お待ちかね。それでは、昨日のお話し!
今から10年以上前のことです。
当時90歳近かった私の祖父が、脳梗塞で病院に運ばれました。
もう2回目でしたし、年も年でしたので、みんな今度は危ないなあ~と思っておりました。
それでも医療とは凄い物で、意識こそ無いものの、体に沢山のチューブを着け、
祖父はベットの上で生きておりました。
私の母は、毎日付き添いで病院暮らしー。
ある日、そんな母を手伝う為に、真ん中の妹が母と一緒に病室に泊まった時の事です。
病院の消灯時間は早い。
母と妹は祖父のベットの横に布団を敷いて、2人で小さな声で世間話をしておりました。
祖父の様子を見ようと、ふと視線をあげた時、二人の目に祖父の耳が目に入りました。
祖父の耳の穴はとても大きく、なんと耳垢がポンポンに詰まっていたんです!
耳かき大好き人間の2人が、この誘惑に勝てるはずもなく、
翌朝早く病院の売店で耳かきと懐中電灯を買ってくると、
その日の消灯時間を待って、みんなが寝静まって静かになった頃、
こっそり寝ている祖父の耳かきを始めました。
耳の中は、耳垢がカチカチに固まっていて、2人がかりでそれを崩していくー。
ボロボロと落ちてくる耳垢。
祖父は、意識がなくても痛みは感じるのでしょうー。
時々、ピクッと動き、僅かに動く顔を歪めますー。
様子を見ながら、夢中で少しずつ耳かきをしていく母と妹。
やがて、ズルズルという感じで、大きな耳垢が出現したとき!
薄暗い廊下から、バタバタバタッと足音が・・・
あわてて耳かき道具を片付けたふたりー。
すぐに看護士さんが病室に駆け込んできて、
「今、心電図に少しおかしな動きがあったんですけど、大丈夫ですか?」
母と妹は顔を見合わせて、祖父の顔を見ると、
「大丈夫です!」
それから約1ヵ月後、祖父はすっきりとした耳の穴で親類の泣き声を聞きながら
永い眠りについたのでした・・・。
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PS・祖父の葬儀後、母と妹からこっそりその話を聞いた私と一番下の妹。
苦笑いしながらも、「自分達だけずるーい!」と思ったのでした。
私の大好きな、とっても優しいお爺さんでした。
いまでも、私達を優しく見ていてくれている気がしていますー。
今から10年以上前のことです。
当時90歳近かった私の祖父が、脳梗塞で病院に運ばれました。
もう2回目でしたし、年も年でしたので、みんな今度は危ないなあ~と思っておりました。
それでも医療とは凄い物で、意識こそ無いものの、体に沢山のチューブを着け、
祖父はベットの上で生きておりました。
私の母は、毎日付き添いで病院暮らしー。
ある日、そんな母を手伝う為に、真ん中の妹が母と一緒に病室に泊まった時の事です。
病院の消灯時間は早い。
母と妹は祖父のベットの横に布団を敷いて、2人で小さな声で世間話をしておりました。
祖父の様子を見ようと、ふと視線をあげた時、二人の目に祖父の耳が目に入りました。
祖父の耳の穴はとても大きく、なんと耳垢がポンポンに詰まっていたんです!
耳かき大好き人間の2人が、この誘惑に勝てるはずもなく、
翌朝早く病院の売店で耳かきと懐中電灯を買ってくると、
その日の消灯時間を待って、みんなが寝静まって静かになった頃、
こっそり寝ている祖父の耳かきを始めました。
耳の中は、耳垢がカチカチに固まっていて、2人がかりでそれを崩していくー。
ボロボロと落ちてくる耳垢。
祖父は、意識がなくても痛みは感じるのでしょうー。
時々、ピクッと動き、僅かに動く顔を歪めますー。
様子を見ながら、夢中で少しずつ耳かきをしていく母と妹。
やがて、ズルズルという感じで、大きな耳垢が出現したとき!
薄暗い廊下から、バタバタバタッと足音が・・・
あわてて耳かき道具を片付けたふたりー。
すぐに看護士さんが病室に駆け込んできて、
「今、心電図に少しおかしな動きがあったんですけど、大丈夫ですか?」
母と妹は顔を見合わせて、祖父の顔を見ると、
「大丈夫です!」
それから約1ヵ月後、祖父はすっきりとした耳の穴で親類の泣き声を聞きながら
永い眠りについたのでした・・・。
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PS・祖父の葬儀後、母と妹からこっそりその話を聞いた私と一番下の妹。
苦笑いしながらも、「自分達だけずるーい!」と思ったのでした。
私の大好きな、とっても優しいお爺さんでした。
いまでも、私達を優しく見ていてくれている気がしていますー。