ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

あの子は・・・

2010-08-14 23:32:19 | Weblog

「もしもし、私は日本人です。名前はレイコといいます」
スペイン語でいいます。
「アナタハ、レイコサン?」
「ミゲルクン?」
「ハイ」
「もう、涙が出てきちゃったじゃない。久し振り、元気?」
「ハイ」
「今、何してるの」
「エイゴヲ」
「日本語わすれちゃった?」
「ハイ、チョットネ。レイコサン、アナタハ スペインゴ ベンキョウ?」
「ええ、まだ勉強してるわ。英語も中国語も」
日本語、スペイン語そして英語と、ミックス言語で会話です。

突然姿を消したミゲルクン。
出来る限り探したけれど、叔母のマリアさんもわからないというミゲルクン
の所在地。

それが、ラウラの妹・ビビアナさんから、彼の情報が入った、この不思議。
いきさつはちょっと複雑だけど、何であれ、あたくしの最初の日本語生徒の
彼は、先生冥利に尽きるという優秀な生徒でした。
初めから漢字を教え、書かして、汚いと何回もやり直し!外に連れ出して、
道路」信号」看板の文字」街路樹」片っ端から言います、復唱させます。
ビシバシ叩きこんで、抜き打ちテスト。いつも完璧でした。

大手のケーキ製造会社に入って、無事に勤めていたのに、・・・
彼は、逃げるように日本を後にしたのでした。
心配で心配で。何しろやっと18才になったばかりだったのですから。

その彼と、太平洋を挟んで話せたのです。感動の余り、涙が止まりません。
英語の勉強をしていると聴き、あの素晴らしい頭脳を埋もれさせる事もなく
挑戦している事に、またまた感動です。日本との時差は10時間。

ペルーまでは、乗り換えを入れて、30時間以上かかる空の旅。
おいそれとは行けません。
でも、元気な、もう大人(20才)になった彼に会いたいと思います。
頭脳明晰で、素直な彼は、日本で大きく傷ついたようです。とても
残念ですが、それをも肥やしに大きく羽ばたく日が訪れる事をあたくしは
疑いません。

今日はなんて素晴らしい日だったでしょう。
お互いに相互学習しましょう!日本語とスペイン語を。
彼は、あたくしのスペイン語をよく直してくれてました。
「レイコサン、オトナハ ソンナイイカタハ シマセン」って。
パソコンでSkype通信が出来るといいのだけど。
彼が実家に戻っている事も確認できたし、言うコトはありません。
素晴らしい日でした。  感謝!

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