ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

面白い?

2005-10-19 08:16:29 | Weblog
ファクスが、1枚の紙を吐き出しています。
『男の料理クラス』から、次回のメニューの材料と作り方を書いたものが。
セニョール・ダンが、区主宰のそれに参加して、2年以上になるかしら?
「ちょっと読んで見て」
な~んだか、腰のすわりの悪い説明文。
長年、お台所に立っている者にしたら、う~ん。というような。
「これは、こう。ここは要らない。これは違うお料理だと、私は思うわ」
セニョールは、専門家には敬意を払う人。私はちょっと疑う女。
「あのねえ、何でも鵜呑みにしないで、ホントかな?が必要よ。昔から、
例えば、煮物は、材料が柔らかくなったら調味料をいれましょうって。そう
してきたけど、最近、ホント?で、初めから一緒に入れてるわ。結果は、美味
しいし、問題はない。お料理って、創造することだから、自分で、色々試して
って、必要よ。ところでお当番?」
「そう、次は、俺たちが当番だから、1回試作して、早めにその結果、直さな
きゃいけないところがあれば、これを書き直さなきゃいけないんだよ」
「でも、専門家がついてるんでしょう?それにしたら、お粗末だし、説明が
おかしい。こんな説明文、私だったら気が失せる。幼稚園児に言ってるような
部分もあるし」
「栄養士がいるけど、料理なんかやってるかなあと思わせる女だよ。
それに、しょうがないんだよ。毎回初めての料理だから、全員幼稚園児並って。
正直、出来上がればいい、だよ」
「ふ~ん。面白くないわね。なんでも面白がって、楽しまなきゃ」

義務で、やらなきゃいけない、なんて、長い宮仕えでしみ込んだものなのね。
楽しむ、自分のする事をぜ~んぶ楽しんでこそ、人生あり!でしょ?

スサーナから、メイル。写真も送られてきたので、お電話で
「 どこの景色なの?」
「歩いていた途中ハハハ・・」
「又、何かいわくありの場所かと思ったわ」
「きょうは?」
「今日もまたお休みよ。先生は、アルゼンチンからお帰りになったんだけど、
お知りあいの方のお葬式が入って、本日もお休みですって。今月は1回もない
のよまだ。スサーナとスズキクンのお勉強に、参加しちゃおうかなあ。フフフ、
es broma冗談よ。あの意欲満々の彼の、個人レッスンのお邪魔をしたら悪いじゃ
ない。だけど、こんなにお休みが続くと、olvido todo ぜ~んぶ忘れちゃったり、
なんてね」
そしたら、スサーナが
「ところで、あのオジサン。いきなり、辞めますって。ちょっと落ち込んじゃ
ったのよ。私のやり方が悪いんじゃないかって。彼は、難しくてついていけま
せんからって、言ってたけど」
あのオジサンは、50代の男性(多分)。
私が最初に通っていた木曜日教室の、今じゃ唯一の男性生徒らしい人。
「う~ん、あの教室がねえ。オジサンを押し出しちゃったのかも知れないわよ。
それと、ホラ、日本人特有の、出来ないのが恥ずかしい、間違ったらみっともない、
それが優先したら、やってけないんじゃない?私みたいに、外人よ私は、間違って
当たり前じゃない! 間違えるのも、転ぶのも、ぜ~んぶひっくるめて面白がろう
じゃなきゃねえ。カッコつけようってするから、や~めたになるんだと思うわ。
1度、お茶しましょうよ、そのオジサンと。だって、やっと新しい事に挑戦して、
すごすご?そんな~もったいないの一言よ」
「ええ、電話して見るわ」

飽きっぽい=私、みたいにす~ぐ諦めちゃってた人間よ。一言で「面白くない」で。
「ねばならない!」が、優先して、その先に何があるかわからない。続く訳がない!
母が、「負けて悔しくないの?」に、「うん。競争なんかしたくないし、くだらな
い」って、親を、奈落の底に突き落とした娘だったからねえ。まわりの大人達の
「頑張れ!」が、圧力だったし、「馬鹿みたい」って、思ってたのよ。

そして、そんな下らない掛け声を無視して、やっとやっと面白がれる自分になれた
って。だから、ステータスだったり、競争だったり、何かの行動の元にそれがある、
「ご勝手にどうぞ。失礼します」で、バイバイよ。そう言う人は、いっつも上目遣い
で、人の反応をうかがってるのよ。そう、人のために生きてるってね。
バランスを取りながら、そこそこの言動よ。オ~~もったいない!ねぇ。

なんでも面白がる。失敗も何もよ。でも、やってみて初めてわかるってこともある
から、進むも引くも勝手だし、いい訳なんかいらない。
「つまんなかった」が立派な理由ですものね。
面白がれる人が、好きよ。もっともらしい理由やいい訳は要らない。そこに、
「私は人と比較して、上!」なんてジャカマシイ、さもしい気持ちが潜んでいたら、
 ♪さようなら さようなら~~、好きになった人~~~♪
になっちゃうのよ。
だって、そう言う人の顔は、品がないからね。卑しい顔をしてる。でね、私はバイ
バイするのよ。 ええ、でも、人は変わるものだから、いつかまた仲良くなれる日
が、来るかも知れない、本当に?う~ん、難しいわね、その人の価値観て、結構
強固なもので、それが、生きるよすが、かも知れないから。

さあ、セニョールの試作を楽しみに。なんか、すぐ手を出しちゃいそうな予感が
するわ。ジイサマ達の中で、セニョールは若いんですって。
「授業参観あり?」
「いや、ダメだろう」
ですって。奥様方が、自分の連れ合いの奮闘振りを見てみるのも悪くはないって
思うけどね。
だけど、考えてみたら、セニョールが作ったお教室のお料理、1度も口にした事が
ないって、美味しくないってことなのかしら。きっとそこに、面白さを見つけてない
セニョールだと思うわ。料理?レイコがやればいい! なのよ多分。

ピンポーン!
ご近所のヤマシタサンが、2匹の大きなお魚を携えて。
「剣崎で、ウチのユウジが釣ってきたの。イナダだよ」
「ウワー、大きい!ワラササイズじゃない?」
「食べてよ」
「2匹も戴いていいの?」
「いいんだよ。近所に配ってるんだから」
「ありがとう、いただきま~す!」
 
ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、って、出世魚の代表ね。地域によって、若干
呼び名が変わるけれど。サイズで呼び名が変わっていきます。
ヒラマサやカンパチも仲間らしいけれど、見た目では判別できない私です。
でも、美味しい!どれもこれも。
そういえば、セニョールはこの頃釣りに行かないわねぇ。
家族が、あまり嬉しそうな顔をしなくなってきたからね。張り合いがなくなっ
ちゃったのよ、多分。

昨日、包丁を研いだばかり。まずは3枚におろして、お刺身に。てりやき用に。
アラ煮に。セニョールのお料理仲間のお一人に、1匹分差し上げました。
喜びは分けあってね。
               ごちそうさま ヤマシタサン

最新の画像もっと見る

コメントを投稿