男で、今は北海道で、
お馬さん相手の日々だけど、旅行するとしたら、「成都で、火鍋食いた~い」って言う男。

次男は、ハワイ島滞在中、朝食は「めし、味噌汁って決まってるの!」って、それを出
すお店を探して、滞在中毎朝そのお店に行ってた男よ。その脇で、私はアメリカンスタ
イル朝食よ。パンなんざ食べる日本人は、人間じゃねえって、言う男だからねえ。ハハ
ハ、ってことは、君の母親は何者?
でも、考えてみたら、この男が一番あっちこっち行ってるんじゃなかったかな、ネパー
ルなんかで、野良犬じゃなく野良牛と写真に収まってたって、息子よ。 マ、この子は
ご飯粒なんかなくても、穀物のエキスがあれば生きてく男だから、母はなあんにも言い
ません。好きに生きなさい!よ。 
へへへ 、だって、まあ、順序として、親が先に「 ADIOS !」だもーん。

最後に控えし我が夫(つま・・・古典では言ったわよね、この表現が好き)は、カツオ
と心中し損なって、痛風なんぞにかかった男。
この話で我が友人ミチコが最初に言った台詞が
「カツオのたたりよー」
って。そりゃあ、かるく20年、毎日毎日、アッここで、やっぱり歌っちゃおう。

♪ まあいにち、まあいにち、ウチのダンチャンは~、(※ 我が夫の昔からの愛称)
     カツオばっかの 酒のつまみ~、ある日釣りから帰ってきたら~
           釘を踏んだような 顔をしてた~~~~ ♪

そして、今、カツオがマグロに代わっただけの、 そうそうダンチャンが「漬け(づけ)
」になってる って言った方がいい。立派なニッポン人やってるわ。我が家の「重要文化財」。
医者のウチの子なんだけど、「薬は飲まない、ほっときゃ治る」で、治ってるみたいよ。

紙袋をゴソゴソやってたケイコサン。
私から行ってた本を返却。
「読んで見る?」
で、そのまま、セニョリータへ。
そのままで終わりじゃあない。ケイコサンが次に貸してくれた本が
T・J・マグレガー 著が2冊、
坂東眞砂子 著が1冊。ちなみにこの作家の現住所は、タヒチですって~。
ウ~ン、行った事がある私としては、す~ぐあの島々が目に浮かんで、
「羨まし~い!タヒチは絵葉書よりきれいよう。そんなとこって少ないじゃない?」
「ケイコサンは、イギリス、アメリカの推理ものがお好きよね。だったらレイモンド・
チャンドラーは?」
「う~~ん、あんまり好きじゃない」
「マーロウって、ちょっとくたびれた中年だし?」
「そうね」
「エド・マクベインて幾つになるのかしらねえ、だって私が10代の頃よ、白黒テレビ
で87分署やってたのは」
メリーさんの話を、セニョリータに話してあげたり、今度、スサーナも一緒に行く筈の
スペイン映画2本観賞について、打ち合わせして、
「レイコサンのご都合は?」
「ご存知の通り、トドス・ソン・ドミンゴスだから、いつでもOKよ」
そして、セニョリータへ
「ねえ、今年もやっぱり中米に行くの?」
「ええ」
「ラウラに、そのことを言ったら、オ~、セントロ・アメリカ?ノー って言ってたわよ。
それで、私が 危ないから?って聞いたら、今は大丈夫だけど、ゴニョゴニョって」
「最初はメキシコへ入って、そのあと バスで国境越えます」
そして、彼女がまたまた短期留学すると言う国は、ガテマラ。
一応去年のようなスケジュールで、ですって。
ちなみにセニョリータは、すべて1人でやってるのよ。
帰国したら、税理士試験の結果も出てるって寸法。

赤レンガの舞台の席が、自由席だって。それじゃあ早く行った方がいい!
「横浜ローザ」五代路子の一人芝居。そう、それが横浜メリーさんの話よ。

「今度、フラメンコ見ながらビーノなんか傾けない?」
「このビルにも、確かあったはずよ」
はい、ありました。 フラメンコは平日しかやってないバールだったけど、
ケイコサンのご都合に合せましょう。
                  そんな8月のある日の土曜日でした。  Chau!

 ◎本日のキャスト
  ケイコサン、セニョリータ・・・友人(スペイン語関係)
  ダンチャン、他息子3人 ・・・家族
  ミチコ ・・・山梨県白州に、牛に引かれて善光寺ならぬ、
                 犬に引かれて住み着いちゃった、友人 

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