ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

スコットランド:エディンバラ

2009-03-20 07:24:50 | Weblog

色々と考えて、って前に言いましたよね?将来の事をって、9時間の時差のあ
る彼女のそこから、ここ日本へメールが届きました。

お母様の友人、元眼科医のお宅へ寄宿している彼女は、日中はカフェでバイト。
夜は小説を書きながら、日本語の勉強をしています(だそうです)。
そして、去年の暮再挑戦して、見事日本語検定試験にパスして、彼女の意思は
決定しました。

日本関係の教授はイギリスで一番という、イギリスでえり抜きの日本(語)通
教授達のいるSOAT=School of Oriental and African Studies.で、修士の
お勉強をすることにしたそうです。そこを出て、晴れて翻訳家へ、一生の仕事
へとつながる賢い選択を彼女はしました。メールからにじむ彼女の喜びと決意
は、私をも嬉しくしてくれました。
けれども彼女は手放しで喜んではいません。
その学校がロンドンにあることが、少し気に要らないって。彼女は私同様都会
が好きではないのです。今いるエディンバラは彼女を引き付けてやみません。
でも、彼女は行動を起こしたのです。行動しなくては何の変化も起こらないの
ですから、彼女はじっと自分の将来を見据えて、目的のために、好き嫌いの感情
を超えた選択をしたのでした。そして、テムズ川ほとりのお父様のセカンドハウ
スに住まわせて貰えれば、安心して勉学へ勤しめる筈ですから、多分、可愛いお
嬢さんために彼は二つ返事で、使わせてくれるのではないかしらって、勝手な想
像をしています。
彼女も言います、今でも空家(日本風に言えばマンション)で、もったいないの
ですよって。

翻訳家になれば、嫌いな英語教師をしなくても日本に住めますものね、ですって。
親の強制で、やる気のない子ども相手の英語教師は、彼女を心底うんざりさせたよ
うでした。早々と、3ヶ月の英語講師の経験は彼女の帰国を促したのです。

続けてのメールは、
アマゾンに注文した日本の作家の著書を私経由で送って欲しいって。お安い
御用です。彼女のためのそんな簡単な事に、イヤダなんてありえません。
まもなく届いたそれをすぐしっかり梱包しなおして、郵便局からポリ-チャンの
エディンバラへ送り、逐一報告です経過を。そして、
「今、私の手を離れて、一路エディンバラへユーラシア大陸を越えて行くから
待っててね」メール送信。
「本の代わりにレイコサンが封筒に入ってくればいいのに」
なんて、嬉しい事を言ってくれるポジコ(我が家でのニックネーム)です。
私は読んだ事がない江國佳織(でしたっけ?)の英訳は、短編が1冊だけですって。
ポリ-チャンがアマゾンへ注文した本も彼女の本でした。

深い思索が出来るポリ-チャンなら、もしかしたら作者が言わんとする隠された
部分まで翻訳する事が出来るかも知れないって思います。
12月に行きますって。どこへ?ここ横浜へです。

「いいなあ、修士かよ~」って、ウチの宇宙人が羨ましがります。
「ええ、彼女は頑張ったんだと思うわ。イギリスの親はクールなんだから。20才
も過ぎた子どもに金銭的援助なんてしないもの。自立を促すクールな親たちよ」
どんなに親がお金持ちでも、成人した子どもにそのお金を遣わないって、それが
伝統って昔から聞いていますから、ポリーチャンも、誇り高きUKの女として自分の
足で立って歩いて行くでしょう。
そんな彼女が大好きです。才色兼備です。年令差を感じさせない彼女なのです。
来週には送った本が着くでしょう。貪るように読む彼女が目に浮かぶような気が
します。そして、
「レイコサ~ン着きましたよ~!」
って、メールが届くでしょう。

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